新製品"HJ18e×28B" は、クラス最長※の望遠端焦点距離500mmと、内蔵の2倍エクステンダー使用時には焦点距離1,000mmの超望遠撮影を可能にした、ポータブルタイプのHDTV用ズームレンズです。大幅な小型・軽量化を実現することにより、超望遠レンズでありながらレンズと本体を支えるサポーターを必要とせず、機動性と可搬性を飛躍的に向上しています。
また、情報ディスプレイと十字操作キーの搭載による使い勝手の向上やズームスピードの高速化、自由曲面の多用化によりホールド感を高めるエルゴノミクスデザインの採用など、優れた操作性を実現しています。
新製品"U-5E" は、高精度な動作と静粛性で高い評価を得ているスタジオ用パン・チルトシステム「U-5」シリーズの最新モデルです。従来モデルに比べ、パン(左右方向)、チルト(上下方向)の動作を高速化することで映像の素早い切替えを可能にしました。
リモート操作やプリセット操作が可能な "U-5EL" 、マニュアル操作への切替えも可能にした "U-5ELD" の2モデルを用意し、用途に応じた使い分けが行えます。
なお、新製品はいずれも、鉛フリーのはんだや光学ガラスを全面採用するなどRoHS指令を先取りする環境配慮設計を行っています。
これらの製品は、11月16日から18日まで幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2005」に出展されます。
※ サポーターを必要としないポータブルHDTVカメラ用レンズとして。2005年11月3日現在。
【市場動向と開発の背景】
近年、放送用・業務用のHDTVカメラやそのバッテリーは、技術の進展に伴い、急速に小型・軽量化が進んでいます。さらに、記録媒体としてディスクやメモリーカードなどの採用が進みつつあり、HDTV用レンズにもさらなる小型・軽量化を望む声が高まってきています。
また、環境への関心が世界的に高まるなか、放送用機器においても環境配慮製品が求められています。
キヤノンはこうした市場動向を捉え、クラス最長の望遠端焦点距離と小型・軽量化を同時に実現し、さらに使い勝手の向上を図ったポータブルタイプのHDTV用ズームレンズ "HJ18e×28B" を市場投入します。
一方、スタジオ用パン・チルトシステムにおいては、発売以来、高精度な動作と静粛性で高い評価を得ている「U-5」シリーズの新モデル "U-5E" を発表します。