新製品 "PowerShot S2 IS" は、手ぶれ補正機能付き高倍率ズームと充実の動画撮影機能などで好評の「S1 IS」(2004年3月発売)の後継機種として、さらなる機能の強化を図ったモデルです。
手ぶれの発生しやすい望遠撮影で威力を発揮するシフト式光学手ぶれ補正機構と、USM(超音波モーター)による高速/静音ズーム駆動はそのままに、ズーム倍率を従来の10倍から12倍へと高倍率化することで、より幅広い撮影シーンに対応しています。さらに、CCDを3.2メガピクセルから5.0メガピクセルに、映像エンジンをより高性能な「DIGIC II」にパワーアップし、大幅な高画質化を実現しました。動画機能では、記録音声のステレオ化に加え、サンプリング周波数を約22kHzから約44kHzへと高めることで、より臨場感のある撮影が可能になりました。VGA(640×480画素)・30フレーム/秒の高解像記録とあいまって、ビデオカメラにも迫る本格的な動画を撮影できます。さらに、動画撮影中にも静止画の撮影が可能な「フォト・イン・ムービー」機能と、ボタン一つで動画撮影を開始できるムービーボタンにより、動画撮影の楽しさが格段に広がりました。
操作性においては、「DIGIC II」の高速処理による起動時間の短縮やAFの高速化、バリアングル液晶モニターの大型化(1.5型から1.8型へ)などにより、さらなる使い勝手の向上を実現しています。このほか、被写体に0cmまで近づいて撮影できる「スーパーマクロ撮影」機能や、カメラだけで簡単に色変換/強調が行える「マイカラー」機能など、多彩な機能を搭載しました。
新製品 "SELPHY CP600" は、簡単操作で銀塩写真なみの高画質と高耐候性(アルバム保存で100年※1)のプリントが得られる、モバイルタイプの昇華型コンパクトフォトプリンターです。
高性能映像エンジン「DIGIC II」をプリンターとして初めて搭載したことで、人が見て美しいと感じる記憶色に基づいた色再現処理が可能となりました。解像感や階調性も向上し、大幅な高画質化を実現しています。また、撮影シーンを自動解析する「iSAPSテクノロジー」の活用により、撮影者の意図を反映して最適な明るさやコントラストに自動補正してプリント※2できます。さらに「DIGIC II」の高速処理に加え、紙送りモーターの高速化により、プリント時間を従来機種「CP330」(2004年7月発売)から約16秒短縮し、Lサイズ1枚あたり約54秒※3という高速プリントを実現しました。このほか、赤外線通信機能によるカメラ付き携帯電話からのワイヤレスプリントが可能な「プリントビーム」機能や、多様な用紙への対応など、従来機種の優れた性能を継承しています。
※1 温度23℃、湿度50%でのアルバム保存を想定した加速試験による予測値。
※2 PictBridge接続時。
※3 「DIGIC II」を搭載したキヤノン製コンパクトデジタルカメラとの接続時。
【デジタルカメラ市場動向】
2004年のデジタルカメラの総出荷台数(全世界)は、対前年比37.7%増の約5,977万台、うち国内出荷は約855万台、輸出は約5,122万台でした。2005年においては、引き続き欧州、アジアが牽引役となって市場の成長が見込まれ、対前年比20.8%増の約7,220万台(国内出荷は約870万台、輸出は約6,350万台)になることが予想されています。(カメラ映像機器工業会調べ)
【開発の背景】
PowerShot S2 IS
2004年3月に発売された「S1 IS」は、シフト式光学手ぶれ補正機構やUSMなど、キヤノンの独自技術に支えられた光学10倍ズームレンズの搭載に加え、ビデオカメラに迫る、本格的な動画撮影機能を備えることにより、ユーザーからの高い評価を得てきました。しかしながら、他のラインアップで高画素化・高倍率化をはじめとする性能アップが図られる中、さらに進化した後継機種を求める声が高まっていました。
こうした状況で開発された "PowerShot S2 IS" は、「S1 IS」で好評の機能はそのままに、3.2メガピクセルから5.0メガピクセルへの高画素化と、光学10倍から光学12倍への高倍率化を図りました。また、動画撮影機能を一層強化するとともに、高性能映像エンジン「DIGIC II」を搭載することで、さらなる高画質化と高速・快適な撮影を実現するなど、画質・機能・操作性の全てにおいて大幅な進化を遂げました。
SELPHY CP600
デジタルカメラ市場の拡大に伴いユーザー層がさらに多様化し、パソコンを使わないフォトプリントに対する需要がますます高まっています。キヤノンはこのニーズに業界に先駆けて注目し、2001年よりデジタルカメラとプリンターを直接つないでプリントする「カメラダイレクト」のコンセプトを提案してきました。そして昨年9月には、簡単操作、銀塩写真なみの高画質と高耐候性、場所を選ばないコンパクトボディをシリーズ共通の特長としたコンパクトフォトプリンターの世界統一ブランド「SELPHY」(セルフィー)を立ち上げました。
"SELPHY CP600" は、2004年7月に発売した「CP330」の後継機種として開発されたもので、プリンター初となる映像エンジン「DIGIC II」の搭載により、大幅な高画質化とプリントスピードの高速化を実現しました。
キヤノンは、デジタルカメラの楽しみをさらに広げるSELPHYシリーズにより、デジタルフォト産業の新時代をリードしていきます。