ニュースリリース


発表日 2003年10月29日

"キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト 2003"
12月6日より受賞作品の展示会を開催



キヤノンは、デジタル時代、インターネット時代の新しい映像表現の可能性を追求するすべての方を対象としたデジタルイメージング作品コンテスト"キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト 2003" の受賞者の発表を12月5日 (金) にスパイラル (東京都港区青山) で行うとともに、12月6日 (土) から14日 (日) まで、同会場にて受賞作品の展示会を開催します。

"キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト" は、新しいデジタル映像表現の可能性に挑戦する才能を発掘・支援することを目的に2000年から毎年開催されているコンテストです。第4回目となる本年は、3月24日 (月) から9月4日 (木) まで作品の募集を行い、日本をはじめアメリカ、ドイツ、イギリス、カナダなどを中心に合計77の国・地域から合計3,573作品の応募が寄せられました。応募作品の内訳は、デジタルフォト部門1,582作品、デジタルグラフィック/イラスト部門1,006作品、デジタルムービー部門565作品、WEB部門420作品で、全体の約7割にあたる2,298作品が海外からの応募でした。

作品審査においては、レギュラー審査員に国内外の映像・グラフィック分野で活躍する第一人者 ((1)デジタルフォト部門:イギリスのクリエイティブ集団tomato、ケイト・ギブ氏、(2)デジタルグラフィック/イラスト部門:若野桂氏、tomato、(3)デジタルムービー部門:中野裕之氏、スコット・ロス氏、(4)WEB部門:ジョシュア・デイビス氏、tomato) を、また、コンテストスーパーバイザーに武蔵野美術大学の柏木博教授を迎え、最前線で活躍するクリエーターの目でデジタル映像表現の新時代を切り拓く独創性、新規性、表現力、メッセージ性に富んだ作品を選出します。
今回は、賞金総額としてUS$117,000を用意し、各部門のグランプリにあたるゴールド賞US$20,000をはじめ、キヤノン賞、協賛企業賞など様々な賞を用意しています。

【この件に関する問い合わせ先】

キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト東京事務局
〒104-0045 東京都中央区築地2-1-17 ミヤカワビル4F
TEL 03-6226-6206  FAX 03-6226-6207
Email: info-jp@c-dcc.com


【インターネット】
キヤノンホームページ canon.jp
デジタル・クリエーターズ・コンテスト ホームページ canon.jp/cdcc/   (日本語)
  www.canon.com/cdcc/
(英、独、仏、伊、西、中、ほか全15カ国語)



【コンテストの概要】
主催 キヤノン株式会社
協賛 アドビ システムズ 株式会社/Adobe Systems Inc.
ベネトン ジャパン株式会社/Benetton Group S.p.A.
マクロメディア株式会社/Macromedia Inc.
キヤノン販売株式会社/Canon U.S.A., Inc./Canon Europa N.V./Canon Europe Ltd./佳能 (中国) 有限公司/Canon Singapore Pte. Ltd./Canon Hongkong Co.,Ltd./Canon Australia Pty. Ltd.
後援 CG-ARTS協会、財団法人デジタルコンテンツ協会
応募対象 プロ、アマチュア不問、未発表作品限定
作品応募期間 2003年3月24日 (月) ~9月4日 (木)
審査発表・授賞式 2003年12月5日 (金)  会場:スパイラルホール (スパイラル3F)
受賞作品展示会 2003年12月6日 (土) ~14日 (日)  会場:スパイラルガーデン (スパイラル1F)
本コンテストの公式ホームページでも受賞者および受賞作品を公開します。
賞金総額 US$117,000



【募集部門】
  • デジタルフォト (プリント) 部門
    デジタルカメラで撮影した写真、デジタル化された写真をストレートに、もしくは加工してプリントした作品。

  • デジタルグラフィック/イラスト (プリント) 部門
    コンピュータを使用して制作されたイラストレーションやグラフィックなどをプリントした作品。

  • デジタルムービー部門
    デジタルビデオカメラにより撮影した映像を加工・編集して制作された実写映像作品やCGアニメーション作品。
    (1作品3分以内)

  • WEB部門
    Internet Explorer 5.0/Netscape Navigator 4.7以上で閲覧可能なインターネット上の映像/グラフィック作品。
    (インタラクティブ/ノンインタラクティブは問いません)




【各部門賞】

デジタルフォト (プリント) 部門、デジタルグラフィック/イラスト (プリント) 部門、デジタルムービー部門、WEB部門の4部門それぞれにおいて以下の各賞が選出されます。

ゴールド (1作品) : 賞金US$20,000、キヤノン製品※1および授賞式ご招待
シルバー (1作品) : 賞金US$5,000およびキヤノン製品※1
ブロンズ (3作品) : 賞金US$1,000およびキヤノン製品※1
入賞 (5作品) : キヤノン製品※1
キヤノン賞 (1作品※2) : 賞金US$1,000およびキヤノン製品※1

