発表日 2003年8月
キヤノンサロン S
浅井愼平写真展 「パリの仏像そしてリヨンへの旅」 開催のご案内
キヤノン販売株式会社では、9月6日よりキヤノンサロン Sで浅井愼平写真展 『パリの仏像そしてリヨンへの旅』 を開催します。
この件に関するお問い合わせ先
キヤノン販売株式会社 キヤノンサロン S
TEL:03-6719-9021
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この写真展は2002年の末、浅井愼平氏がテレビ番組の制作のためにフランスを訪ねた折りに撮影された作品を集めたものです。
パリ国立ギメ東洋美術館では、創設者エミール・ギメにより持ち帰られた仏像、明治期の廃仏毀釈の嵐の中で廃棄されようとした貴重な仏像800体のうち、250体を撮影しています。
2時間半という制限時間、さらにタングステン・蛍光灯などが混在する悪条件の中で撮影するため、デジタルカメラ キヤノンEOS-1Dsを使用しました。
さらに、日本文化への深い理解と関心を持っていたギメの足跡を辿るために故郷リヨンを訪ね、その風景、街並も記録。現代の日本人が失ってしまったものを考えさせる契機となる写真展です。
展示構成 :
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リヨンの風景・街並をとらえた作品群 (B-0サイズ) 、高さ3.5m×幅7.2m (長辺) の壁面全体を使って拡大プリントされた作品 (仏像) を飾る部屋を作るなど、約220m2のギャラリーを可動式の壁面を使って縦横に展示構成。
作品は全てキヤノン ラージフォーマットプリンターW8200で出力されています。 |
作品点数 :
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仏像7点、風景他21点 |
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期 間 : |
2003年9月6日 (土) ~11月7日 (金) 10時~17時30分 [休館:日曜日・祝日] 入場無料 |
浅井愼平氏コメント:
2002年の暮、テレビ番組の制作のため、フランスを訪ねた。明治のはじめ、日本から多くの仏像がパリに運ばれたことの背景を知るためだった。ことを進めたのはエミール・ギメという人物で彼はリヨンの実業家でもあった。ぼくはギメが辿ったリヨン、パリ、東京を逆に旅した。この写真展はその折に撮影した。過ぎ去った日々、逝ってしまった人々、そして残された仏像を見つめることは現在を知る貴重な鍵となるはずだ。日本と、世界の。
■プロフィール
浅井愼平 (あさいしんぺい)
1937年、愛知県瀬戸市生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。'65年、日本広告写真家協会賞受賞後、'66年写真集 「ビートルズ東京」 でデビュー。主としてコマーシャル・雑誌の分野で活躍。
'77年~'81年、東京アートディレクターズクラブ最高賞、東京コピーライターズクラブ特別賞ゴールデンディスク賞など受賞多数。'91年千葉県千倉町に 「海岸美術館」 を設立。現在、大阪芸術大学教授。 著書は 「気分はビートルズ」 「猫たちよ」 「HOBO」 「セントラルアパート物語」 「通り過ぎた町」 など多数。
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