新製品はいずれも、高密度プリントヘッド技術「FINE(Full-photolithography Inkjet Nozzle Engineering)」をベースとして、さらなる高画質化を実現するとともに、再現性、操作性、デザインのあらゆる面でデジタル一眼レフカメラEOS DIGITALシリーズとの調和性・親和性を追求したモデルです。
今回、EOS DIGITALシリーズのRAW画像閲覧/編集ソフトウエア「Digital Photo Professional 2.1」※や「Adobe Photoshop CS/CS2」に対応したプラグインソフトウエア「Easy-PhotoPrint Pro」を同梱しました。これにより、EOS DIGITALシリーズと“Pro9500/Pro9000”の高度な連携をシームレスに行うことが可能となり、撮影から、現像、編集、プリントにいたるまでの作業の効率化や、広色域で高画質なデジタルフォトの提供を実現します。また、「PIXUS」シリーズの斬新なボックススタイルとEOS DIGITALシリーズのデザインコンセプトを融合して、ハードの一体感を醸し出す高級感あふれるボディに仕上げています。
さらに、レタッチソフトを用いて行った画像調整の結果を正確に反映する「階調保持」モードをはじめ、多彩なカラー調整機能を搭載しているため、ユーザーの作画意図・目的に合わせて最適なプリント表現を選択できます。このほか、厚手の用紙もスムーズに搬送できるフロント給紙を採用しており、ファインアートペーパー・“Photo Rag™”やファインアートペーパー・プレミアムマットといったファインアート紙へのプリントも可能です。
新製品“Pro9500”は、フォトブラック・マットブラック・グレーを含む全10色の新顔料インク「Lucia(ルシア)」の採用や、最小3plの極小インク滴での出力などにより、高画質化と高耐候性を実現しました。画質面では、濃度の異なる3種類のブラックインクを採用することで、淡いグレーから漆黒までの滑らかな階調性や、安定したグレーバランス、暗部の高いコントラストを実現しており、本格的なモノクロプリントを得ることができます。
一方、新製品“Pro9000”は、レッド・グリーンを含む8色染料インクの採用や、2plの極小インク滴での出力、写真を長期間美しく保つ「ChromaLife(クロマライフ)100」などにより、写真プリントに求められる高画質と保存性を実現しました。染料インクならではの高い発色性と光沢性により、微妙な色彩も鮮やかに再現し、透明感のある写真プリントを得ることができます。
※ “EOS 30D”に同梱。
【インクジェットプリンターの市場動向】
インクジェットプリンターおよびインクジェット複合機の市場において、2005年の国内出荷台数は約680万台、世界では約9,000万台となる見込みです。(IDC調べ※)
今年も昨年に引き続き、デジタルカメラ市場における一眼レフカメラの本格的な普及や、カメラ付き携帯電話のカメラ機能の高性能化などにより、プリンターの使用形態の変化やユーザー層のさらなる広がりが予想され、複合機を含めたインクジェットプリンター市場全体の活性化が期待されます。
※ 出典:IDC「Worldwide Quarterly Hardcopy Peripherals Tracker 2005.Q3」