新製品“FV M10 KIT”は、光学機器メーカーならではの高性能光学16倍キヤノンズームレンズを搭載するとともに、総画素数約133万画素※2のメガピクセルCCDと、優れた色再現性をもつ独自開発のカメラ信号処理LSI「MACS」の採用により、幅広い撮影領域において動画も静止画も高画質で撮影することができます。また、SDメモリーカードにSXGAサイズ(1280×960画素)までの静止画やMotion-JPEG形式の動画を記録することが可能です。カードに記録した静止画は、キヤノンのカメラダイレクト対応BJプリンタまたはカードフォトプリンターと専用ケーブルで接続することにより、パソコンを介さずに簡単にプリントすることができます。
また、市場でニーズの高い明るく見やすい3.5型大型液晶モニターを搭載したほか、高さを抑えた曲面主体の持ちやすいボディデザインを採用し、操作性を高めています。さらには、バッテリーやACアダプター、ソフトウェアなどを付属したオールインワンパッケージを採用し、購入してすぐに使用できるようにするなど、ユーザーの利便性を追求しています。
キヤノンは、高倍率メガピクセルをコンセプトとした“FV M10 KIT”を今回発売することで、中級機市場におけるシェア拡大を目指します。
※1 |
カード記録時は光学15倍ズーム |
※2 |
カード記録時の有効画素数は約123万画素。テープ記録時の有効画素数は約69万画素。 |
【デジタルビデオカメラの市場動向】
2002年のデジタルビデオカメラ(DVC)の市場規模は、全世界ではビデオカメラのデジタル化がより一層進んだことにより、対前年度比135%の630万台であったと推定されます。一方、既にデジタル化が95%程度と進んでいる国内においては、対前年度比109%の136万台であったと推定されます。2003年は、全世界で引き続きデジタル化が進み、770万台の市場になると予想されます。(キヤノン調べ)
【開発の背景】
近年、デジタルカメラの急速な普及により、ビデオカメラにも動画だけでなく、静止画の画質や機能の向上を求めるユーザーの声が高まっています。ビデオカメラメーカー各社がメガピクセルCCDを搭載したモデルをラインアップとして多数取り揃えるなかで、キヤノンでは、光学機器メーカーとして培ってきた技術をフルに活用した高倍率光学ズームという特長を加え、高画質かつ高倍率をコンセプトとした商品の開発に至りました。
新製品“FV M10 KIT”は、総画素数約133万画素のメガピクセルCCDと独自開発のカメラ信号処理LSI「MACS(=Multi Architecture Camera System)」を採用して動画、静止画ともに高画質化を実現したほか、新開発の光学16倍キヤノンズームレンズを搭載することで、幅広いズーム領域で画質劣化のない高画質撮影を可能にしています。また、静止画関連機能の充実をはかり、SDメモリーカードに記録した高画質なSXGAサイズ(1280×960画素)の静止画を、パソコンを介さずに簡単に出力できるダイレクトプリント機能のほか、高速連写機能や露出調整の難しいシーンで威力を発揮するAEB(=Auto Exposure Bracketing)機能、動画・静止画同時撮影機能、AFフレーム選択機能などを搭載しました。
キヤノンではアクセサリーキット付属のオールインワンパッケージを特長としたFVシリーズを展開しており、購入してすぐ使える手軽さが市場で高い評価を得ています。新製品“FV M10 KIT”もオールインワンパッケージを採用しておりユーザーの利便性を追求しています。
本製品の発売により、キヤノンのデジタルビデオカメラのラインアップは、プロやハイアマチュアの厳しい要求にも応える3CCD機の「XL1S」および「XV2」を筆頭に、光学防振機能付きの小型メガピクセル機「IXY DV M」、高倍率メガピクセル機の“FV M10 KIT”、超小型・軽量の「IXY DV 3」、ハイコストパフォーマンスの「FV40 KIT」および「FV300 KIT」となります。