新製品 "BIJ2300(A3ノビサイズ対応)" および "BIJ1300(A4サイズ対応)" は、高速・高画質が好評の「N2100/N1100」(2003年6月発売)の基本性能をさらに向上させたビジネス用インクジェットプリンターです。1インチ幅の超多ノズル・高密度ヘッドの搭載に加えて、プリントヘッドを高速に駆動する新開発エンジンや、印刷中に次の用紙をカセットから引き出して待機させる高速給紙機構「プレフィードシステム」の採用により、グラフや文字データが混在するビジネス文書のファーストプリントが11.4秒、連続プリントでは12枚/分※という高速出力を実現しました。
また、ビジネスユースに対応する画質を徹底的に追求し、ブラックとカラーの境界線で起こりがちなにじみを防止する「リアクティブインク方式」に加えて、文書内に混在する文字・写真・グラフィックをそれぞれ個別に最適処理する「オブジェクト別最適画像処理」を新たに採用しました。さらに、高画質と高速出力を両立する新機能として、ページごとに原稿内容を分析し、最適な印刷モードに自動的に切り替える「オートパス切り替え機能」を搭載しました。
このほか、大容量独立インクタンクの採用、低消費電力設計、高耐久パーマネントヘッドの搭載によるメンテナンスフリーの実現などがあいまって、ビジネス向けプリンターに求められるトータルコストの削減に大きく貢献します。
さらに、大容量給紙( "BIJ2300" は最大600枚、 "BIJ1300" は最大1,350枚、いずれもオプションカセット装着時)や、主な操作が前面で行える「フロントオペレーション」の採用、省電力・静音設計など、操作性やオフィス環境へも配慮しています。
※ ファーストプリント、連続プリントのいずれもJEITA J6パターン印刷時。
【オフィス向けカラープリンターの市場動向】
オフィス文書のカラー化が進むなか、ビジネス用インクジェットプリンターは、カラー化を一層促進するツールとして期待されています。この背景には、高画質・低コスト・小型設計といったインクジェットプリンターの特長に加えて、高速・高生産性・ネットワーク対応など、オフィスのユーザーニーズを満たす技術を実現していることが考えられます。
【開発の背景】
キヤノンでは、2003年2月より、レーザビームプリンタ(LBP)・レーザープリンター複合機・ビジネス用インクジェットプリンターから成る「Satera」シリーズを展開し、様々なビジネススタイルにおける多様なプリントニーズに対応することにより、オフィスワークをサポートしてきました。
新製品 "BIJ2300/BIJ1300" は、近年急激に高まっているオフィスにおけるカラー化の要望に応えるとともに、より高速に、より美しく、より安くといったビジネスユースに求められる要素をすべて満たすカラープリンターとして開発されました。SOHOや大企業内のディビジョンマシンとして、快適な出力環境を提供します。