新製品 "DR-2050C" は、一般オフィスに限らず、店舗、窓口など幅広いシーンで使用することを想定し、本体サイズを超コンパクトに設計したモデルです。低価格ながらキヤノンが得意とする業務用スキャナー市場での経験やノウハウを駆使し、多種多様な原稿を快適に搬送すると同時に、サイズがバラバラでも無駄の無いスキャニングが可能です。また、キヤノン製の高機能ユーティリティソフト「CapturePerfect 3.0」のほか、今回新たに、電子文書の世界標準である「Adobe Acrobat 7.0 Standard」と、メディアドライブ株式会社製の名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリング エントリー版」を標準添付しており、様々な書類の電子化ニーズをサポートします。
新製品 "DR-5010C" は、光学系に3ラインCIS※を採用し、カラー、白黒 50枚/分の高速読み取りを実現しました。搬送系には、DRシリーズの特徴である前面給排紙機構(Uターン排紙)と、本体背面カバーを開けるだけでストレート排紙への切り替えができる機能を搭載しており、免許証や会員証などのカード類や厚紙の搬送を可能にします。給紙部分には、上位機種で好評のリタード方式による原稿分離機構を継承し、超音波重送検知センサーとの組合せで給紙ミスを確実に防ぎます。また、自動サイズ検知、画像による斜行補正、白紙スキップなど従来からの機能に加えて、カスタムカラードロップアウトとバインダー穴消し機能を新たに搭載しました。
※ Contact Image Sensorの略。画像を読み取る密着型のセンサー。
新製品 "DR-2580C" は、カラー 13枚/分、白黒 25枚/分の快適スキャンを基本性能として、設定したスキャン作業をワンタッチで実行できる3つの "ジョブボタン" と、カードや厚紙の読み取りを可能にするストレート排紙へのワンタッチ切り替え機能を搭載し、スキャン作業の効率化を実現しました。また、オプションの "フラットベッドユニット" を装着すれば、ブック原稿や薄い原稿などシートフィードでは読み取れない原稿のスキャンができ、多種多様な原稿に対応します。さらには、自動サイズ検知、画像による斜行補正、白紙スキップに加えて、バインダー穴消し機能にも対応しています。
【ドキュメントスキャナーの市場動向】
ネットワーク環境の普及やPCの高機能・低価格化、さらにはストレージデバイスの高性能化が進む中で、企業内で大量に発生する紙文書のファイリングや文書情報の共有化をはじめ、伝票、申込書などの帳票イメージの登録やOCRによるデータの自動入力へのニーズが高まっています。また、2005年4月から施行される「e文書法」により、様々な業種において保存文書の電子化が注目され、ドキュメントスキャナーに対する需要は確実に増加するものと予測されています。
こうした需要拡大基調を受け、今回発売する "DR-5010C" および "DR-2580C" をオフィス・業務用ドキュメントスキャナー分野における新たなラインアップとして、また、 "DR-2050C" を業務という枠組みに囚われず、幅広いシーンで使用していただくための簡単で低価格なスキャナーとして、それぞれ市場投入します。
【販売ターゲットと用途】
1. |
部・課での共有スキャナーとして(DR-2050C/2580C) |
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机の回りにある書類を簡単にイメージデータ化。 |
2. |
店舗事務所、窓口業務に(DR-2050C/2580C) |
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限られたスペースで設置でき、業務の効率化を図る。 |
3. |
一般オフィスでの文書管理・ファイリングに(DR-2050C/2580C/5010C) |
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オフィスドキュメントの電子化によるイメージファイリングや他の電子データとの一元管理によるドキュメント管理、また情報共有によるナレッジマネジメント市場。 |
4. |
ワークフローへのイメージ取り込み(DR-2580C/5010C) |
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金融、保険、電話会社などで発生する大量の契約申込書等を社内ワークフローにのせるためのイメージ入力機として活用。 |
5. |
OCRによるデータ自動入力市場(DR-2580C/5010C) |
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一般企業、金融、医療、保険などで大量に発生する各種伝票、帳票類のデータ入力。OCRソフトにより高速に一括処理でき、業務の効率化を図る。 |