ニュースリリース


2003年12月5日

"キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト 2003"
ゴールド賞など受賞作品が決定



このほど、キヤノンが主催するデジタル時代、インターネット時代の新しい映像表現の可能性を追求する作品コンテスト "キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト 2003" の受賞作品が決定しました。本日12月5日 (金) 18時よりスパイラル (東京都港区南青山) において授賞式を行うとともに、12月6日 (土) から14日 (日) まで、同会場にて受賞作品展 (入場無料) を開催します。

"キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト" は、新しいデジタル映像表現の可能性に挑戦する才能を発掘・支援することを目的に2000年から毎年開催されているコンテストです。第4回目となる本年は、3月24日 (月) から9月4日 (木) までデジタルフォト、デジタルグラフィック/イラスト、デジタルムービーおよびWEBの4部門で全世界を対象に作品の募集を行い、日本をはじめアメリカ、ドイツ、イギリス、カナダなどを中心に合計77の国・地域から合計3,573作品の応募が寄せられました。

作品審査は、国内外の映像・グラフィック分野で活躍する第一人者 ((1)デジタルフォト部門:イギリスのクリエィティブ集団tomato、ケイト・ギブ氏、(2)デジタルグラフィック/イラスト部門:若野桂氏、tomato、(3)デジタルムービー部門:中野裕之氏、スコット・ロス氏、(4)WEB部門:ジョシュア・デイビス氏、tomato) のほか、コンテストスーパーバイザーの武蔵野美術大学 柏木博教授らにより厳正に行われました。

その結果、デジタルフォト部門のゴールド賞には大藤健士 (だいとう けんし) さんの 「ポピュラー・メカニクス」 、デジタルグラフィック/イラスト部門のゴールド賞には鳩川亮平 (はとかわ りょうへい) さんの 「THE ULTRA FISH COLLECTION」 、デジタルムービー部門のゴールド賞にはMatthew Frank Thomas (マシュー フランク トーマス) さんの 「That Day」 、WEB部門のゴールド賞には佐藤 晋一郎 (さとう しんいちろう) さんの 「tinygrow」 がそれぞれ選出されました。賞金として、ゴールド賞受賞者にはそれぞれUS$20,000が授与されます。 このほか、各部門からシルバー賞、ブロンズ賞、入賞、キヤノン賞および各協賛企業賞が選出されました。(受賞全52作品についてはこちら参照)


【受賞作品展のご案内】

会場 : スパイラルガーデン (スパイラル 1F)
開催期間 : 2003年12月6日 (土) ~14日 (日)
開場時間 : 11:00~20:00 (入場無料)
住所 : 東京都港区南青山5-6-23
最寄駅 : 地下鉄 表参道駅 (B1出口前)
展示作品 : 全受賞作品 (合計52作品)

【この件に関する問い合わせ先】

キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト東京事務局
〒104-0045 東京都中央区築地2-1-17 ミヤカワビル4F
TEL 03-6226-6206  FAX 03-6226-6207
Email: info-jp@c-dcc.com

【インターネット】
キヤノンホームページ canon.jp
デジタル・クリエーターズ・コンテスト ホームページ canon.jp/cdcc/   (日本語)
  www.canon.com/cdcc/
(英、独、仏、伊、西、中、ほか全15カ国語)



【ゴールド受賞作品の紹介】
デジタルフォト部門 ゴールド賞
「ポピュラー・メカニクス」 
大藤健士 (だいとう けんし) 東京都
デジタルグラフィック/イラスト部門 ゴールド賞
「THE ULTRA FISH COLLECTION」
鳩川亮平 (はとかわ りょうへい) 兵庫県
デジタルフォト部門 ゴールド賞 ポピュラー・メカニクス
デジタルグラフィック/イラスト部門 ゴールド賞 THE ULTRA FISH COLLECTION
デジタルグラフィック/イラスト部門 ゴールド賞 THE ULTRA FISH COLLECTION
デジタルムービー部門 ゴールド賞
「That Day」
Matthew Frank Thomas (マシュー フランク トーマス) アメリカ
デジタルムービー部門 ゴールド賞 That Day
WEB部門 ゴールド賞
「tinygrow」
佐藤晋一郎(さとう しんいちろう) 神奈川県
WEB部門 ゴールド賞 tinygrow



【ゴールド賞受賞者のプロフィールおよびコメント】

デジタルフォト部門ゴールド賞
タイトル: 「ポピュラー・メカニクス」    作者:大藤 健士 (だいとう けんし)

