2005年8月
キヤノンギャラリー S
野町和嘉写真展 「地球巡礼」開催のご案内
キヤノン販売株式会社(社長:村瀬治男)は、キヤノン S タワー1階 キヤノンギャラリー Sにおいて、2005年9月21日より野町和嘉写真展「地球巡礼」を開催します。
この件に関するお問い合わせ先
キヤノン販売株式会社 キヤノンギャラリー S TEL 03-6719-9021 |
■期間
2005年9月21日(水)~10月29日(土) 10時~17時30分 [休館:日曜日・祝日] 入場無料
■会場
キヤノン S タワー1階 キヤノンギャラリー S
■ご案内
写真家 野町和嘉氏の作品展。20代半ばにサハラを訪れたのち、“祈りと巡礼”をテーマに、過酷な風土に生きる人々の姿を見つめ続ける写真家。本展では、30年以上にわたり撮りためられた貴重なドキュメンタリー写真の中から、最新作であるアンデスとインドを中心に、サハラ、メッカ、チベット等を加えた約100点を展示いたします。
■野町和嘉氏メッセージ
20代半ばでサハラを訪れ、過酷な風土を生きる人々の強靭さに圧倒されたことがきっかけとなって、今日までドキュメンタリー写真を撮り続けてきました。訪れた土地の大半はいわゆる辺境の地で、厳しい自然と向き合いながら、人々は自らの文化に強いこだわりを持って生きていました。あるいは、民族間の軋轢や理不尽な歴史のしがらみを背負いながらも懸命に生き抜く姿に魅せられ撮り続けてきました。ところがそれらの辺境の地にあっても、昨今、人々の意識は劇的に変わりつつあります。グローバリーゼーションのひとつの局面である、効率、利便性といった共通の価値観にむかって、地球上があたかもアイロン掛けされた一枚のシーツであるかのように急速に、画一化、平準化されつつあるというのが、私の印象です。一方において、“21世紀は宗教の世紀”でもあります。画一化が進行するなかで、あるいは民族紛争によって呼び覚まされた、自らの文化への強い帰属意識が宗教の復興というかたちで地球規模で高まっており、今日の潮流をなしています。30年余にわたって撮り続けてきました、“祈りと巡礼”の総集編「PILGRIMAGE」(日本版、「地球巡礼」)が、この度7カ国語版にて同時刊行されることとなりました。本展は、最新作であるアンデスとインドを中心に、サハラ、メッカ、チベット等を加えた約100点により構成するものです。
■プロフィール
1946年 |
|
高知県生まれ。 |
1971年 |
|
フリーの写真家として活動開始。 |
1972年 |
|
サハラ砂漠に旅したことをきっかけに、ナイル、モロッコ、エチオピア、グレート・リフトバレーといったアフリカの乾燥地帯の取材を続ける。その後、舞台を中東、アジアに移し、チベット、サウジアラビア等の長期取材を経て、現在アンデスと取り組んでいる。 |
1979年 |
|
最初の写真集「サハラ」により日本写真協会新人賞受賞。 |
1982年 |
|
米国報道写真家協会年度賞雑誌部門銀賞受賞。 |
1984年 |
|
土門拳賞受賞。 |
1990年 |
|
「長征夢現」「ナイル」により芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会年度賞受賞。
その後も多くの賞を受賞し、地域に根ざした自然と人間の生きざまを地球規模で精力的に描き続けている。 |
|