キヤノンは、1990年から1993年にかけて製造・販売したカートリッジ式の小型複写機「FC-1」、「FC-2」の2機種について、点検等を無償で実施致します。
対象機種において、機内の電源基板の経年変化などが原因となって、極めて稀ではございますが、電源基板上でトラッキング現象※が起こり、基板上の一部分で発煙・発火に至る可能性のあることが判明しました。
当該部分以外への延焼がないことは確認できておりますが、お客さまに安心してご使用いただくために、対象製品の点検と、電源基板に対するトラッキング現象の発生防止措置を無償で行います。
※トラッキング現象:埃や湿気などの諸条件により、本来電気の流れないところに微弱な電流が流れて炭化導電路といわれる絶縁不良部分が生成されることです。
1.対象製品および台数
対象機種 |
製造期間 |
国内累積出荷台数 |
FC-1 |
1990年~1993年 |
42,890台 |
FC-2 |
1990年~1993年 |
43,647台 |
2.判明した問題点
対象機種の電源基板は、製品側面の放熱用空気対流口付近に配置されており、他の機種と比べると外部環境の影響を受けやすい状況にあります。このため、電源基板の経年変化と埃の堆積や結露などの複合要因により、極めて稀ではございますが、トラッキング現象によって回路以外の経路で電流が流れてしまい、電源基板の当該部分が炭化して発煙・発火に至る可能性のあることが判明しました。
3.お客さまへの対応方法
- お客さまに安心してご使用いただくために、対象機種を点検するとともに、電源基板に対するトラッキング現象の発生防止措置を無償で実施させていただきます。
- 1月19日付け新聞紙面で、お客さまに広くお知らせ致します。
- 本日から、弊社ホームページでもお知らせ致します。
- 連絡先の判明しているお客さまに対してダイレクトコールでお知らせ致します。
- 本日から、専用フリーダイヤルにてお問い合わせをお受け致します。
弊社は、より一層の品質向上に向けた改善に努めてまいります。