2006年9月19日
白内障治療用の挿入器具を一体化した眼内レンズの新モデル
“アクリル・プリセットIOLシステム KS-X”を発売
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:村瀬治男)は、キヤノンスター株式会社(社長:デイビッド・ベイリー)製眼内レンズの新モデルとして、白内障手術に使う挿入器具と一体になったアクリル製の眼内レンズ“アクリル・プリセットIOLシステム KS-X”を、本日から発売します。
キヤノン アクリル・プリセットIOLシステム KS-X |
● | キヤノン アクリル・プリセットIOLシステム KS-X | ‥‥価格(税別) | 10万円 (発売日:9月19日) |
この件に関するお問い合わせ先
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 医用ビジネスソリューション営業本部 TEL 03-3740-3354 |
新製品“アクリル・プリセットIOLシステム KS-X”は2002年から販売している「プリセットIOLシステム」の最新モデルで、新たに疎水性軟質アクリルを使った眼内レンズを採用しました。疎水性軟質アクリルは光学部の形状回復スピードに優れているため、患者にやさしい眼内レンズとして臨床現場で好評を得ています。
機能面では従来製品と同様、専用挿入器具にあらかじめ装填されているため、いままで医師にとって大きな負担となっていた、眼内レンズを容器から取り出し挿入器具に装填して折り畳んで挿入するという複雑な操作を解消します。また、眼内レンズに全く触れることなく直接眼内へ挿入できるので、より清潔な状態で手術を行うことが可能なだけでなく、使い捨てタイプなので使用後の挿入器具をそのまま廃棄でき、医療施設内での挿入器具の洗浄や滅菌などの作業が不要になりました。さらに、小さな切開から眼内レンズを挿入できるため切開部を縫合する必要がなく、手術時間の大幅な短縮によって患者の負担を軽減します。
【市場動向】
2005年の眼内レンズの国内市場規模は、メーカー出荷枚数で合計約98万枚です。このうち軟性素材の眼内レンズは近年急増しており、約82万枚と全体の約84%を占めています。(眼内レンズ協会調べ)
【開発の背景】
この“アクリル・プリセットIOLシステム”は「J-IOL」という共通コンセプトの下、株式会社ニデック(社長:小澤秀雄)、キヤノンスター株式会社の国内メーカー2社によるコラボレーションという新たな試みで生まれました。両社の得意技術を融合し、レンズ素材特性を生かしたより良い術後視力を、優れた挿入器技術で安全かつ確実に患者に提供することが可能となり、白内障治療分野での広範な市場浸透が期待できます。
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