発表日　2003年6月12日

キヤノンは、大型でフルカラー表示の液晶ディスプレイを搭載するなど様々なカラー環境を提供するとともに、NTT東日本・西日本の「Lモード」サービスに対応した家庭用カラーファクシミリ"キヤノン ファクスホン CF-VL20"を6月27日に発売します。

新製品"CF-VL20"は、65,000色フルカラーによる鮮やかな表示を実現した、5インチ相当の大型液晶ディスプレイを搭載しました。Lモードや待ち受け画面もカラーで美しく表示するほか、受信したファクスも大画面で確認することができます。また、A4サイズまでの等倍コピーが可能なカラーコピー機能を搭載しており、写真はもちろん、雑誌や書籍も手軽にカラーコピーが行えます。このほか、受信したメールを音声で読み上げる「メール読み上げ機能」や、受信したメールを自動的に印刷する「メール自動受信プリント機能」など、電子メールとの連携を図る機能を多数搭載しています。さらに、Lモードコンテンツなどをカラーで出力できる「カラーコンテンツ印刷機能」^※や「カラーカレンダー印刷機能」など、カラーが実現する楽しい環境を様々な形で提供します。

ファクスの基本性能としては、9.6kbpsのファクスモデムに加えて、33.6kbpsのデータモデムをLモード用に搭載することで高速伝送を可能にしたほか、SSL機能への対応でセキュリティーにも配慮しています。また、受信したファクスの内容をディスプレイで確認してから必要なものだけをプリントし、コストを節約することができます。
プリンター部には、独自のBJ（バブルジェット）記録方式を採用することで、高速・高画質な普通紙記録と低ランニングコストを実現しています。「Lモード」画面のカラー出力はもちろん、標準装備のUSBインターフェースを介してPCと接続し、カラープリンターとして利用することも可能です。

また、子機においては、2インチの大画面液晶を搭載したコードレスタイプを標準装備し、子機からメールを送受信できる「子機メール機能」や、暗い場所でも通話ボタンを押すとダイヤルボタンが光る「ダイヤルライト」を装備するなど、使いやすい設計を実現しています。

※　NTT東日本・西日本が提供するサービスに対応したものです。

【家庭用ファクシミリ市場動向】

OA機器や家電業界に押し寄せるIT化の波は、家庭での電話機やファクシミリにも及んでいます。キヤノンでは2001年6月よりスタートしたNTT東日本・西日本の「Lモード」サービスをIT化のひとつの切り口として、家庭用ファクシミリ製品に対応させてきました。家庭用ファクシミリの多機能化により、電話やファクスの基本性能はもちろん、インターネットの受信端末や情報の出力手段としても選択肢を増やし、便利で快適な家庭内IT環境の向上に大きく貢献するものと思われます。

【開発の背景】

キヤノンは、1996年に世界初^※1のカラーコピー機能を搭載した「CF-H1／CF-H1CL」を発売し、家庭用ファクシミリ市場に本格参入しました。その後、1998年に他社に先駆けてカラー伝送を実現^※2したり、1999年に業界初^※3のカラーコードレスハンドスキャナーを搭載するなど、常に先進の技術を取り入れた製品開発を行うとともに、「ファクスホン」シリーズ全体を通じ、独自のBJ方式によるフルカラー印刷技術を中核にして、手軽で便利なカラー環境を提供してきました。
今回の新製品は、カラーでの使用が楽しいさまざまな新機能の追加や、進化を続ける携帯電話や電子メール環境との連携を強化することで、家庭用ファクシミリのさらなる可能性を提案するモデルです。

※1､3		家庭用ファクシミリとして。
※2		L判サイズ