ニュースリリース2005年2月14日
天体写真撮影を本格的に楽しめるデジタル一眼レフカメラ
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キヤノン EOS 20Da (EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM装着時) |
キヤノン EOS 20Da(背面) |
● キヤノン EOS 20Da ボディ* ‥‥ オープン価格 (受注開始:2005年2月15日) * 電源キットを含む。
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この件に関するお問い合わせ先 キヤノンお客様相談センター TEL 050-555-90002※ |
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新製品 "EOS 20Da" は、ハイアマチュアからプロまでの幅広いユーザーから高い評価を得ている「EOS 20D」(2004年9月発売)の約820万画素大型単板CMOSセンサー(22.5×15.0mm:APS-Cサイズ)や独自開発の高性能映像エンジン「DIGIC II」を採用することで、先進の高画質・低ノイズを実現するとともに、さらに天体写真撮影に適した機能を搭載したモデルです。
最大の特長としては、Hα輝線の透過率が「EOS 20D」の約2.5倍に向上した赤外カットフィルターを、CMOSセンサー前面のローパスフィルターに組み込みました。これにより、従来のデジタル一眼レフカメラでは捉えることが難しかった赤い星雲なども、特殊なフィルターを使用することなく撮影できます。また、キヤノンのデジタル一眼レフカメラとして初めて、撮像素子のライブ画像をカメラ背面の液晶モニターに拡大表示できる「ライブビューモード」機能を搭載し、ファインダーだけでは微調整が難しかったマニュアルでのピント合わせをより正確に行うことができます。その他の機能や特長は、「EOS 20D」と同じです。
なお、EF-Sレンズを含む全てのEFレンズに対応するとともに、長秒時撮影に適したタイマーリモートコントローラーや、低いポジションからの撮影も可能なアングルファインダーなど、EOSシリーズの豊富なアクセサリーがそのまま使用できます。
【開発の背景】
多くの天文ファンは、望遠鏡などで天体を眺めるだけでなく、天体の写真撮影も楽しんでいます。近年、構図やピントはもちろん、露出の過不足やブレなどの失敗がないか、撮影画像をその場で確認できることや、長時間露出時でも感度がほとんど変化しないため、暗い被写体でも短い露出時間で撮影できることなどから、天体写真撮影にデジタルカメラを使用するユーザーが増えてきています。
キヤノンは自社開発のCMOSセンサーを撮像素子として採用しており、ハイアマチュアから一般ユーザーまで幅広く使用できるデジタル一眼レフカメラ「EOS 10D」(2003年3月発売)や「EOS Kiss Digital」(同年9月発売)を発売して以来、その高画質・低ノイズ化技術に天体写真愛好家から強い関心が寄せられ、撮影結果も高い評価を得てきました。一方、多くのデジタルカメラの撮像素子に採用されているCCDは、露出時間が長くなるほど、あるいは温度が高くなるほど、暗電流が現れやすいという問題点があります。このため、天体写真撮影には、CCDをマイナス数十度にまで冷やして撮影する、冷却CCDカメラという高価な専用カメラが必要です。
こうした中、キヤノンは「EOS 20D」(2004年9月発売)をベースに、天体仕様のデジタル一眼レフカメラ "EOS 20Da" を発売することで天体写真撮影の可能性を広げ、天文ファンがより天体写真を楽しめる環境を提供します。
【受注販売について】
"EOS 20Da" を発売するにあたり、キヤノンのデジタル一眼レフカメラとして初めて受注生産・販売を行います。お客様より注文を受けてから生産を開始するため、納品までに3ヶ月程度かかる場合があります。販売ルートとしては、(1)「キヤノンEOS DIGITAL サイト」(canon.jp/eos-d)で注文を受け、キヤノンからお客様へ直接納品、(2)キヤノンのデジタル一眼レフカメラ販売店の店頭で注文を受け、販売店経由で納品、の2通りがあります。