■ 作者プロフィール
1996年から98年の1年半、中東、アフリカに初海外旅行。
■ 受賞のコメント
ゴールドにこの作品を選ぶという、当コンテストの挑戦ぶりに驚きました。企画意図は恋愛沙汰です。恋愛には懲りたので、これからはなるべく世界の残り半分のことについて考えたいと思います。
デジタルグラフィック/イラスト部門ゴールド賞
タイトル: 「THE ULTRA FISH COLLECTION」    作者:鳩川 亮平 (はとかわ りょうへい)
■ 作者プロフィール
1974年兵庫県生まれ。キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト2002入賞。
■ 受賞のコメント
キヤノン、審査員の方々に心から感謝します。そして家族、友人、僕に影響を与えてくれたすべての美術家に感謝します。この作品は自然に生まれました。現在、グラフィックアート 「No war」 を作成しています。
デジタルムービー部門ゴールド賞
タイトル: 「That Day」    作者:Matthew Frank Thomas (マシュー フランク トーマス)
■ 作者プロフィール
1980年アメリカ生まれ。Maryland College of Art修士課程修了。
■ 受賞のコメント
自分の作品が国際的に認められ、特別な思いです。この作品では音声や特殊効果など、自分の得意分野の力を発揮しつつ、人生において、幸福を見つける複雑さを伝えられたのではないかと思います。
WEB部門ゴールド賞
タイトル: 「tinygrow」      作者:佐藤 晋一郎 (さとう しんいちろう)
■ 作者プロフィール
1980年生まれ。筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザイン専攻卒業。
■ 受賞のコメント
とても嬉しいです!自主制作に専念しようと決めてから約半年、こんなすばらしい賞を頂けるとは思ってもみませんでした。遊んだ軌跡が景色として残ったら面白そう、というところから制作を始めました。これからもっとスキルを上げて、新しい作品に挑戦します。
 プロフィールおよびコメントは受賞者より寄せられたものをそのまま使用しています。



【受賞者および受賞作品リスト】

部門名 賞名 作者名 作品名 居住地
デジタルフォト ゴールド賞 大藤 健士 ポピュラー・メカニクス 東京都
シルバー賞 Leszek Marszalek I want to wake up イギリス
ブロンズ賞 Rana El Nemr Alwan men alhay alromady(Colors of the Gray) エジプト
ブロンズ賞 キムラ マサヒロ ファミリー ツリー 東京都
ブロンズ賞 柳原 康之 アップグロウス 大分県
入賞 知公 弓子 さかだち101連発!! 東京都
入賞 高山 真季子 肝かもしれない。 広島県
入賞 Marcin Szwarecki lights of the city ポーランド
入賞 Juergen Staack Construction Worker in Orange #1 ドイツ
入賞 Ng Sun Boon Traditional barbers shop マレーシア
キヤノン賞 Kisslan Chan The Snail of Snails アメリカ
キヤノン賞 Erwin Rybin People of the world イタリア
アドビ システムズ賞 Daniel Vega Borrego Nussle Formation 01/02 スペイン
デジタルグラフィック/イラスト ゴールド賞 鳩川 亮平 THE ULTRA FISH COLLECTION 兵庫県
シルバー賞 高尾 弘映 水の恵み.2003 東京都
ブロンズ賞 三笘 文野 ゼロ式 広島県
ブロンズ賞 岡島 喜和 時空 福井県
ブロンズ賞 SHOKO STOP THE WAR イギリス
入賞 ウメムラ  ノリミチ 動物 そして私 東京都
入賞 一尾 成臣 Wire arrangement 東京都
入賞 久田 晃生 消費社会 岐阜県
入賞 伊藤 由香 In its right place 2 東京都
入賞 CX Huth Ikonen ドイツ
キヤノン賞 Pascal Dombis Antisana Stong VI フランス
アドビ システムズ賞 SUU T PHUNG Romancing the BalloonScape アメリカ
ベネトン・グループ賞 峰松 宏徳 I want big big pig and biccamera 神奈川県
デジタルムービー ゴールド賞 Matthew Frank Thomas That Day アメリカ
シルバー賞 Paul Parvulescu Loafheads カナダ
ブロンズ賞 尾崎 隆昭 Re:MAN 東京都
ブロンズ賞 吉野 耕平 Slide Show 大阪府
ブロンズ賞 monke THE WEATHER IN SOMERSET イギリス
入賞 イマトミケイタ & イシカワタケル The Monkey 福島県
入賞 百野 健介 一瞬の結末 東京都
入賞 横原 大和 compressor 東京都
入賞 向殿 健二 シグナル システム スクロール 東京都
入賞 Francesco Fantini pace(peace) イタリア
キヤノン賞 快樂天堂工作室(Happy Heaven Studio) 幽巷(Deep Alley) 中華人民共和国
アドビ システムズ賞 カワシマ タカシ ゲートボール 神奈川県
マクロメディア賞 宇田川 直哉 / 高城 真生 エブリモーニング 東京都
WEB ゴールド賞 佐藤 晋一郎 tinygrow 神奈川県
シルバー賞 Francis Lam Nudemessenger 香港
ブロンズ賞 Enrique Radigales IdealWord スペイン
ブロンズ賞 柳澤 誠 意味字--the interactive hieroglyph 東京都
ブロンズ賞 Chris Delia imnotanaddict アメリカ
入賞 Todd Roeth Where does satisfaction come from? アメリカ
入賞 Reynald Drouhin Des Fleurs フランス
入賞 白井 裕二郎 RGB filter 大阪府
入賞 深津 貴之 Mind Tapestry 神奈川県
入賞 劉 珊 (リュウ サン) DRAWER 京都府
キヤノン賞 Scott Haefner Kite Aerial Photography: 360 Degree Panoramas アメリカ
アドビ システムズ賞 赤堀 実子 click people 東京都
マクロメディア賞 assistant HAPPY CITY 東京都




