新製品“EF-S17-55mm F2.8 IS USM”は、大口径で高画質なEF-Sズームレンズを求めるプロやハイアマチュアユーザーからの要望に応えた、EF-Sレンズ対応デジタル一眼レフカメラ専用の大口径・標準ズームレンズです。35mmフォーマット換算で27-88mm相当の焦点距離イメージを備え、非球面レンズやUDレンズ(特殊低分散ガラス)といった特殊光学材料により諸収差を良好に補正することで、開放値F2.8の大口径とズーム全域での高画質を両立しています。また、シャッタースピード換算※1で約3段分の補正効果を発揮する高性能の手ブレ補正機構や、フルタイムマニュアルフォーカス機構の搭載など、プロやハイアマチュアの要求にも応える高性能を実現しています。
新製品“EF85mm F1.2L II USM”は、クラス最高※2の明るさ(開放値F1.2)を誇る超大口径・中望遠のL(Luxury)レンズとして、長年にわたりプロやハイアマチュアからの高い評価を獲得してきた「EF85mm F1.2L USM」(1989年9月発売)の後継機種です。従来と同様、高精度研削非球面レンズとフローティング機構を採用することで諸収差を良好に補正し、全撮影領域で高画質を実現しています。さらに“EF85mm F1.2L II USM”では、リングUSM駆動をはじめ、高速CPUの搭載とAFアルゴリズムの最適化により、従来機種と比べて最大約1.8倍というAFスピードの高速化を図りました。また、円形絞りを採用したEMD(電磁駆動絞りユニット)の搭載により、背景の美しいボケ味を実現しています。
いずれも、コーティングの最適化により、デジタル一眼レフカメラで発生しやすいフレアやゴーストの抑制と良好なカラーバランスの両立を図りました。また、光学系を鉛フリーガラスのみにより構成するなど、環境に配慮した設計を行っています。
※1 手ブレを防ぐ限界の目安である「1/(焦点距離×1.6)」秒に対して。
※2 焦点距離85mmの一眼レフカメラ用交換レンズとして。2006年2月22日現在。
【開発背景】
EF-S17-55mm F2.8 IS USM
キヤノンは、撮像素子が35mmフルサイズよりも小さい画面サイズ(APS-Cサイズ)のデジタル一眼レフカメラに最適な光学系とメカ構造を採用したEF-Sレンズを2003年より市場投入し、順次ラインアップの拡充を図ってきました。EF-Sレンズは、同時発表の“EOS 30D”や、昨年3月の発売以来大ヒットを続けている「EOS Kiss Digital N」など、同レンズ対応のEOS DIGITALシリーズで使用できます。
今回、プロやハイアマチュアからの強い要望に応え、大口径で高画質な標準ズームの“EF-S17-55mm F2.8 IS USM”をEF-Sレンズのラインアップに加えました。キヤノンは、50種類以上から選べるフルサイズ対応のEFレンズに加え、EF-Sレンズも展開することで、多様な撮影ニーズに柔軟に対応していきます。
EF85mm F1.2L II USM
ポートレート撮影やファッション撮影をはじめ、スタジオや結婚式場でも威力を発揮する、超大口径・中望遠レンズの「EF85mm F1.2L USM」は、1989年の発売以来、優れた描写力によりプロやハイアマチュアからの高い支持を集めてきました。この後継機種として開発された新製品“EF85mm F1.2L II USM”は、より高速なAF性能を求めるユーザーの要望に対応しつつ、デジタル一眼レフカメラにも最適な高機能・高性能を実現しています。