新製品 "EOS Kiss 7" は、フィルム一眼レフカメラの普及機としてベストセラーを続けるEOS Kiss シリーズの最新モデルとして開発されました。AFスピード、動体予測能力においてクラス最速※3を実現し、快適な撮影を可能としました。広視野7点測距AFやAFフレーム連動の高精度35分割評価測光、最速1/4000秒・ストロボ同調時1/125秒のシャッター速度といったクラスを超えた機能を備え、幅広い撮影シーンで威力を発揮します。また、ストロボ撮影時において、EFレンズからの距離情報を用いたE-TTL II自動調光に対応しています。これにより、内蔵ストロボや外部ストロボのEXシリーズスピードライト使用時における撮影の自由度を大幅に高めました。なお、内蔵ストロボは、従来機種「EOS Kiss 5」(2002年9月発売)に比べて光量をアップさせています。
デザイン面では、「EOS Kiss 5」の斬新なデザインコンセプトを踏襲しつつ、ホールディング性をさらに高めるブラックゴム塗装を施す一方、落ち着きのあるダークメタリック塗装や、立体感のあるキヤノンロゴなどにより、さらなる高級感を演出しました。また、AFフレーム選択時に威力を発揮する十字キーを新たに搭載するとともに、フィルム未装填時の撮影動作や不用意なレリーズ操作を防止できるセーフティーレリーズロック機能や、手ブレを起こしやすい場面において警告音で知らせる機能を追加することで、初級者も安心して使用することができます。このほか、暗い場所でも各種設定を見やすく表示する、本体背面の照明機能付き大型表示パネルや、主要な操作系のグリップ側への集中配置など、従来機種の優れた操作性を継承しています。
さらに、EOS Kissシリーズとして初めて、ユーザー好みの仕様に機能を変更できる6種類のカスタム機能を搭載することにより、各撮影者に最適な "EOS Kiss 7" にカスタマイズできます。
また、 "EOS Kiss 7" とベストマッチの軽量・コンパクトな標準ズームレンズ "EF28-90mm F4-5.6 III" を新たに開発しました。 "EOS Kiss 7" に "EF28-90mm F4-5.6 III" および望遠ズームレンズ「EF90-300mm F4.5-5.6」を標準同梱した "EOS Kiss 7 ダブルズームレンズキット" と、これらレンズ2本のみで構成した "EF28-300mmダブルズームレンズキット" も併せて発売します。
※3 普及型フィルム一眼レフカメラとして。EF28-90mm F4-5.6 III装着時。2004年8月16日現在。
【市場動向と開発背景】
キヤノンは、「小型・軽量・サイレント・簡単操作」をキーコンセプトに開発したフィルム一眼レフカメラ「EOS Kiss」を1993年10月に発売しました。その後、「EOS Kiss」は、機能の向上と使いやすさを追求した「New EOS Kiss」(1996年9月発売)、7点AFとさらなる小型・軽量化を実現した「EOS Kiss III」(1999年3月発売)、およびボディカラーの変更や金属パーツの採用などにより、より一層高級感を高めた「EOS Kiss III L」(2001年11月発売)、高速AFと斬新なデザインを採用した「EOS Kiss 5」(2002年9月発売)、「EOS Kiss 5」の姉妹機種としてさらなるコストパフォーマンスを追求した「EOS Kiss Lite」(2003年9月発売)へと進化してきました。EOS Kissシリーズは、初心者をはじめ、中~上級者へのステップアップを目指す幅広いユーザー層から人気を集め、全世界で約900万台(2004年6月末現在)を販売し、フィルム一眼レフカメラの標準機としてベストセラーを続けています。
新製品 "EOS Kiss 7" は、EOS Kissシリーズの最新モデルとしての完成度・成熟度をより高めるとともに、上位機種に劣らない基本性能の向上と高機能化を図りながら、使いやすさの向上を図った「次世代フィルム一眼レフカメラの世界標準機」として開発されました。