【コンテストの概要】
主催 キヤノン株式会社
協賛 アドビ システムズ 株式会社/Adobe Systems Inc.
ベネトン ジャパン株式会社/Benetton Group S.p.A.
マクロメディア株式会社/Macromedia Inc.
キヤノン販売株式会社/Canon U.S.A., Inc./Canon Europa N.V./Canon Europe Ltd./佳能 (中国) 有限公司/Canon Singapore Pte. Ltd./Canon Hongkong Co.,Ltd./Canon Australia Pty. Ltd.
後援 CG-ARTS協会、財団法人デジタルコンテンツ協会
応募対象 プロ、アマチュア不問、未発表作品限定
作品応募期間 2003年3月24日 (月) ~9月4日 (木)
審査発表・授賞式 日時:2003年12月5日 (金)  18:00開始
会場:スパイラルホール (スパイラル3F)
受賞作品展示会 期間:2003年12月6日 (土) ~14日 (日)
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
入場料:無料
本コンテストの公式ホームページでも受賞者および受賞作品を公開します。
賞金総額 US$117,000



【募集部門】
  • デジタルフォト (プリント) 部門
    デジタルカメラで撮影した写真、デジタル化された写真をストレートに、もしくは加工してプリントした作品。

  • デジタルグラフィック/イラスト (プリント) 部門
    コンピュータを使用して制作されたイラストレーションやグラフィックなどをプリントした作品。

  • デジタルムービー部門
    デジタルビデオカメラにより撮影した映像を加工・編集して制作された実写映像作品やCGアニメーション作品。
    (1作品3分以内)

  • WEB部門
    Internet Explorer 5.0/Netscape Navigator 4.7以上で閲覧可能なインターネット上の映像/グラフィック作品。
    (インタラクティブ/ノンインタラクティブは問いません)




【各部門賞】

デジタルフォト (プリント) 部門、デジタルグラフィック/イラスト (プリント) 部門、デジタルムービー部門、WEB部門の4部門それぞれにおいて以下の各賞が授与されます。

ゴールド (1作品) : 賞金US$20,000、キヤノン製品※1および授賞式ご招待
シルバー (1作品) : 賞金US$5,000およびキヤノン製品※1
ブロンズ (3作品) : 賞金US$1,000およびキヤノン製品※1
入賞 (5作品) : キヤノン製品※1
キヤノン賞 (1作品※2) : 賞金US$1,000およびキヤノン製品※1

※1 キヤノンのコンパクトデジタルカメラ、またはバブルジェットプリンタ (それぞれUS$1,000以内の製品) を贈呈します。
※2 デジタルフォト部門ではネイチャー (自然、植物、動物など) ならびに人物 (家族、友人など) を題材に扱った作品の中から各1作品ずつ計2作品に対してキヤノン賞を贈呈します。
協賛企業賞 (アドビ システムズ賞:アドビ製品、ベネトン・グループ賞:イタリアFABRICA視察旅行、マクロメディア賞:マクロメディア製品) は全ての部門を対象に適宜贈呈されます。




