新製品 "IXY DIGITAL 700" は、デザインと性能の両面で飛躍的な進化を遂げた「600」(2005年3月発売)の後継機種で、キヤノンのコンパクトデジタルカメラとして初めて2.5型の大型液晶モニターを搭載しました。従来の省電力・高輝度バックライトに加え、水平/垂直方向ともに従来比約1.5倍の広視野角を実現したことで、視認性が大幅に向上しています。さらに、大型の液晶画面を最大限に活かすためにユーザーインターフェースの見直しを図り、「撮る」「観る」のいずれにおいても楽しさがより一層拡大しています。静止画の画像送りやスライドショーにおける特殊効果をはじめ、カメラの向きに連動して画像の表示方向を自動的に変更する「縦横自動回転再生」など、多彩な再生機能を搭載しました。撮影時においては、ユーザーが構図を簡単に確認できる「グリッドライン」や、アニメーションを用いた分かりやすい情報表示などの採用により、さらに快適な操作性を実現しています。
また、"700"の性能面では、超高精細7.1メガピクセルCCDと光学3倍ズームレンズ、高性能映像エンジン「DIGIC II」という先進の高画質技術を搭載するとともに、より高精度なホワイトバランス制御を行うことで、従来以上に忠実で安定した色再現を実現しました。さらに、「DIGIC II」による高速起動や高速AF、動画撮影中のデジタルズームなど、「600」と同様の高機能を備えています。デザイン面では、連続曲面で全体を構成する「Curvature Design(カーバチャーデザイン)」という手法を用いた、手に馴染みやすく滑らかなフォルムを継承しました。ボディカラーは、従来機種の「シルバーグレー」に加え、ボディの美しさをより強調する新色「サテンベージュ」を用意し、シリーズ最上位モデルにふさわしい極上の高級感を演出しています。
新製品 "IXY DIGITAL 60" は、「55」(2005年3月発売)の優れた性能はそのままに、高画質で快適な撮影が可能なシリーズの中核モデルです。 "700" と同じく、2.5型・広視野角の大型液晶モニターと洗練されたユーザーインターフェースの採用により、撮影・再生ともにさらなる快適操作を実現しています。また、高精細5.0メガピクセルCCDと超小型の光学3倍ズームレンズ、高性能映像エンジン「DIGIC II」を搭載しており、高画質とクイックレスポンスの両立を達成しました。デザイン面では、液晶モニターの大型化を図りながらも、「55」とほぼ同じサイズのスリム・コンパクトボディに仕上げています。さらに、レンズ鏡筒から周辺部にわたり、時計の文字盤などに採用されている極光処理を新たに施しました。放射線状のきめ細かい光の輝きにより、落ち着いた上質感を演出しています。
【デジタルカメラ市場動向】
2004年のデジタルカメラの総出荷台数(全世界)は、対前年比37.7%増の約5,977万台、うち国内出荷は約855万台、輸出は約5,122万台でした。2005年においては、対前年比8.4%増の約6,480万台(国内出荷は約840万台、輸出は約5,640万台)になることが予想されています。(カメラ映像機器工業会調べ)
【開発背景】
IXY DIGITALシリーズは、2000年5月に初代「IXY DIGITAL」を発売して以来、画素数・光学ズーム倍率の向上や、ボディの小型・軽量化を図りながら進化を遂げてきました。その結果、全世界で累計1,000万台以上を販売し、スタイリッシュ・コンパクト機の代名詞として高い評価を得ています。その一方で、液晶モニターの大型化をはじめ、使い勝手のさらなる向上を求める声が数多く寄せられていました。
今回の "IXY DIGITAL 700" と "IXY DIGITAL 60" は、それぞれ「600」と「55」に対してほぼ同じボディサイズを維持したまま、液晶モニターの大型(2.5型)化と従来比1.5倍の広視野角を実現しました。優れた視認性を備えた大型液晶を最大限に活かす、新しいユーザーインターフェースを採用することで、「撮る」「観る」のいずれにおいても、さらなる快適さや楽しさを追求しています。 "700" はデザイン・性能の両面にこだわるユーザーに、また "60" はよりコンパクトで軽快なカメラを求めるユーザーに最適なモデルです。