ニュースリリース


発表日 2003年1月16日


定型レポーティングとデータ分析のインフラストラクチャーを統合、
ハイブリッド・レポーティング・ツール “ReportSurfer Ver.1.0”を発売



キヤノン販売株式会社(社長:村瀬治男)は、「定型レポーティング」と「データ分析」の両方を必要とするユーザーに、最適なレポーティング環境を提供する、ハイブリッド・レポーティング・ツール “ReportSurfer(レポートサーファー) Ver.1.0”を、1月23日から発売します。

ReportSurfer Ver.1.0 (1CPU版) ‥‥‥‥‥‥価格(税別) 3,000,000円 (発売日:1月23日)
ReportSurfer Ver.1.0 (2-4CPU版) ‥‥‥‥‥‥価格(税別) 5,000,000円 (発売日:1月23日)
ReportSurfer Ver.1.0 (5-8CPU版) ‥‥‥‥‥‥価格(税別) 7,000,000円 (発売日:1月23日)
地図情報システム(オプション) ‥‥‥‥‥‥価格(税別) 400,000円 (発売日:1月23日)

この件に関するお問い合わせ先

キヤノン販売株式会社 ソフトウェア商品企画部

TEL 043-211-9177




これまで、レポーティングの分野では、まず固定の帳票形式を選択してからデータを検索し出力する定型レポーティングと、ビジネス・インテリジェンス(BI)ツールのようにデータ分析や加工を行なった後に出力する非定型レポーティングが別々に存在していました。しかし、ユーザーが必要としていたのは、必要に応じて、定型レポーティングを行なったり、必要とするデータのみを簡単に取得して分析や加工した結果をレポーティングしたりなど、目的によって「定型レポーティング」と「データ分析」を自由に選択して利用できる環境でした。
そこで、当社は「ハイブリッド・レポーティング・ツール」として、“ReportSurfer Ver.1.0”を開発。これにより、ユーザーは必要に応じて定型レポーティングと非定型レポーティングを同一インターフェースで利用可能になります。エンドユーザーは、必要なデータだけを固定帳票に簡単に出力することができ、パワーユーザーは、データ検索からCSV形式への出力や固定帳票の作成が可能です。帳票作成部分には、キヤノン「imageWARE Form Manager」を採用。精度の高い表現力に優れた美しい帳票を簡単に作成することができます。オプションとして、地図情報との連携も可能です。また“ReportSurfer Ver.1.0”は、Webブラウザがあれば利用可能であることと、サーバライセンスの採用によりクライアントのライセンスがフリーであることから、コストを抑えた展開と保守管理が容易です。さらに、誰もがすぐに使いこなせる、直感的な画面と機能構成となっており、ネットサーフィン感覚で自由にデータを取得してレポーティングができることで、スピーディーな意思決定支援環境を実現します。
なお、この製品開発にともない、キヤノン販売は、「レポーティング・ポータル・ソリューション」という新しいコンセプトを提唱しました。これは、当社がこれまで蓄積してきた、帳票分野のソリューションと、ビジネス・インテリジェンス(BI)分野のソリューションを、レポーティングの観点から統合するという概念です。基幹系・情報系システムへのアクセスを行い、電子帳票と定型レポートを提供する、帳票ソリューション。そこからデータの抽出・変換を経て生成した、データウェアハウスへのアクセスを行い、分析レポートやOLAPを提供する、ビジネス・インテリジェンス・ソリューション。データソースを異にする、これまで別の分野とされてきたソリューションを統合することで、エンドユーザーはデータの所在や取得方法を意識することなく、必要なレポートにスピーディーにアクセスできるポータル環境を実現することができます。“ReportSurfer Ver.1.0”は、この新しいコンセプト「レポーティング・ポータル・ソリューション」の中核として位置付けられます。キヤノン販売は、トータルソリューションとしての「レポーティング・ポータル・ソリューション」を、コンサルティングから開発・運用保守を含め、総合的に提供していきます。

【市場動向】

近年、ビジネス・インテリジェンス(BI)ツールに求められる機能が広がりを見せています。分析を目的とした一部のエンドユーザーのためのツールから、より幅広いユーザー層をターゲットにするツールへと変化しています。今後BIは一部のユーザーが利用する単なるツールではなく、BIプラットフォームという大きな枠組みで捉えられるようになっていきます。
従来から、データウェアハウスのフロントエンドツールとして利用される、ビジネス・インテリジェンス(BI)ツールには、三つの基本機能があります。多次元データベースに蓄積されたデータを、多角的に分析するための「OLAP機能」。様々な条件で必要なデータを抽出するための「非定型検索機能」。分析結果を表示するための「レポーティング機能」です。現在、これらに関しては成熟期を迎えたと言われていますが、ビジネス環境の変化から、BIツールに新しい要件が求められています。特に、Web技術の進歩に伴い、ポータルやWebレポーティングへの注目が高まっています。
これまでのBIツールのレポーティング機能が、分析結果を報告するための補助的な機能であったのに対し、現在は、大量の帳票出力が、Webレポーティングに置き換わりつつあります。このような状況から、これまでBIツールを利用してきた分析を行うユーザーだけでなく、その結果だけを必要とする大量のユーザーに対応を求められるようになってきています。これらの新しいユーザーに必要なのは、分析よりもむしろレポートの表示、配布形態等に細かな配慮がなされたツールです。

【開発の背景】

キヤノン販売は、顧客の要望を中心とした、コンサルティングを含めた多様なソリューションを開発、提供しています。この中で、大手建設会社のニーズに対応するために開発したシステムをベースとし、ハイブリッド・レポーティング・ツール “ReportSurfer Ver.1.0”として商品化、1月23日より販売します。
なお、この大手建設会社では、全社員が部署を問わず、ネットサーフィン感覚でデータや帳票の検索を行い、着工日、発注者等あらゆる項目を検索対象にし、関連する情報をすべて抽出するなど、操作性の大幅な向上を実現しています。

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