新製品 "EOS-1Ds Mark II" は、約1110万画素・35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載した「EOS-1Ds」の後継機種として、ポートレートやスタジオ撮影を中心とするプロユーザー向けに開発されたものです。世界最高※1の画素数を誇る約1670万画素・35mmフルサイズCMOSセンサーにより、卓越した解像感と豊かな階調性、広ISO感度を実現しています。全てのEFレンズ※2がそのままの画角で使用できるため、フィルム一眼レフカメラと同じ感覚で撮影できます。また、超高速処理を実現した自社開発の映像エンジン「DIGIC II」の採用により、プロのニーズを満たす最高水準の画質と、最高約4コマ/秒、約32枚(JPEG/ラージ)の連続撮影や約0.3秒の高速起動といった高レスポンスを両立しています。さらに、記録画質の細分化やカラーマトリックスの任意設定が行えるほか、CFカードとSDメモリーカードの2スロット装備、拡大ズーム表示も可能な2.0型・約23万画素の液晶モニターの搭載、ビデオ出力対応など、「EOS-1D Mark II」と同様に機能と性能の大幅な向上を図りました。
また、20万回の耐久性を実現した最高1/8000秒の高速シャッターをはじめ、軽量・高強度なマグネシウム合金の採用や徹底した防滴・防塵構造を施したボディ外装など、プロの過酷な撮影条件に十分耐えうる高い信頼性を確保しています。さらに、先進の45点エリアAFや21分割評価測光、視野率100%の高性能ファインダー、撮影者の意志に従うカスタマイズ機能など、優れた基本性能と操作性を継承しています。
なお、"EOS-1Ds Mark II" の投入に合わせ、撮影した画像を無線/有線LANでサーバーへ自動または選択して転送できる "ワイヤレスファイルトランスミッター WFT-E1" も同時発売します。これにより、迅速な画像転送が要求されるスポーツ・報道現場をはじめ、スタジオや結婚式場などで威力を発揮します。
※1 デジタル一眼レフカメラとして。2004年9月15日現在。
※2 EF-Sレンズを除く。
【デジタル一眼レフカメラの市場動向】
昨年のデジタル一眼レフカメラ市場(全世界)は、業界初の本格的な普及モデル「EOS Kiss Digital」の市場投入などにより、対前年比4倍程度の約85万台でした。2004年は対前年比2倍以上の約230万台と、引き続き同市場の急拡大が予想されています。(キヤノン調べ)
【開発の背景】
プロ用の機材には、画質はもちろん、撮影者の意志に迅速に反応するレスポンス性能、ボディの堅牢性や耐久性など、あらゆる面で最高水準が求められます。新製品 "EOS-1Ds Mark II" は、2002年12月に発売した「EOS-1Ds」の後継機種として、さらには今年4月に発売した「EOS-1D Mark II」と並ぶ、EOS DIGITALシリーズにおける最上位機種の1つとして開発されました。「EOS-1D Mark II」をベースに、世界最高※の有効画素数約1670万画素・35mmフルサイズ(36×24mm)の自社製CMOSセンサーを搭載し、デジタル時代のプロの道具としてのさらなる最高画質を追求しています。
今回の新製品を発売することで、約8.5コマ/秒の世界最高速連写※による最高レベルの機動性を活かし、スポーツ・報道分野に最適な「EOS-1D Mark II」、またはフルサイズ1670万画素による最高レベルの画質を活かし、ポートレート撮影や商品撮影、さらには風景写真といった分野で威力を発揮する "EOS-1Ds Mark II" の2機種から、ユーザーは撮影用途や目的に応じて選択することができます。
※ デジタル一眼レフカメラとして。2004年9月15日現在。