新製品“カラーレーザーコピア CLC1110”は、「カラーレーザーコピア CLC1100」(2001年7月発売)の後継機種で、フルカラー毎分8.5枚、モノクロ毎分42枚(いずれもA4ヨコ)の出力スピードや800dpi相当×400dpiの表現力など優れた基本性能を備えています。また、温度・湿度の変化による微妙な色味変動を抑制する画像処理技術「ARCDAT(アルクダット)」を新たに搭載することで、高精細かつ安定した画像出力を実現しています。さらに、オプションとして今回同時発売の“PS-NX450”を介してコンピューターに接続すれば、PostScript 3TM対応の高品位フルカラープリンターとして使用できます。
プリンター機能としては、たち落としトンボの印字が可能な最大303.4mm×443.5mmの有効印字領域を備えるとともに、写真と文字を自動識別し、それぞれを最適な階調と解像度で再現する像域分離技術「TagBit」をサポートしています。
新製品“PS-NX450”は、インテル社製Celeronプロセッサ(733MHz)をCPUに採用した「カラーレーザーコピア」専用のコントローラーです。業界標準のICCプロファイルの採用により、機器間の色味の差異を補正する高精度なカラーマッチングが行えるため、カラーレーザーコピアから高品位かつ低コストな簡易プルーフを出力できます。また、「E-mail Print」機能を利用すれば、電子メールで印刷ファイルのデータを転送し遠隔地の“PS-NX450”を介して出力できるため、手持ちやバイク便で校正刷りを輸送していた従来の方法に比べて、印刷業務の効率を大幅に向上することが可能です。
【カラー複写機/複合機市場動向】
2002年のカラー複写機/複合機の市場規模は、世界市場で20万台、国内市場で10万9千台でした。2003年においては、ドキュメントの急速なカラー化や、簡単なチラシなどを内製できるオフィス向けPOD(プリント・オン・デマンド)の普及、さらにプリプレスや印刷といったグラフィック・アーツ市場の拡大により、世界市場では前年比約23%増の24万5千台、国内市場では約25%増の13万7千台を予想しています。(キヤノン調べ)
【開発背景】
近年、グラフィックデザインやCG、カラーカンプ制作、カラープルーフなど、「グラフィック・アーツ」と呼ばれる高画質出力を必要とする分野において、高速で高画質かつ、忠実な色再現が可能なフルカラー複写機の役割は確実に広がりを見せています。今回発売する“カラーレーザーコピアCLC1110”は、グラフィック・アーツ市場から高い評価を得ている「カラーレーザーコピアCLC1100」(2001年7月発売)の後継機で、安定した高画質出力を実現するために、画像処理技術「ARCDAT」をはじめとした数多くの先進技術を搭載しています。
また、オプションとして同時発売の“PS-NX450”は“カラーレーザーコピア CLC1110”のポテンシャルを最大限に引き出し、様々なカラーコントロールを可能にするコントローラーで、主にデザイン業務をターゲットとして開発されたものです。最上位機種「NX650」(2002年5月発売)からはじめて搭載され、高い評価を得ている自動トラッピングやHot Folderなど高度な画像処理機能を備えています。