発表日 2003年2月4日
キヤノンは、カラー/モノクロいずれも毎分39枚の出力スピードを備えた高速フルカラー複写機“キヤノン CLC3900”を2月4日より発売します。
キヤノン CLC3900(オプションのステイプルソーター・F2、RF-E3、PS-NX5000等 装着時)
● キヤノン CLC3900‥‥‥‥‥‥価格(税別)680万円(発売日:2月4日)
新製品“キヤノン CLC3900”は、オフィスにおけるPOD(プリント・オン・デマンド)はもとより、軽印刷、複写/プリント業などのプロダクションPODにも対応する高画質・高生産性を実現したモデルです。 Y.(イエロー)、M.(マゼンタ)、C.(シアン)、Bk.(ブラック)各色の感光ドラムを直列に配置した4連の「クアトロ・エンジン」を搭載することにより、カラー/モノクロいずれも毎分39枚(A4ヨコ)の高速プリントを実現するとともに、ファーストコピータイムも11.9秒※1を達成しています。また、厚紙※2(163g/m2まで)にも対応した自動両面印刷が行えるので、効率的なフルカラーPODを実現します。 画質面においては、解像度800dpi相当×400dpi、各色256階調の高画質出力を実現しています。さらに、現像器内のトナー濃度と感光ドラム上のトナー濃度を制御する「デュアルATR機能」や、色ズレを自動的に補正する「オートレジストレーション補正機能」の採用により、微妙な環境の変化にも適切に対応し、高速・大量出力でも安定した高画質を得ることができます。また、普通紙(64g/m2)や再生紙(80g/m2)、厚紙(253g/m2まで)やOHPなど、様々なマテリアルに柔軟に対応します。 給・排紙面では、大量コピー/プリントボリュームに対応するために、オプションの4,000枚ペーパーデッキによる最大4ウェイ5,350枚の給紙を実現したほか、A3ノビサイズまで給紙可能な2,000枚ペーパーデッキ(オプション)も使用でき、大判・大容量給紙のニーズにも対応します。さらに、ステイプルソーターや自動両面原稿送り装置など豊富なオプションを組み合わせることで、多彩なペーパーハンドリングを実現します。 ※1 最上段カセット給紙でACS(モノクロ/カラー自動認識機能)オフ、原稿検知オフの場合。 ※2 ペーパーデッキ装着時。 【カラー複写機/複合機市場動向】 2002年のカラー複写機/複合機の市場規模は、世界市場で20万台、国内市場で10万9千台でした。2003年においては、ドキュメントの急速なカラー化や、簡単なチラシなどを内製できるオフィス向けPOD(プリント・オン・デマンド)の普及、さらにプリプレスや印刷といったグラフィック・アーツ市場の拡大により、世界市場では前年比約23%増の24万5千台、国内市場では約25%増の13万7千台と予想しています。(キヤノン調べ) 【開発の背景】 近年、カタログやDM(ダイレクトメール)などの各種印刷物において、顧客のニーズに応じた個別の情報を入れることで、より効果的・効率的な訴求を図る「ワン・トゥ・ワン・マーケティング」が注目されています。こうした中、「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」印刷できるPOD(プリント・オン・デマンド)への需要が急拡大するとともに、印刷、複写・プリント業界においても、安定した高画質出力を実現するフルカラーPODへの要望がますます高まっています。