新製品 "LV-S3" は、プラスチックモールド非球面レンズを2枚使用するなどキヤノンの先進光学技術を結集して投写レンズを大幅に小型・軽量化し、B5ファイルサイズで2.2kgという携帯性に優れたコンパクトボディを実現しています。小型・軽量モデルながら、集光率を高めるマイクロレンズ付き液晶パネルの搭載などにより、1250lm・リアルSVGA(800×600画素)の高い投写性能を備えています。また、新開発の光学1.2倍広角ズームレンズを搭載しており、高精度な収差の補正によってクリアな映像を映し出すことができるほか、3.2メートルの近距離から100型の大型スクリーンへ投写することが可能です。
さらには、明るさよりも騒音低減を優先し、最小で32dBAの静音を実現するサイレントモードを搭載するなど、ユーザーの多様な使用環境に対応する高いコストパフォーマンスを実現しています。
また、プレゼンテーションを容易にする専用リモコンキットを標準同梱しており、これ1台でプロジェクターの操作だけでなく、ページ送りやマウスコントロールなどをパソコンから離れた場所で行えます。
【データプロジェクターの市場動向】
近年、データプロジェクターは一般のオフィスにおける強力なプレゼンテーションツールとして広く使用されており、その市場は急速に拡大しています。2002年度のデータプロジェクター市場は、全世界ベースで対前年比約25%増の約170万台、国内においては同約25%増の約15万台であったと推定されます。2003年は全世界ベースで対前年比約32%増の約225万台、国内では同約33%増の約20万台と予測しています。(キヤノン調べ)
【開発の背景】
近年、データプロジェクターはさらなる小型・軽量化が進んでおり、2003年において液晶プロジェクター市場全体に占めるマイクロポータブルクラス(本体重量3kg以下)の製品の割合は約7割※にのぼると予測されます。新製品 "LV-S3" は、このような動向をふまえて開発されたキヤノンの液晶プロジェクター 「LVシリーズ」 の小型・軽量モデルです。従来モデルの 「LV-S2」 から約25%の軽量化を実現しつつ、輝度を25%向上させるなど、コンパクトながらハイ・コストパフォーマンスを実現しています。
今回の新製品の発売により、キヤノンの液晶プロジェクター 「LVシリーズ」 のラインアップは、4600lmの明るさを実現した最上位機 「LV-7555」 を筆頭に、A4ファイルサイズの 「LV-7215」 、 「LV-7210」 、 「LV-5210」 および 「LV-7355」 、B5ファイルサイズの "LV-S3" 、 「LV-X2」 の7機種となります。
※1 キヤノン調べ