キヤノンでは「自然との共生」をテーマに、日本各地の風景写真を使用したカレンダーを毎年制作していますが、2008年版については、内容のより一層の充実をめざし、カレンダーで使用する写真の撮影カメラマンを初めて公募しました。昨年11月から本年2月末までの公募期間に、プロの写真家を含む計194名の方々から応募が寄せられ、厳正な審査を経て米津氏が選ばれました。米津氏には今後約1年間、カレンダー作品の撮り下ろし撮影を委嘱します。
キヤノンマーケティングジャパンでは、フォトコンテストの実施や写真ギャラリー・フォトサークルの運営なども行っており、今後も写真文化の更なる発展に尽力していきます。
■プロフィール
米津 光(よねづ あきら)
1956年生まれ。
大阪芸術大学写真学科中退。
社団法人 日本広告写真家協会(APA)会員。
APA展入選(2001年、2002年、2003年、2004年)。
社団法人 日本写真家協会(JPS)展奨励賞(1985年、1989年)。
JPS展入選(1984年、1986年、1987年)。
■米津氏メッセージ
秘境でもなく、絶景でもなく、生活のすぐ隣に横たわる自然の風景が、しばしば私の表現欲を刺激することがあります。そんな時、私は日常と非日常のボーダーラインに立っているような不思議な感覚にとらわれています。心に立った小さなさざ波を、なんとか一枚の絵にしたいと願う自分がいます。日本には、そんな風景がまだまだたくさんあるのだと思います。美しいだけでなく、癒されるだけでなく、感性の水面に小石を投じるような、記憶の奥底に眠っていた自然への思いを呼び覚ますような風景に出会えることを、私自身、何よりも心待ちにしています。