新製品3機種は、キヤノンの液晶プロジェクター 「LVシリーズ」 の中核モデルで、いずれも、両面非球面レンズや異常分散ガラスなど、キヤノンの先進の光学技術を結集して新たに開発した業界最高倍率の光学1.6倍広角ズームレンズを搭載しています。これにより、2.5メートルの至近距離から100型の大型スクリーンへの投写を実現したほか、幅広いズーム領域を活かして最大で300型スクリーンまで投写することが可能なため、様々な大きさの会議室に対応します。また、スクリーンとの位置関係により生じる画面の台形歪みを上下最大±40度、左右最大±20度まで補正する機能を備えているため、持ち運びの楽な2.9kgの軽量ボディを会議室のレイアウトに合わせてフレキシブルに設置できます。このほか、明るさよりも騒音低減を優先し、最小で35dBAの静音を実現するサイレントモードを搭載するなど、普及価格ながらユーザーの多様な使用環境に対応する高いコストパフォーマンスを実現しています。
また、明るさ・解像度においても、集光率を高めるマイクロレンズ付き液晶パネルを搭載した "LV-7215" が2500lm・リアルXGA (1024×786画素) 、 "LV-7210" が2000lm・リアルXGA、 "LV-5210" が2000lm・リアルSVGA (800×600画素) の高輝度で鮮明な投写を実現しています。
なお、ワイヤレスの映像転送、有線での遠隔管理・操作など、ユーザーの多様なニーズに合わせて利用方法の幅を広げることができる "マルチカードイメージャー LV-MI01" もあわせて発売します。
【データプロジェクターの市場動向】
近年、データプロジェクターは一般のオフィスにおける強力なプレゼンテーションツールとして広く使用されており、その市場は急速に拡大しています。2002年度のデータプロジェクター市場は、全世界ベースで対前年比約25%増の約170万台、国内においては同約25%増の15万台であったと推定されます。2003年は全世界ベースで対前年比約32%増の約225万台、国内では同約33%増の約20万台と予測しています。 (キヤノン調べ)
【開発の背景】
近年、データプロジェクターはさらなる小型化と高輝度化が進んでいます。その一方で、主にオフィスの小中会議室で使用されるコンパクトタイプのプロジェクターには、ユーザーの多様な使用環境に柔軟に対応できる設置の自由度が求められています。新製品3機種は、このような動向をふまえて開発されたキヤノンの液晶プロジェクター 「LVシリーズ」 の中核モデルです。業界最高倍率※を実現した新開発の光学1.6倍広角ズームレンズの採用や画面の台形歪みを補正するデジタルキーストン補正機能の改良により、設置場所の自由度を大幅に向上させています。また、液晶プロジェクター市場において6割を占めるマイクロポータブルクラス (本体重量3kg以下) をターゲットとして、光学ユニットの徹底した小型化を図り、3機種とも2.9kgの軽量ボディを実現しています。
今回の新製品3機種の発売により、キヤノンの液晶プロジェクター 「LVシリーズ」 のラインアップは、4600lmの明るさを実現した最上位機 「LV-7555」 を筆頭に、A4ファイルサイズの "LV-7215" 、 "LV-7210" 、 "LV-5210" および 「LV-7355」 、B5ファイルサイズの 「LV-X2」 、 「LV-S2」 の7機種となります。
※ 交換レンズ式を除く全ての液晶データプロジェクターにおいて。2003年9月4日現在。