新製品“D350”は、コピー/プリンター/ファクスの3機能をコンパクトなワンボディにまとめたレーザープリンター複合機です。レーザープリンターで定評のある小型エンジンを搭載することで、コピー、プリンターのいずれにおいても14枚/分(A4)の高速出力と1,200dpi相当×600dpiの高画質を実現しています。ファクス機能としては、書籍など厚手の原稿も原稿台に置いたまま送信できるほか、33.6Kbpsモデムによる約3秒の高速電送や最大250枚相当(A4)のメモリー受信など、充実した基本機能を搭載しています。また、最大50枚までの自動原稿給紙が行えるADFや250枚の用紙を収納できる給紙カセットを標準で装備しているため、大量文書のコピーやファクスも効率よく処理することができます。なお、新製品“D300”はコピー/プリンターの2機能に特化した姉妹モデルで、使用環境に合わせて最適な方を選択することができます。
一方、オフィス用インクジェットプリンターの新製品“N1100(A4サイズ対応)”および“N2100(A3ノビサイズ対応)”は、「N1000/N2000」(2002年9月発売)のデザインを一新するとともに、さらなる高速化を図った後継機です。1インチ幅の超多ノズル・高密度ヘッドを搭載することで、モノクロ22枚/分、カラー(DTP)20枚/分という高速出力と、2,400dpiの高解像度と4plの極小カラーインク滴による高画質を実現しています。
また、ネットワーク対応はもちろん、インク補給の手間を軽減する大容量インクタンクの搭載や、 大容量給紙(“N1100”は最大750枚、“N2100”は最大500枚、いずれもオプションカセット装着時)、高耐久性、低ランニングコスト、メンテナンスフリーなど、ビジネスプリンターに必要不可欠な機能を多数搭載しています。さらに、主な操作が前面で行える「フロントオペレーション」の採用や省電力・低騒音の実現など、オフィス環境へも配慮しています。
【オフィス用複合機・カラープリンターの市場動向】
[複合機]
近年、パソコンの高機能化やインターネットなど情報技術の発展に伴い、一般家庭やSOHO市場において周辺機器の需要が急速に高まっています。特に1台で多目的に使用できる複合機は、これまでの単機能機に比べ、省スペースやコストパフォーマンスに優れているため、今後も一層の成長が見込まれています。
[オフィス用カラープリンター]
ビジネスドキュメントのカラー化への需要が高まるなか、インクジェットプリンターは従来のホームユースに加え、オフィスユースにも対応するツールとして新たな市場を形成し、拡大しつつあります。この背景には、高速・高画質・低価格・高生産性といった基本性能の高さに加え、小型化やネットワーク対応といったオフィスのユーザーニーズを満たす要素を多数装備していることが考えられます。
【開発の背景】
[D350/D300]
キヤノンは2002年秋、一般家庭やSOHO市場向けに、インクジェットプリンターをベースとした複合機「PIXUS MPシリーズ」を市場投入し、その写真画質と高速性、低ランニングコストから市場で高い評価を得ています。今回の新製品“D350/D300”は、出力文書の耐水性と堅牢性、文字の精細度を重視し、出力方式にレーザープリンターの静電転写方式を採用した複合機です。また、コピー機能においては11.2秒のファーストコピーを達成し、ファクス機能では33.6Kbpsの高速モデムを搭載するなど、ビジネスユースでの実用性を追求して開発されています。キヤノンは、写真画質のインクジェット複合機に加えて、高精細印字に適したレーザープリンター複合機を用意することで、ユーザーの多様なニーズに応えて行きます。
[オフィスカラープリンターN1100/N2100]
今回の新製品“N1100/N2100”は、近年急激に高まっているオフィスにおけるカラー化の要望に応えるとともに、オフィス用として求められる高速・高画質・低価格・高生産性の要素をすべて満たすカラープリンターとして開発されました。今回、この新製品を含む「Satera」シリーズのラインアップを拡充することで、SOHOから大企業内のディビジョンマシンまで、それぞれのオフィスにおける様々な使用環境に快適に対応します。