ニュースリリース

2005年6月28日

キヤノンが紙文書を対象とした情報漏洩抑止システムを発売
事務機の使用履歴を監視、追跡する "Job Archive System"



キヤノンは、不正コピーなど紙文書による情報漏洩の抑止を目的として、事務機の使用履歴を監視、追跡することが可能な情報管理システム "キヤノン imageWARE(イメージウエア) Job Archive System Version 1" を8月22日から発売します。


キヤノン imageWARE Job Archive System Version 1‥‥価格(税別) 960万円※1~ (発売日:2005年8月22日)
キヤノン Report Chaser‥‥価格(税別) 1,700万円※2~ (発売日:2005年8月22日)
※1 最小構成時のシステム価格です。
※2 1,000ユーザーのシステム価格です。

● imageWAREホームページへ
● キヤノン imageWARE Job Archive System Version 1 の商品紹介へ
● キヤノン Report Chaser の商品紹介へ

この件に関するお問い合わせ先

キヤノン販売株式会社
ITサービス企画本部
レポーティングソリューション商品企画課
TEL 03-6719-9524



新製品 "Job Archive System" は、自治体や企業における不正コピーや不正ファクスなど、紙文書を媒体とした情報漏洩の抑止を実現する情報システムで、漏洩の可能性を自動で定期的にレポートする機能や、その経路を割り出す機能を備えています。

ネットワークに接続された複合機やレーザープリンターの使用履歴(誰が、いつ、どのような文書を出力、送信したかといった情報)はもちろん、原稿のイメージデータおよびテキストデータを一括してサーバーに保存するため、入出力した紙情報の内容と履歴を網羅的に管理できます。
また、使用履歴のデータを定期的に監視する機能を備えており、例えば「顧客情報」といったキーワードをあらかじめ登録しておけば、キーワードを含む原稿がコピー、プリントまたはファクスされた場合に、それを検知して管理者にレポートを発行します。これにより、情報漏洩の可能性を早期に把握して、迅速な対応を図ることができます。
さらに、万一重要な紙情報が漏洩してしまった場合には、多彩な検索機能によりサーバー内の使用履歴データから漏洩経路を割り出せるため、ユーザーは、誤って送信してしまったファクスの回収や、漏洩ルートの早期遮断などを通じて、顧客の被害を最小限に抑えることが可能です。 このほか、プリンターの出力履歴も複合機の入出力履歴も、同一システム、同一サーバーで保存、検索することが可能なため、システムの運用コストの低減と効率的な情報管理を実現します。

なお、関連商品として、プリント出力の履歴保存・追跡機能に特化した情報管理システム "キヤノン Report Chaser" を8月22日から発売します。出力原稿の内容からテキスト情報のみを抽出することで保存データ量を軽減できるため、単一システムで多拠点の情報管理が行えます。

【市場動向と開発の背景】

2005年4月に施行された個人情報保護に関する法律を受け、多くの自治体や企業は対策を急ピッチで進めています。その成果として、サーバーに保存されたり、ネットワークを流れるデジタルデータについては、暗号化技術やネットワークセキュリティー技術の進展により、セキュリティーを確保するための体制が整いつつあります。しかしながら、コピーやプリント、ファクスなど、不正に使用される恐れがある紙情報については、その性格上、情報の出入りをタイムリーに追跡することが困難であるため、従来にない新しい情報管理システムの登場が市場から強く要望されていました。 新製品は、こうしたニーズを受けて開発されたもので、キヤノンの複合機やレーザープリンターと組み合わせて、紙情報の漏洩を起こりにくくするシステムを構築します。また、万一漏洩した場合においても、経路の割り出しを迅速に行うことができるため、被害を最小限に抑えることが可能です。
キヤノンはこれまでも、事務機に蓄積されるデータやネットワークを流れる印刷データの暗号化、事務機の利用制限を目的としたIDカードによる個人認証システムなど、事務機関連全般のセキュリティー向上に先駆的に取り組んできました。これからも、今回発表の新製品をはじめとした高品位なセキュリティーシステムを提供することで、自治体や企業のセキュリティー確保に貢献していきます。

このページのトップへ
戻る