新製品 "EOS 20D" は、従来機種「EOS 10D」(2003年3月発売)の優れた基本性能を継承しつつ、高画質と高レスポンスを高い次元で両立させた、ハイアマチュアからプロまで幅広く使用できるデジタル一眼レフカメラの新世代モデルです。新開発の約820万画素大型単板CMOSセンサー(22.5×15.0mm:APS-Cサイズ)と、その能力を最大限に発揮する自社開発の高性能映像エンジン「DIGIC II」を搭載することで、高精細・高画質・自然な色表現を実現しました。
また、高画素でありながら、約5コマ/秒、JPEG/ラージ・ファインの高画質でも約23枚※の連続撮影が行えるほか、約0.2秒の高速起動、最高1/8000秒のシャッター速度、CFカードへの高速書き込み、USB 2.0 Hi-Speed対応などの高レスポンスを実現し、より快適な撮影が行えます。さらに、スーパーインポーズ表示を備えた新開発の広視野・高速・高精度9点測距AFや、「EOS-1D Mark II」と同等の多彩な効果が得られるホワイトバランスモード、モノクロ撮影も可能な現像パラメーター、EF-Sレンズを含む全てのEFレンズへの対応、E-TTL II自動調光の搭載など、撮影機能のより一層の充実を図りました。
デザイン面では、主要外装カバーに高級感のあるマグネシウム合金を採用しつつ、センサーサイズに最適化した主要部品の採用や本体構造の見直しによる部品点数の削減を図り、従来機種に対して幅 約5.7mm・高さ 約2mm・奥行 約3.5mmの小型化と、本体質量 約105gの軽量化を達成しました。
また、カメラ背面にAFフレーム選択などの各種設定がより直感的に行えるマルチコントローラーを新たに搭載するなど、優れた使い勝手を実現しています。
一方、新製品 "スピードライト 580EX" は、「550EX」の後継機種として開発されたもので、シリーズ最高のガイドナンバー58をはじめ、リサイクルタイムの大幅な短縮やスリムなデザインなど、基本性能や操作性のさらなる向上を図りました。また、「画面サイズ対応自動ズーム制御」機能や「色温度情報通信」機能など、EOS DIGITALシリーズとの使用に最適な新機能を搭載しています。このほか、外部電源の「コンパクトバッテリーパック CP-E3」や、 "580EX" 専用のL字型ブラケット「スピードライトブラケット SB-E1」といった各種アクセサリーを用意しています。
※ キヤノン純正CFカード「FC-512MSH」使用時。
【デジタル一眼レフカメラ市場動向】
昨年のデジタル一眼レフカメラ市場(全世界)は、業界初の本格的な普及モデル「EOS Kiss Digital」の市場投入などにより、対前年比4倍程度の約85万台でした。2004年は対前年比2倍以上の約230万台と、引き続き同市場の急拡大が予想されています。(キヤノン調べ)
【開発の背景】
キヤノンでは、プロ用の機材として、約8.5コマ/秒の世界最速連写※による最高レベルの機動性を活かした、スポーツ・報道分野に最適な「EOS-1D Mark II」(2004年4月発売)、および35mmフルサイズ・1110万画素CMOSセンサーによる最高レベルの画質を活かし、ポートレート撮影や商品撮影、さらには風景写真といった分野に威力を発揮する「EOS-1Ds」(2002年12月発売)の2機種を用意しています。一方、初心者ユーザーを主な対象として、昨年9月より発売された「EOS Kiss Digital」は、クラスを超えた高機能とコストパフォーマンスを両立したデジタル一眼レフカメラとして全世界で大ヒットを記録し、同市場の急速な拡大に大いに貢献しています。
新製品“EOS 20D”は、「EOS 10D」の後継機種として、「高画質」と「快速・快適」の両立を図り、スポーツから
ポートレート・風景まで幅広い撮影に対応したデジタル一眼レフカメラです。これまでに寄せられたユーザーからの要望を丁寧に反映し、完成度をより一層高めています。
※ デジタル一眼レフカメラとして。2004年8月16日現在。