新ラインアップはいずれも、 「PIXUS (ピクサス) シリーズ」 の基幹技術であるNew 「MicroFine Droplet Technology」 と、写真として好ましく鮮やかな色再現を実現した画像処理の新基準、New 「キヤノンデジタルフォトカラー」 をベースに、ダイレクトプリントの標準規格 「PictBridge」 に対応したカメラダイレクト機能※1の搭載など、美しいデジタルフォトを手軽に楽しめる環境を提供するモデルです。
新製品 "PIXUS 990i" は、最高の写真画質を追求した 「PIXUSシリーズ」 のフラッグシップモデルです。表現できる色域を広げるレッドインクを加えた7色インクシステムや、各色768ノズル、合計5,376ノズルという多ノズル化により、さらなる高画質化と高速化を図りました。また、新製品 "PIXUS 860i" は、高速・高画質の両立を実現する新・完全双方向印刷システムで高い評価を得ている 「PIXUS 850i」 (2002年10月発売) の後継機で、今回新たにフォトブラックインクを追加することでフォト印刷時のコントラストを向上させ、めりはりの利いた画質が得られるようになりました。
両機種ともに、普通紙と写真用印刷メディアの同時積載を可能にする 「フォトペーパーカセット」 と 「DVD/CDダイレクト印刷機能」 の標準搭載に加え、 「自動両面印刷ユニット」 と 「ペーパーフィードカセット」 をオプションで用意し、マルチペーパーハンドリングが可能です。
このほか、ベストセラーモデル 「PIXUS 550i」 (2002年10月発売) の後継機で上位モデルの 「PIXUS 850i」 レベルの性能を持たせた "PIXUS 560i" や、2インチ相当のカラー液晶ビューワの標準搭載により操作性を格段に向上させたフォトダイレクト機 "PIXUS 900PD" 、 "PIXUS 860i" をベースに無線LANインターフェースを標準搭載した "PIXUS 865R" など、多彩なラインアップを取り揃えています。
さらに、PIXUS各機種に対応するホームネットワーク用アダプター 「無線LANプリントサーバ WP-20」 ※2や、手持ちのパソコンとプリンターを手軽にダイレクトプリント環境に変える 「フォトプリントコントローラー C-10」 ※3をオプションで用意し、ユーザーの多様なニーズに応えます。
一方、新製品"PIXUS MP370"および"PIXUS MP360"は、カラープリンター、カラーコピー、カラースキャナー、ダイレクトフォトプリント (MP370のみ) のすべての機能をコンパクトかつ高性能にまとめたパーソナルタイプのインクジェット複合機です。最高4,800dpi※4×1,200dpiと最小2pl (ピコリットル) の極小インク滴による高画質印刷と、プリンター・コピーの両機能においてモノクロ18枚/分、カラー12枚/分の高速印刷を実現しているほか、光学解像度1,200dpiのCCDスキャナーを使用して高解像度スキャンも可能です。また、高速データ転送が可能なUSB2.0 Hi-Speedインターフェースや、コピー・プリント時に排紙トレイが自動オープンする 「スマートトレイ」 など、優れた操作性を発揮する機能を多数搭載しています。
※1 |
PIXUS MP360を除く |
※2 |
「WP-20」 に対応した新製品は、PIXUS 990i/860i/560iです。また、従来機種PIXUS 9100i/6500i/6100i/455i/450iにも対応します。 (ただし、マルチステータス機能、順番印刷機能は非対応。) |
※3 |
「C-10」 の対応機種は、PIXUS 9100i/6500i/6100i/990i/900PD/865R/860i/560i/475PD/455i/50iです。 |
※4 |
最小1/4,800インチのドット (インク滴) 間隔で印刷します。 |
【インクジェットプリンターの市場動向】
インクジェットプリンターの市場において、2002年の出荷台数は世界では約5,800万台、国内では約550万台でした※。今年は、デジタルカメラ市場のさらなる拡大を受け、プリンターの使用形態の変化やユーザー層の広がりによって、市場全体の活性化が期待されます。製品においては、飛躍的な画質の向上と高速化を遂げる一方で、市場から寄せられる 「より高画質なものをより速く、より便利に」 という要望へのあくなき挑戦が求められています。
※ IDC社調べ。
【インクジェット複合機の市場動向】
インクジェット方式のプリンター機能をベースとして、コピー、スキャナー、ファクスなどの各機能をまとめ、1台で多目的に使用できる製品です。国内外ともに、個人事業主や在宅ワーカーといったSOHO市場はもちろん、家庭においてもカラーコピーのニーズが高まっており、プリンター複合機の普及が急速に進んでいます。2001年に約25万台だった国内市場規模は、2002年には約43万台に拡大し、2003年には100万台を超える急成長が見込まれています。この中で、コンパクトなデザインと高機能が好評のキヤノン製品は、PIXUS MPシリーズを発売して以来、インクジェット複合機市場において好調な売れ行きを続けています。 (キヤノン調べ)
【開発の背景】
キヤノンは昨年秋、インクジェットプリンターおよびインクジェット複合機のラインアップを 「PIXUS」 を正式名称に採用した新シリーズとして一新し、高速印刷・高画質の両立をさらに高いレベルで実現するとともに、プリンターとデジタルカメラの連携・融合によるシナジー効果を発揮し、デジタルフォト事業の拡大を図りました。
今回、インクジェットプリンター・インクジェット複合機ともに、画質・スピードなどの基本性能の向上はもちろん、ペーパーハンドリングや無線対応など、操作性のよさを追求したほか、デジタルカメラ・デジタルビデオと直接ケーブルでつないで簡単に出力できるダイレクトプリントの業界標準規格 「PictBridge」 に対応させた製品ラインアップを提供することで、デジタルフォト市場の裾野を広げ、豊かなデジタル環境づくりに貢献したいと考えています。