ニュースリリース
2004年7月13日

卓越した描写力を誇るデジタルビデオカメラの最上位機種
レンズ交換が可能な "キヤノン デジタルビデオカメラ XL2" を発売



キヤノンはレンズ交換が可能なプロニーズ対応の高性能デジタルビデオカメラ "キヤノン デジタルビデオカメラ XL2" を8月下旬より発売します。

キヤノン デジタルビデオカメラ XL2
キヤノン デジタルビデオカメラ XL2
(ビデオレンズ 20×ズーム XL 5.4-108mm L IS装着時)

キヤノン デジタルビデオカメラ XL2 KIT(レンズ別売)‥‥価格(税別) 450,000円(発売日:2004年8月下旬)
キヤノン ビデオレンズ 20×ズーム XL 5.4-108mm L IS‥‥価格(税別) 200,000円(発売日:2004年8月下旬)



新製品 "キヤノン デジタルビデオカメラ XL2" は、2001年7月の発売以来高い評価を得ている、レンズ交換が可能なMiniDV方式のデジタルビデオカメラ「XL1S」の後継機です。
"XL2" は「XL1S」の優れたトータルデザインや先進性を継承しながら、画質や機能、操作性などの点において大幅な改善を行うことにより、さらなる高パフォーマンスを達成したプロニーズ対応のデジタルビデオカメラです。

新製品 "XL2" は、ワイドTVモード(アスペクト比16:9)にも対応した1/3型・総画素数約68万画素プログレッシブスキャン3CCD※1を搭載した新開発のカメラシステムを採用しています。このシステムは、水平画素ずらし方式を採り入れることで画素数を実質1.5倍に増やし540本の水平解像度を達成しており、キヤノンのデジタルビデオカメラの最上位機種にふさわしい高水準の映像品質を実現しています。

また、キヤノン独自の「XLマウント」の採用により、専用の交換レンズのほか、キヤノンの一眼レフカメラ「EOS」シリーズ用の豊富なEFレンズ群※2も使用できるので、撮影目的や用途に応じて最適なレンズを選択することが可能です。
特に新開発の "20×ズーム XL 5.4-108mm L IS" 別売)は、優れた光学性能を備えた蛍石レンズと、画質劣化のない光学式手ブレ補正機構を採用した20倍ズームレンズで、高品位で高精彩な映像撮影に威力を発揮します。

さらに、フィルムカメラと同じ毎秒24フレームのプログレッシブ撮影(24p)への対応や、階調などを細かく設定できる画質調整機能などにより、映画調の質感が得られる「シネルック」を実現しました。その他、15種類の項目から思い通りに調整した画質設定を簡単なボタン操作で呼び出せるカスタムプリセット機能やSMPTEタイムコードの搭載、ファンタム電源対応XLR端子の装備に加え、使い勝手を向上させたさまざまなマニュアル機能など、プロ用デジタルビデオカメラに求められる機能の多様性と拡張性を実現しています。

※1 有効画素数 ワイドTVモード(16:9)時:約46万画素、標準モード(4:3)時:約35万画素
※2 EF アダプターXL(オプション)が必要となります。EF-Sレンズは使用できません。

【デジタルビデオカメラの市場動向】

2003年のデジタルビデオカメラ(DVC)の世界市場規模は、ビデオカメラのデジタル化がより一層進んだことにより、対前年比約35%増の約862万台であったと推定されます。また、すでにデジタル化が約98%と進んでいる国内においても、コンシューマー向けデジタルビデオカメラの市場拡大にともない、対前年比約21%増の約157万台であったと推定されます。2004年は、全世界で引き続きデジタル化が進み、約1,000万台の市場になると予想されます。一方、高級タイプのデジタルビデオカメラの分野においても、業務用機器のダウンサイジングやフィルム制作のデジタル化などにより、順調な市場の拡大が見込まれています。(キヤノン調べ)

【開発の背景】

昨今、映画やCMなど、従来はフィルムで制作されていた業務用撮影の分野において、フィルムと同じ秒間24フレームのレートを持つデジタルビデオカメラを用いて撮影を行うケースが増加しています。その理由として、CGや各種エフェクト処理が容易に行えることや、撮影された映像をさまざまなメディアで容易に活用することができること、さらには質の高い作品を低コストで制作できることなどが挙げられます。また、ブロードバンド環境の普及にともない、動画配信(ストリーミング)用のコンテンツ制作や、ケーブルテレビや地方局における映像収録においても、求めやすい価格でありながら画質的に満足できる機材を望む声が増えています。
今回発売する "XL2" は、このような市場の要望を捉えて開発された新製品で、高い機能を持ちながら、民生機クラスの価格を実現したデジタルビデオカメラです。新開発のカメラシステムを採用することで、SD規格での最高画質を実現する高い描写力を実現するとともに、レンズ交換方式の採用や、充実したデジタルシネマ機能など、さまざまな映像制作ニーズに応える先進の機能と拡張性を備えています。

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