【審査員略歴】

tomato(イギリス/クリエイティブ集団)
TV-CM、グラフィック、映画タイトル、出版、マルチメディア、ファッション、建築プロジェクト、企業コンサルティングなど、その活動範囲はジャンルを超えて幅広く、音楽シーンではKarl HydeとRick Smithが "underworld" として活動している。2003-2004年にかけて、日本、アメリカ、ドイツでグローバルワークショップを開催中。

ケイト・ギブ (シルクスクリーン・アーティスト)
大学でテキスタイルを学んだ後、シルクスクリーン印刷を使った創作を専門とし、雑誌・出版はもとより、デザイン集団やミュージシャンとのコラボレーションなど、幅広く活動。ケミカル・ブラザーズのここ2作のアルバム・ジャケット制作も担当。また、彼女のテキスタイルに対する造詣の深さや、色彩への鋭い感覚から、ドリスヴァンノッテン、リーバイス、アーガイルなどといった、ファッションブランドからの仕事のオファーも多い。2004年にロンドンで個展を開催する予定。

若野(もしの) 桂 (イラストレーター/アートディレクター)
1980年代後半から主にコンピューターのベジェ曲線を駆使した独特のタッチで作品を制作。DJ Krush、竹村延和らをはじめとする国内外のミュージシャンにレコード・ジャケットをはじめ数多くの作品を提供。1998、1999、2000年の米NIKE社バスケットボール・キャンペーン、電子レンジ 「MEKOOR」 、クマ犬型AIBOのデザインなど、プロダクトのコンセプトからデザインまでも手掛けるイラストレーター。

中野 裕之 (映像作家)
1958年生まれ。早稲田大学商学部卒業。テレビ局に5年間勤務の後、映像制作活動に入る。音楽的映像作家として、MTVアワード6部門にノミネートされたデイーライトの作品をはじめ、国内外多数の音楽クリップを手がける。また、イルカのDVD 「Peace Blue」 、水の DVD 「水Water」 、サーフィン短編 「Splash Dance」 など独特の映像作品を送り出している。1998年以来、映画作家としても 「SF Samurai Fiction」 、 「SF STEREO FUTURE」 、 「RED SHADOW 赤影」 を監督。今年は、プロデュース&監督の新作 「SF Short Films」 を公開。現在は特にピースな映像活動に力をいれている。

スコット・ロス (デジタルドメイン社 社長兼CEO)
デジタル映像プロダクションとして特撮映画やTV-CMの制作で特殊効果サービスの全般を提供している。映画『奇蹟の輝き』 (1998年) 、『タイタニック』 (1997年) で米国アカデミー賞、『フィフス・エレメント』 (1998年) で英国アカデミー賞を獲得。その他にもグラミー賞、クリオ賞など、数々の賞を受賞し、その革新的な技術と芸術性でワールドクラスの名声を確立している。最近の映画作品では、ドリームワークス製作の『タイム・マシーン』、キャメロン・クロウ監督の『バニラ・スカイ』、ロン・ハワード監督の『ビューティフル・マインド』などで特殊効果を担当している。

ジョシュア・デイビス (アーティスト/テクノロジスト)
ニューヨークを拠点に活動するアーティスト。Web上だけにとどまらず、Off the Webでもプライベート作品、公共作品を制作する "テクノロジスト" 。彼のホームページ (http://www.praystation.com) は、国際的に最も栄誉あるサイバーアート&デザインのコンテストPrix Ars Electronica 2001の 「Net Excellence」 部門で最優秀賞のGolden Nicaを受賞。現在、ニューヨーク市のSchool of Visual Artsでインストラクターを務めるかたわら、自身の作品、着想、モチベーションなどについての講演を世界各国で行っている。

コンテストスーパーバイザー
柏木博 (武蔵野美術大学教授、デザイン批評家)
1946年神戸市生まれ。武蔵野美術大学卒業。デザイン史専攻。視覚的なデザインや空間のデザインを通して、近代の思考や感覚を読み解く作業を続けている。インダストリアルデザインから都市テクノロジー批評など幅広く論じる。また、国内外で、多くの展覧会を企画している。主な著書に 「近代日本の産業デザイン思想」 、 「デザインの20世紀」 、 「モダンデザイン批判」 などがある。




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