※1 キヤノンのコンパクトデジタルカメラ、またはバブルジェットプリンタ (それぞれUS$1,000以内の製品) を贈呈します。
※2 デジタルフォト部門ではネイチャー (自然、植物、動物など) ならびに人物 (家族、友人など) を題材に扱った作品の中から各1作品ずつ計2作品に対してキヤノン賞を贈呈します。
協賛企業賞 (アドビ システムズ賞:アドビ製品、ベネトン・グループ賞:イタリアFABRICA視察旅行、マクロメディア賞:マクロメディア製品) は全ての部門を対象に適宜贈呈されます。




【審査員略歴】
デジタルフォト (プリント) 部門
tomato (イギリス/クリエイティブ集団)
TV-CM、グラフィック、映画タイトル、出版、マルチメディア、ファッション、建築プロジェクト、企業コンサルティングなど、その活動範囲はジャンルを超えて幅広く、音楽シーンではKarl HydeとRick Smithが"underworld"として活動している。最近では各地でワークショップを開くなど、教育の分野にも意欲的に取り組んでいる。
ケイト・ギブ (シルクスクリーン・アーティスト)
大学でテキスタイルを学んだ後、シルクスクリーン印刷を使った創作を専門とし、雑誌・出版はもとより、デザイン集団やミュージシャンとのコラボレーションなど、幅広く活動。ケミカル・ブラザーズのここ2作のアルバム・ジャケット制作も担当。また、彼女のテキスタイルに対する造詣の深さや、色彩への鋭い感覚から、ドリスヴァンノッテン、リーバイス、アーガイルなどといった、ファッションブランドからの仕事のオファーも多い。2004年にロンドンで個展を開催する予定。
デジタルグラフィック/イラスト (プリント) 部門
若野 桂 (イラストレーター/アートディレクター)
1980年代後半から主にコンピューターのベジェ曲線を駆使した独特のタッチで作品を制作。DJ Krush、竹村延和らをはじめとする国内外のミュージシャンにレコード・ジャケットをはじめ数多くの作品を提供。1998、1999、2000年の米NIKE社バスケットボール・キャンペーン、電子レンジ 「MEKOOR」 、クマ犬型AIBOのデザインなど、プロダクトのコンセプトからデザインまでも手掛けるイラストレーター。
  tomato (イギリス/クリエイティブ集団)
デジタルムービー部門
中野 裕之 (映像作家/ピースデリック有限会社所属)
1958年生まれ。早稲田大学商学部卒業。テレビ局に5年間勤務の後、映像制作活動に入る。音楽的映像作家として、MTVアワード6部門にノミネートされたデイーライトの作品をはじめ、国内外多数の音楽クリップを手がける。また、イルカのDVD 「Peace Blue」 、水の DVD 「水Water」 、サーフィン短編 「Splash Dance」 など独特の映像作品を送り出している。1998年以来、映画作家としても 「SF Samurai Fiction」 、 「SF STEREO FUTURE」 、 「RED SHADOW 赤影」 を監督。今年は、プロデュース&監督の新作 「SF Short Films」 を公開。現在は特にピースな映像活動に力をいれている。
スコット・ロス (デジタルドメイン社 社長兼CEO)
デジタル映像プロダクションとして特撮映画やTV-CMの制作で特殊効果サービスの全般を提供している。映画『奇蹟の輝き』 (1998年) 、『タイタニック』 (1997年) で米国アカデミー賞、『フィフス・エレメント』 (1998年) で英国アカデミー賞を獲得。その他にもグラミー賞、クリオ賞など、数々の賞を受賞し、その革新的な技術と芸術性でワールドクラスの名声を確立している。最近の映画作品では、ドリームワークス製作の『タイム・マシーン』、キャメロン・クロウ監督の『バニラ・スカイ』、ロン・ハワード監督の『ビューティフル・マインド』などで特殊効果を担当している。
WEB部門
ジョシュア・デイビス (アーティスト/テクノロジスト)
ニューヨークを拠点に活動するアーティスト。Web上だけにとどまらず、Off the Webでもプライベート作品、公共作品を制作する"テクノロジスト"。彼のホームページ (http://www.praystation.com) は、国際的に最も栄誉あるサイバーアート&デザインのコンテストPrix Ars Electronica 2001の 「Net Excellence」 部門で最優秀賞のGolden Nicaを受賞。現在、ニューヨーク市のSchool of Visual Artsでインストラクターを務めるかたわら、自身の作品、着想、モチベーションなどについての講演を世界各国で行っている。
  tomato (イギリス/クリエイティブ集団)
コンテストスーパーバイザー
柏木 博 (武蔵野美術大学教授、テザイン批評家)
1946年神戸市生まれ。武蔵野美術大学卒業。デザイン史専攻。
視覚的なデザインや空間のデザインを通して、近代の思考や感覚を読み解く作業を続けている。インダストリアルデザインから都市テクノロジー批評など幅広く論じる。また、国内外で、多くの展覧会を企画している。主な著書に 「近代日本の産業デザイン思想」 、 「デザインの20世紀」 、 「モダンデザイン批判」 などがある。

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