近年、デジタルカメラは高画質化をはじめとする機能・性能の向上とともに急速に普及し、2007年には全世界の総出荷台数が1億台以上※1になると予想されています。これに伴い、デジタルカメラのユーザー層が多様化し、「画面だけではなく簡単にプリントして写真を見たい」、「好きなときに好きな写真をプリントしたい」といったフォトプリントに対するニーズがますます高まっています。キヤノンはこのプリントニーズの高まりに業界に先駆けて注目し、2001年よりデジタルカメラとプリンターを直接つないで、簡単にフォトプリントが得られる「カメラダイレクト」のコンセプトを提案してきました。そして今回、新製品3機種を市場投入するのを機に、ホームフォトプリントを通じたコミュニケーションを生み出すツールとして、世界統一の新ブランド「SELPHY」を立ち上げます。「SELPHY」とは「Self(自分自身)+Photography(写真)」を意味し、パソコンを介さず簡単操作でプリントできること、銀塩写真なみの高画質と高耐候性のプリントが得られること、場所を選ばないコンパクトボディであることをシリーズ共通の特長としています。キヤノンは、ホームフォトプリントを通じてデジタルカメラの楽しみをさらに広げる「SELPHY」により、デジタルフォト産業の新時代をリードしていきます。
新製品 "SELPHY CP500/CP400" は、デジタルカメラとの調和に配慮し、スタイリッシュなスクエアデザインを採用した、昇華型熱転写方式のコンパクトフォトプリンターです。上位機種 "SELPHY CP500" では、従来機種「CP-200」(2003年7月発売)をベースにモーターなどの駆動系をより一層進化させ、Lサイズで約54秒/枚という高速プリント※2を実現しました。さらに、 "SELPHY CP500/CP400" ともプリントヘッドの熱制御方法の改良をはじめ、輪郭補正処理や階調制御の最適化などにより、さらなる高画質化を実現しています。また、ダイレクトプリントの標準規格「PictBridge」に準拠しており、新たなプリントレイアウト機能に対応するなど、同規格へのサポート機能がさらに充実しています。
新製品 "SELPHY DS700" は、テレビ画面での写真鑑賞と、PIXUSシリーズで高い評価を得ている高速・高画質プリントをより手軽に楽しめるインクジェット方式のコンパクトフォトプリンターです。「TVビューワ」機能を用いて、専用リモコンでの簡単操作でメモリーカード内の画像をテレビに映し出し、写真の鑑賞やプリントができます。プリントにおいては、最小2pl(ピコリットル)の極小インク滴と高密度な多ノズルヘッド、さらには新開発の画像処理プラットフォームの採用により、ダイレクトプリント時でも、高精細なフチなし写真がLサイズで約70秒/枚※3という高速プリントを実現しました。また、「PictBridge」やカメラ付き携帯電話からのワイヤレスプリント機能「プリントビーム」のほか、多彩なメモリーカードに対応したカードスロットを装備し、様々なダイレクトプリントが可能です。
※1 キヤノン調べ。
※2 映像エンジン「DIGIC II」を搭載したキヤノン製コンパクトデジタルカメラ接続時。 "CP400" はLサイズで約68秒/枚。
※3 スーパーフォトペーパー使用時。