ニュースリリース

2003年7月3日

視力に障害のある方でもウェブサイトを快適に閲覧できる支援ソフト
「らくらくウェブ散策®」を民間企業として初めて導入


キヤノンは、国内向けウェブサイト(canon.jp)に、インターネット閲覧支援ソフトウェア「らくらくウェブ散策」を、国内の民間企業としては初めて導入します。※1

「らくらくウェブ散策」は、日本アイ・ビー・エム株式会社が開発したインターネット閲覧支援ソフトウェアで、パソコン操作に不慣れな初心者や、視力に障害のある方にもウェブサイトを快適に閲覧できるよう、サイト上の読みたいところにマウスを動かすだけで文字が拡大表示されたり、合成音声で読み上げてくれるなどの機能を提供するものです。

近年インターネットの普及に伴い、企業などが発する各種情報をウェブサイトから入手できる環境が整い、企業側から発信する情報量も飛躍的に増大しています。しかしながらその一方で、色弱や白内障などの病気あるいは高齢により、既存のウェブサイトの閲覧に不自由を感じている閲覧者が増えています。こうした流れを汲み、日本をはじめ各国の政府主導により、ウェブサイト閲覧におけるバリアフリー化が急がれていました。また、米国リハビリテーション法第508条が施行されるなど、ウェブサイトをはじめとする製品やサービスのアクセシビリティ向上は社会的要請でもありました。

このような現状を踏まえ、キヤノンでは情報開示の観点からウェブサイトを通して、お客様、投資家の皆様をはじめ、キヤノンの情報を必要とするあらゆる方々に対して、十分な情報をタイムリーに提供する取り組みを続ける一方、それらの情報を少しでも多くの方が、快適に閲覧できる環境を整えるべく、ウェブサイトのデザインを最適化するなど、努力を続けてきました。

「らくらくウェブ散策」を使用したキヤノンのウェブサイト※2では、画面上に表示されたボタンをワンクリックするだけでソフトウェアを短時間※3で手軽にダウンロードできます。ひとたびソフトウェアをダウンロードすれば、それ以降は閲覧者が見たいポイントにマウスのポインタを合わせるだけで、文字が拡大される上に、音声で読み上げられ、さらに色弱や白内障などの閲覧者に見やすいよう、文字や背景の色も簡単に変えることができます。ソフトウェアのダウンロードは初回使用時のみ必要であり、それ以降の使用時にはダウンロードすることなく起動します。また、このソフトウェアの使用にあたりユーザー側の費用負担は全くありません。

キヤノンは企業理念に「共生」を掲げ、これを阻むさまざまなインバランスの解消に積極的に取り組んできました。今回の「らくらくウェブ散策」の導入は、「共生」を実践する取り組みの一環として、より多くの方々に当社情報を閲覧する方法を提供するものです。キヤノンは、今後も製品やサービスなど、あらゆる分野でのアクセシビリティ向上に努めて行きます。

※1 2003年7月3日現在。日本国内の民間企業において。
※2 一部リンク先、グループ内関係会社サイトにおいて機能しない場合があります。今後順次対応する予定です。
※3 ダウンロード所要時間は接続環境に依存します。


「らくらくウェブ散策」起動時のキヤノンウェブサイト(canon.jp)画面
    「らくらくウェブ散策」起動時のキヤノンウェブサイト(canon.jp)画面


「らくらくウェブ散策」動作環境
CPU    :Intel Pentium 500MHz以上
メモリ   :128MB以上
ハードディスク   :100MB以上の空き容量
ディスプレイ   :XGA以上、65536色以上
サウンド   :下記OSに対応した16bit以上の音源
ネットワーク   :512Kbps以上のブロードバンド接続環境
OS   :Microsoft Windows 98 / Me / 2000 / XP
WWWブラウザ   :Microsoft Internet Explorer Ver.5.5(SP2)以上


(注)「らくらくウェブ散策」の機能、価格などに関するお問い合わせは、下記までお願いします。
日本アイ・ビー・エム株式会社「ダイヤルIBM」 TEL 0120-04-1992


※ 「IBM」、「らくらくウェブ散策」は、IBM Corporationの商標です。
※ Microsoft、Windows、Windows NTは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
※ その他の社名や商品名は各社の登録商標または商標です。

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