新ラインアップはいずれも、PIXUSが誇る高密度ヘッド技術「FINE(Full-photolithography Inkjet Nozzle Engineering)」※1による高速・高画質プリントを軸として、インクジェットプリンターに対するユーザーからの様々な要望を取り入れ、多彩な機能を斬新でコンパクトなスタイルにまとめあげたモデルです。
今回、PIXUSとしては初採用の、前面と上面の両方から給紙が可能な「2Way給紙」と、普通紙・写真用紙の両方に対応する自動両面プリント、また、内蔵型のDVD/CDダイレクトプリントの各給紙機能を、斬新なボックス型の本体内に標準装備し、「マルチペーパーハンドリング」※2を実現しました。
また、新開発の染料インクとキヤノン純正写真用紙※3との組み合わせにより、写真の美しさと保存性をさらに高め、「ChromaLife(クロマライフ)100」として提供します。アルバムで保存すれば100年にわたって色鮮やかな保存が可能であることに加え、最高級写真用紙プロフェッショナルフォトペーパーを使用した場合には、フォトフレームなどに入れた場合(耐光性)では30年、そのまま室内に飾った場合(耐ガス性)でも10年にわたって光や空気中のガスから色あせを防ぎ、写真の美しさを保ちます。
さらに、プリンターの基本性能である画質とスピードにおいてもさらなる向上を図り、8色インクシステムを採用したフラッグシップモデル "PIXUS iP8600" ではL判フチなし写真が約23秒、普及クラスの "PIXUS iP3100" でも約42秒で得られるなど、いずれの新製品もそれぞれのクラスでトップレベルの画質とスピードを達成しています。※4
このほか、新製品8機種※5にダイレクトプリントの業界標準規格「PictBridge」に対応したカメラダイレクト機能を、 "PIXUS iP6100D" には各種メモリーカードに対応したカードダイレクト機能を搭載し、パソコンなしで手軽に写真を楽しむ環境を提供します。また、自動両面プリント機能と2Way給紙を活用して、はがきの大量印刷に対応したり、各ソフトメーカーのはがきソフトと連携し、煩雑な設定なしに最適なモードで文字も写真も美しい両面印刷が簡単に行えるなど、年賀状などのプリントにも大いに活躍します。
※1 | これまでNew「MicroFine Droplet Technology」と呼称されてきた「PIXUS」の基幹技術を、このたび「FINE」に名称変更しました。 |
※2 | "iP2000/iP1500" を除く。また、"iP2000" は「2Way給紙」に対応。 |
※3 | アルバム保存100年は、プロフェッショナルフォトペーパー、スーパーフォトペーパー、スーパーフォトペーパー・シルキー、エコノミーフォトペーパー、キヤノン光沢紙において可能です。 |
※4 | プロフェッショナルフォトペーパーを使用し、デフォルトのモードにて給紙開始から排紙完了までの時間。 |
※5 | "iP1500" を除く全機種。 |
【インクジェットプリンターの市場動向】
インクジェットプリンターの市場において、2003年の国内出荷台数は約640万台、世界では約8,000万台でした※。今年は、デジタルカメラ市場における一眼レフカメラの本格的な普及や、カメラ付き携帯電話のカメラ機能の高性能化などにより、プリンターの使用形態の変化やユーザー層のさらなる広がりが予想され、複合機を含めたインクジェットプリンター市場全体の活性化が期待されます。
※ IDC調べ。インクジェット複合機含む。
【開発の背景】
この数年、インクジェットプリンターは飛躍的な画質の向上と高速化を遂げてきました。性能の確かさが広く認められてきた現在、ユーザーの視点は操作性のよさや多機能化に向けられつつあります。
今回の新ラインアップ9製品は、機械的なプリンターのイメージを刷新するボックスタイプの本体に、高い基本性能と、多彩な機能やすぐれた操作性、高耐候性をはじめとする信頼性を結集させた、次世代のPIXUSとして開発されました。
画質においては、ポジフィルムに匹敵する「色再現性」、限りなくゼロに近い「粒状感」、細部にいたるまで鮮明に表現する「鮮鋭度」、人が好ましいと感じる「色合い」、メリハリのきいた「コントラスト/階調性」、写真の美しさを長持ちさせる「保存性」の各ポイントを実現させ、高速印刷と併せて妥協することなく追求しています。その上で、要望が多く寄せられていた、前面からの給紙や、自動両面プリント、本体に収納できるDVD/CDダイレクトプリントなどの各機能を、スタイリッシュに標準装備しました。
キヤノンは、インクジェットプリンターの基本性能である画質とスピードのさらなるレベルアップはもちろん、インテリアに調和する洗練されたデザインと快適な操作性へのこだわりをも追求した新製品を提供することで、満足度の高いデジタル環境づくりに貢献し、これからのデジタルフォトライフをリードしていきたいと考えています。