新製品 "CLC5100" 、"CLC4000" はそれぞれ、高生産・高画質・高耐久で定評のある、「CLC5000」(2001年1月発売)、「CLC3900」(2003年2月発売)の後継機種で、紙搬送機構や定着機構の強化、オプションの拡充などを図ることで、さらなる生産性向上とコート紙などの多種多様な用紙への対応を実現したモデルです。
新製品はいずれも、Y.M.C.K.各色の感光ドラムを直列に配置した高速「クアトロ・エンジン」を搭載することにより、カラー/モノクロのいずれにおいても、 "CLC5100" が毎分51枚、 "CLC4000" が同40枚(A4ヨコ)の高速プリントを実現しています。また、紙搬送機構の高速化と定着機構の強化により、厚紙(253g/㎡まで)プリントの出力スピードを従来比で約50%短縮しています。さらに、新開発の「ペーパーデッキ・R1」(オプション)を装着すれば、コート紙など密着性が高い用紙も給紙できるため、カタログや店頭販促広告の制作において、高級感のある印刷物を大量出力することが可能です。
新製品" PS-NX7000" は、高速CPU「Intel® Pentium® 4」を搭載したAdobe® PostScript® 3TM対応のコントローラーで、 "CLC5100/CLC4000" と組み合わせることにより、緻密なカラーマッチングが可能な高速プリンティングシステムを構築することができます。これにより、雑誌や新聞広告、カタログなどの作成工程において、完成イメージを効果的に伝えるカラーカンプの作成や、より最終印刷物に近い色校正としての出力まで、幅広い利用が可能です。また、顧客データベースと連動して、1枚ごとに宛先などを変えながら大量印刷するためのソフトウエアを利用することにより、顧客別のダイレクトメールやカタログなどを高速で美しく仕上げることができます。
【カラー複写機/複合機の市場動向】
2003年のカラー複写機/複合機の市場規模は、世界市場で約203万台、国内市場で約43万台でした。2004年においては、ドキュメントの急速なカラー化や、会議資料などの簡単な内製が可能なオフィス向けPOD(プリント・オン・デマンド)の普及、さらにプリプレスや印刷といったグラフィック・アーツ市場の拡大により、世界市場では前年比約10%増の約214万台、国内市場では約4%増の約45万台と予想しています。(キヤノン調べ)
【開発の背景】
近年、複写業や軽印刷業において、改訂期間が短く需要予測が困難なパンフレットや、ワン・トゥ・ワン・マーケティングのための顧客別ダイレクトメールなど、多品種少量の印刷物を制作するためのツールとして、高速デジタル複合機を用いたPOD(プリント・オン・デマンド)が広く普及しつつあります。また、デザイン会社や広告代理店などにおいても、インターネットを介して制作物の完成度を迅速に確認し合える、フルデジタルワークフローが注目されており、安定した高画質出力と緻密なカラーマッチングが可能なフルカラーPODへの要望がますます高まっています。
新製品 "CLC5100/CLC4000" はいずれも、短納期、多品種、小部数への要望はもちろん、高級感のある印刷物制作に求められる多種多様な用紙への幅広い対応を図るために開発されたモデルです。
新製品 "PS-NX7000" は、高度なカラーマッチングや高速画像処理により、さらに効率的なフルデジタルワークフローを提供するために開発されたコントローラーです。