新製品はいずれも、PIXUSが誇る高密度ヘッド技術「FINE(Full-photolithography Inkjet Nozzle Engineering)」※1による高速・高画質プリントを軸として、カラープリンター、カラーコピー、カラースキャナー、ダイレクトプリント、ファクス(MP790のみ)の各機能を、様々なユーザーニーズに合わせて高レベルかつバランスよく結集した複合機です。
新製品 "MP900" は、写真画質にこだわったPIXUS MPシリーズのフラッグシップ機で、6色インクシステムの採用と4,800dpi×2,400dpiの超高解像度、全モードにおいて2pl(ピコリットル)の極小インク滴などによる美しい写真画質を提供するプリンター・コピー機能と、光学解像度3,200dpiによるフィルムスキャンも可能なスキャナー機能※2を備えています。
一方、新製品 "MP770" は、美しさ・速さ・多彩さをバランスよくまとめた高性能モデル、新製品 "MP790" は、 "MP770" と同等のプリント・コピー性能に加えてファクス機能や普通紙を最大35枚まで積載可能なオートドキュメントフィーダーを備え、ビジネスにおいても活躍するSOHO向けモデルです。両機種ともに、5色インクから成るメリハリのある美しい写真画質と、モノクロ25枚/分、カラー17枚/分という超高速出力の両立を実現しています。
また、新製品はいずれも、ダイレクトプリントの業界標準規格「PictBridge」に対応した「カメラダイレクト」が可能なほか、 "MP900" と "MP770" においては、各種メモリーカードが使用可能な「カードダイレクト」や、出力したい画像・レイアウト・枚数を鉛筆などで直接シートにマークして読み込ませるだけで簡単に写真の印刷ができる「フォトナビシート」、および、カメラ付き携帯電話で撮影した画像をワイヤレスで出力できる「プリントビーム」など、多様なダイレクトプリント機能を搭載しており、パソコンを使わずに手軽に写真のプリントが楽しめます。なお、 "MP900" には3.2型※3、 "MP770" には2.5型の大型カラー液晶ビューワを標準装備し、ダイレクトプリント時には画像の確認やレイアウト設定、トリミングなどが簡単に行えます。
さらに、"MP770" と "MP790" には、前面と上面の両方から給紙が可能な2Way給紙や、自動両面プリント・コピー機能を、また3機種ともにDVD/CDダイレクトプリント機能を備え、マルチペーパーハンドリングを実現しています。
このほか、新開発の染料インクとキヤノン純正写真用紙との組み合わせにより、写真の美しさと保存性をさらに高め、「ChromaLife(クロマライフ)100」として提供します。アルバムで保存すれば100年にわたって色鮮やかな保存が可能であることに加え、最高級写真用紙プロフェッショナルフォトペーパーを使用した場合には、フォトフレームなどに入れた場合(耐光性)では30年、そのまま室内に飾った場合(耐ガス性)でも10年にわたって光や空気中のガスによる色あせを防ぎ、写真の美しさを保ちます。
※1 | これまでNew「MicroFine Droplet Technology」と呼称されてきた「PIXUS」の基幹技術を、このたび「FINE」に名称変更しました。 |
※2 | フィルムスキャンも可能なスキャナー機能は "MP770" にも装備しています。 |
※3 | "MP900"の液晶ビューワサイズを3.2型に訂正します。 |
【インクジェット複合機の市場動向】
インクジェット複合機は、インクジェット方式のプリンター機能をベースに、コピー、スキャナー、ファクスなどの各機能をまとめて1台で多目的に使用できるパーソナル/SOHO向け製品として、国内外ともに飛躍的に市場が拡大しています。2002年に約42万台だった国内市場規模は、2003年には約120万台までに急成長し、2004年は約190万台の出荷が見込まれています。この中で、コンパクトなデザインと高機能が好評のキヤノン製品は、「PIXUS MPシリーズ」を発売して以来、インクジェット複合機市場において好調な売れ行きを続けています。(キヤノン調べ)
【開発の背景】
インクジェット複合機市場の飛躍的な拡大を背景に、さらなる多機能化への要望が高まるとともに、ユーザーニーズの多様化が進んでいます。
今回、複合機の基本機能であるプリンターやコピー、スキャナーそれぞれの性能アップに加えて、大型カラー液晶ビューワの採用や多彩なペーパーハンドリングを可能にしたモデルを発売することで、PIXUS MPシリーズの商品力を高め、ユーザーの様々な要望にきめこまやかに応えたいと考えています。