新製品 "LiDE 80" は、キヤノン独自の 「LIDE (ライド) ※2」 技術を採用したCIS (コンタクトイメージセンサー) を搭載し、軽量・コンパクト設計やパソコン本体からの電源供給による 「ワンプラグスキャン」 など、使い勝手のよさが好評の 「LiDE」 シリーズの最上位モデルです。
今回、2,400dpiの高解像度センサーの搭載と、新開発の4色LED光源ユニットによるフィルム読み取りを可能にしました。また、フィルム読み取り時の機能として高い評価を得ている赤外検知方式を採用したキヤノン独自のごみ・傷低減機能 「FARE (Film Automatic Retouching and Enhancement) Level2」 を搭載しています。さらに、高速転送を可能にするUSB2.0 Hi-Speedインターフェース (以下、USB2.0) を搭載し、快適なスキャニングが可能です。
新製品 "LiDE 40" は、 「LiDE」 シリーズのベストセラーモデル 「LiDE 30」 (2002年9月発売) の後継機で、1,200dpiの高解像度や優れた使い勝手はそのまま継承しながら、今回新たにUSB2.0を搭載することで、スキャニングの大幅なスピードアップを実現しました。
新製品 "8200F" は、高性能なフィルム読み取りで高い評価を得ている 「8000F」 (2002年10月発売) の後継機です。フィルム読み取りユニットの光量アップとセンサー部分の改良により、さらなる高速・高画質化を実現したほか、35mmフィルムに加えてブローニーフィルムにも対応しました。
新製品はいずれも、複数枚の写真原稿を1度にまとめて読み取り1枚ずつデータ化する 「ワンパスマルチスキャン」 や、読み込んだ複数の画像を1つのPDFファイルとして保存する 「PDF作成」 など、快適な使用環境を提供する機能を多数搭載しているほか、フォトレタッチやOCRなど便利なソフトウェアを多数同梱しています。
※1バスパワー方式のスキャナーとして。
※2 LED Indirect Exposure (LED間接露光読み取り方式) の略。
【フラットベッドスキャナー市場動向】
近年、スキャナー市場は各社製品のさらなる高解像度化が進み、昨年まで主流だった1,200dpiモデルから2003年に入って2,400dpiモデルへの移行が急速に進んでいます。また、製品技術の進歩により、雑誌や紙焼き写真などの反射原稿だけでなく、従来は高価で手間のかかったフィルムなどの透過原稿の読み取りも、ますます身近になりつつあります。その背景には、大容量の画像データが容易に扱えるパソコンの高性能化と、すばやい転送が可能な高速インターフェースの登場があります。特に、USB2.0については本格的な普及が見込まれ、さらなる高解像度、高速スキャナー時代の到来が予想されます。
また、デジタルカメラの普及によってデジタル環境が急速な広がりを見せる中で、過去の紙焼き写真やフィルム、印刷物などをスキャナーでデジタル化し、保存・利用するという需要が再認知されつつあります。 (キヤノン調べ)
【開発の背景】
キヤノンでは、多様なニーズにきめ細かく対応するため、よりコンパクトで手軽にスキャンできるモデルからフィルムスキャンや高速スキャンなどが可能な高機能モデルまで幅広い製品群を取りそろえています。
今回、薄型でスタイリッシュなデザインと使いやすさが好評の 「LiDE」 シリーズに、2,400dpiの高解像度とフィルム読み取り機能を搭載した "LiDE 80" や、写真画質のさらなる高画質化と高性能化を図った "CanoScan 8200F" など合計3モデルを新たにラインアップに加えることにより、フラットベッドスキャナーのトップブランドとして、国内のみならず世界においてもさらなるシェア拡大を目指します。