新製品“SELPHY CP730”は、昨年9月に発売した「CP710」の後継機種として開発された昇華型のコンパクトフォトプリンターです。カラー液晶モニターを従来機種の1.5型から2.0型へと大型化し、画像選択時や各種設定時の操作画面を見やすく表示します。また、小型・軽量のボディに付属の充電式バッテリーパックを装着すれば、屋内だけでなく、電源のない屋外でも気軽にプリントすることができます。カメラとプリンターを直接つなぐカメラダイレクトをはじめ、メモリーカードをプリンターに直接挿してプリントするカードダイレクトや、カメラ付き携帯電話との赤外線通信によるワイヤレスプリント「プリントビーム」にも対応し、多彩な機器からダイレクトプリントを楽しむことが可能です。
機能面では、キヤノンのコンパクトデジタルカメラで好評の「マイカラー※1」をコンパクトフォトプリンターとして初めて搭載しました。本体上面のボタンを押すだけで、くっきりカラー、すっきりカラー、セピア、白黒の4種類から、好きな色効果を選んでプリントすることができます。また、画像をトリミングしてのプリントや複数の画像をレイアウトしてのプリントも、簡単な操作で行えます。画質面では、人が見て美しいと感じる記憶色に基づいた色再現処理※2を改良することで、従来機種より色彩豊かで印象的な表現が可能となりました。さらに、画像の明るさとコントラストを補正する「自動レベル補正」の性能向上を図っており、露出アンダーや露出オーバーの画像でも適正な明るさでプリントすることができます。
このほか、巻き取り式USBケーブル「くるくるケーブル」の採用、Lサイズ1枚あたり約50秒※3の高速プリント、オーバーコート処理による高耐侯性、ワイドサイズを含む4種類の用紙サイズへの対応など、従来機種の優れた機能や性能を継承しています。
※1 カードダイレクト時のみ。ただし、DPOFモードは除く。
※2 デジタルカメラ側で色再現処理を行う、CPダイレクト時は除く。
※3 映像エンジン「DIGIC Ⅱ」を搭載したキヤノン製コンパクトデジタルカメラとCPダイレクトで接続した場合。
【開発の背景】
近年、デジタルカメラのほか、デジタルビデオカメラやカメラ付き携帯電話などを使ったデジタルフォトの撮影枚数が飛躍的に増大しています。その結果、パソコンを保有しないユーザーや操作に不慣れなユーザーからも、パソコンなしで簡単にデジタル画像をプリントしたいというニーズが高まっています。
「SELPHY」は、簡単操作、高画質と高耐候性、場所を選ばない小型・軽量ボディをシリーズ共通の特長としたキヤノンのコンパクトフォトプリンターの世界統一ブランドとして2004年より展開しています。今回の新製品“SELPHY CP730”では、カラー液晶モニターの大型化やプリントのさらなる高画質化などに加え、従来機種以上に快適な操作性を実現するとともに、プリントの楽しさを広げる機能の充実を図りました。
キヤノンは、今後もSELPHYシリーズのラインアップをさらに強化していくことで、より多くの人が楽しめる新しいデジタルフォトライフを提案していきます。