新製品“EF50mm F1.2L USM”は、人物を引き立たせるポートレート撮影などに最適な超大口径・標準のLレンズです。開放値F1.2という大口径を活かし、速いシャッタースピードが得られるため、動きのある被写体のブレも抑えて撮影できるほか、暗いシーンでの撮影にも威力を発揮します。また、高精度な大口径非球面レンズを採用することで諸収差を良好に補正し、全撮影領域で高画質を実現するとともに、リングUSM駆動や、高速CPUの搭載とAFアルゴリズムの最適化などにより、静粛・高速AFを達成しています。さらに、過酷な条件下での撮影を可能にする防塵・防滴構造の採用や、フルタイムマニュアルフォーカス機構の搭載など、プロやハイアマチュアの要求にも応える高性能を備えました。このほか、円形絞りを採用することで背景の美しいボケ味を実現しています。
新製品“EF70-200mm F4L IS USM”は、蛍石(ほたるいし)やUDレンズ(特殊低分散ガラス)といった特殊光学材料を採用した「EF70-200mm F4L USM」(1999年9月発売)と同等の高い光学性能を備え、新たに手ブレ補正機構を搭載したプロやハイアマチュア向けの望遠ズームレンズです。シャッタースピード換算※で約4段分の補正効果が得られる高性能の手ブレ補正機構を搭載しながらも、軽量・コンパクトな設計により撮影者に負担の少ない優れた機動力を発揮します。このほか、フルタイムマニュアルフォーカス機構はそのままに、防塵・防滴構造や円形絞りの採用など、性能面でのさらなる進化を遂げました。
いずれも、レンズ配置とコーティングの最適化により、デジタル一眼レフカメラで発生しやすいフレアやゴーストの抑制と良好なカラーバランスの両立を図りました。また、光学系を鉛フリーガラスのみで構成するなど、環境に配慮した設計を行っています。
※ 手ブレを防ぐ限界の目安である「1/焦点距離」秒に対して。
【開発の背景】
EF50mm F1.2L USM
デジタル一眼レフカメラの普及に伴い、プロやハイアマチュアユーザーを中心に大口径・高画質の単焦点レンズを求める声がますます高まっています。こうした中、キヤノンはポートレート撮影やファッション撮影をはじめ、スタジオや結婚式場でも威力を発揮する、超大口径・中望遠レンズの「EF85mm F1.2L II USM」を今年3月に発売し、その優れた描写力によりユーザーからの高い評価を得ています。今回の新製品“EF50mm F1.2L USM”は、大口径・高画質の単焦点レンズのラインアップをさらに強化することを目的に開発されたもので、開放値F1.2の大口径を活かしたポートレート撮影などに最適な性能を備えています。
EF70-200mm F4L IS USM
キヤノンは、広角ズームの「EF17-40mm F4L USM」(2003年5月発売)と標準ズームの「EF24-105mm F4L IS USM」(2005年9月発売)を商品化し、開放値F4のLレンズの充実を図ってきました。新製品“EF70-200mm F4L IS USM”は、「EF70-200mm F4L USM」(1999年9月発売)と同等の高い光学性能を達成しながら、新たに高性能の手ブレ補正機構を搭載した望遠ズームレンズです。
今回の新製品を投入することで、軽量・コンパクトなF4Lズームレンズ4本と、大口径のF2.8Lズームレンズ4本という幅広いラインアップの中から、ユーザーは目的や予算に応じて選ぶことが可能になりました。