新製品 "HJ17e×7.7B" は、2000年に発売した 「HJ16×8B」 の後継機種で、ズーム倍率を17倍に高めるとともにクラス最高の広角化を達成しています。また、情報ディスプレイとデジタル機能選択キーを装備したデジタルドライブ※6を搭載や、サーボスピードの高速化、ホールド性の向上などにより、操作性をさらに高めています。
新製品 "YH16×7 KTS-AF" は、業界で初めて自己完結型オートフォーカス機能を搭載した業務用リモートコントロールシステム向けのズームレンズです。ブライダル撮影や高品位な撮像が求められる監視用途において、様々な3CCDバヨネットマウントの業務用ビデオカメラ等と組み合わせることで、フルタイムオートフォーカスのリモートコントロールシステムを構築することが可能です。さらに、ズーム比16倍、広角端7mmという仕様と優れた光学性能を備えているので、業務用でありながら放送用レンズに匹敵する鮮明な画像を得ることができます。
なお、新製品はいずれも、光学系や電気系の多くの部品で環境負荷を削減し、各国の環境規制をクリアしています。
【開発の背景と市場動向】
放送用レンズ市場は、今後デジタルの地上波放送や衛星放送の普及に伴い、映像表現のさらなる高度化が求められると予想されます。また、環境への関心が世界的に高まる中、プロ機材である放送機器においても環境配慮設計が強く求められています。
キヤノンはこうした市場動向を捉え、環境対応設計や、デジタル機能ならびに操作性のさらなる向上を図ったHDTV用ハンディズームレンズの新シリーズ 「e-HDxs」 を展開し、その第一弾として、クラス最高の仕様と光学性能を備えた "HJ17e×7.7B" を市場投入します。
一方、監視やブライダル撮影など幅広い用途で用いられる、業務用リモートコントロールカメラ市場では、特に高品位な撮像を目的としたシステムにおいて、オートフォーカス機能へのニーズが高まっています。新製品 "YH16×7 KTS-AF" は、こうした要望に応えるために開発されたモデルで、業界初となる自己完結型オートフォーカス機能を備えています。また、フルタイムフォーカス機能を既存のカメラシステムに簡単に付加することができ、撮影オペレーターの負荷も大幅に軽減しています。
※1 |
2003年9月6日現在、17倍ズームの放送用レンズとして。 |
※2 |
2003年9月6日現在。 |
※3 |
カメラの出力端子から映像信号を取り込み、その信号からオートフォーカス評価値を生成し、自動合焦を行う機能。 |
※4 |
マニュアルフォーカスタイプ。 |
※5 |
フォーカスモーター内蔵タイプ。 |
※6 |
ポータブルタイプのズームレンズにおいて、ズームやフォーカスなどを制御する操作ユニットのこと。 |