新製品“imageWARE Form Manager SOA Edition”は、「Oracle BPEL Process Manager」と連携する帳票印刷システムを、短期間、低コストで構築することが可能なデータ変換ソフトウエアです。最新の情報システム設計思想「SOA(サービス指向アーキテクチャー)」※の考え方を取り入れた日本オラクルの基盤ソフト群に対応しているため、従来データ変換を行うために必要とされた膨大な連携プログラムの作成作業を省くことができ、容易に基幹連携システムを構築することが可能になります。また、キヤノンの印刷管理ソフトウエア「imageWARE Output Manager」と柔軟なデータ連携が行えるため、「Oracle BPEL Process Manager」と連携する帳票印刷システムに多彩な印刷管理機能を付加することが可能です。
今後両社は、日本オラクルのERP(統合基幹業務システム)ソフトウエアを導入したユーザーに対し、共同で販売活動を行っていきます。
※ | SOA(サービス指向アーキテクチャー) |
| 大規模な情報システムを、単一機能を提供するソフトウエア部品(サービス)の集合体で構成するという設計思想。業務プロセスの変更に応じてソフトウエア部品の組み合わせを変えることで、事業環境の変化などに応じシステム全体を迅速に変更することができる。 |
【帳票印刷システムの市場動向と開発の背景】
人事・経理・財務・生産管理・出荷管理など幅広い分野における、シームレスな情報共有や業務の効率化を実現するERP(統合基幹業務システム)は、大企業を中心に多くのオフィスで導入されています。また、内部統制を支える情報管理システムの構築が重要な経営課題として注目を集めていることに加え、まもなく旧来のシステムをメンテナンスすることができる人材の多くが退職し始めることを受けて、今後ますますERPの普及が進んでいくと見込まれています。
ほとんどのERPは、帳票印刷システムと組み合わせて販売されていますが、これらのシステムを連携させるためには専用のプログラムを作成する必要があり、そのためのコストや開発期間が、企業にとって大きな負荷となっていました。
今回の新製品“imageWARE Form Manager SOA Edition”は、このERP市場をターゲットとしたソフトウエアで、日本オラクルの「Oracle BPEL Process Manager」に対応した帳票印刷システムを低コスト・短期間で提供するために開発されたデータ変換ソフトウエアです。
キヤノンマーケティングジャパンは、帳票印刷システムの市場において、ERPシステムを支援するソフトウエアから出力機器までを一貫して提供する体制をさらに強化することで、ユーザーの課題解決に貢献していきたいと考えています。