透き通る光と色にときめく宝石石鹸。
それはまるで子供時代の宝物。



Text : Kazumi Kinoshita
Photo : Kazumi Kinoshita,Osamu Tada

まるで本物のクリスタルのように美しい宝石石鹸に魅了され、宝石石鹸のデザイナーとなった木下さん。言うなれば、「好き」を仕事にした方でもあります。そのきっかけは、小さい頃のキラキラとした美しい宝物たちが、大人になった今でも心ときめく大切な存在だったと再確認したことから。今では国内外でWSを開催し、その魅力を発信し続けるまでに。そんな彼女のエピソードを振り返りながら、おうちでも作れる宝石石鹸の作り方を教えていただきました。

プロフィール

木下和美(きのした・かずみ)
韓国、マカオ、ドバイなど世界各国でアロマティカメソッド宝石石鹸講座を開催する宝石石鹸デザイナー。
Instagram:@kinoshitakazumi

子供の頃の宝物、大人になっても変わることなく

宝石石鹸は私にとってときめきのかたまり。
美しい彩りや透明感、そして心地よい香りをまとう宝石石鹸のやわらかい泡は心や身体に元気を与えてくれる、私の生活になくてはならないものです。

振り返ると、透明できれいな色の小石やガラス玉は子供のころの宝物でした。
もちろん、キラキラと美しい透明な石鹸も。
そのことを思い出したのは宝石石鹸を作り始める少し前、
シンプルな石鹸づくりをはじめてしばらく経った頃のこと。
きっと頭の片隅に「大切なもの」の記憶がずっと眠っていたのかもしれません。

自己流ながらも実験を重ね、透明度を極め、色を重ねてカッティングを施すうちに、
まるで宝石にしか見えない石鹸が完成。
それを機にさらに熱は高まり、宝石学を専門学校で学び、
色にも形にも無限の可能性をもつ、宝石石鹸の世界にさらに魅了されていくのでした。
その魅力は透明感のある色と香り、形の美しさを楽しめること。
なにより水に濡れた宝石石鹸は透明度と鮮やかさを増し、
美しいグラデーションの濃淡は時が経つのを忘れて眺め続けてしまうほどです。

香りとの相性も心をときめかせます。
透明感のある宝石石鹸は、きりりとしたラバンジングロッソとティーツリーの香りがよく合いますし、ローズクォーツカラーのふんわりとしたやわらかいカラーの宝石石鹸にはゼラニウムやベルガモット、ローズマリー、オレンジ、ラベンダーなどのお花と柑橘系をブレンドしたやさしい香りが温かさを与えてくれます。

進むべき人生を切り拓いてくれたもの

宝石石鹸が私にとっての一生ものになったのは、
とあるデザイン石鹸コンクールでグランプリをいただいたことから。

受賞したのはガーネットカラーと透明のグラデーションカラーが美しい、
植物オイルを使用して作り上げた作品。

どの作品を出品するかとても悩みましたが、最終的に決め手になったのは力強いその色味。
ときめく色というのは、気分や体調、直近の出来事などその時々で変わるのですが、
それとは関係なくなぜか惹かれてしまうガーネットカラー。
この直感で、私の人生は大きく切り拓かれたように思います。

コンテストのグランプリ受賞作品。思い入れの深い作品になりました。

そうしたことを経てありがたいことに現在では国内外問わずワークショップを実施しておりますが、さらに今後挑戦してみたいのは鉱物をモチーフにした唯一無二の立体的な作品や宝石のカッティングをモチーフにした多面で立体的な宝石石鹸作り。

そして生活している中にみつけた宝石と親和性のある美しい色や形も表現していきたいです。

色と香りの無限の組み合わせ

宝石石鹸の作り方はいたってシンプル。
必要な材料はインターネットで簡単に手に入れることができます。

基本の作り方は、MPソープという石鹸を電子レンジで溶かし、
好きな色と香りをつけ、型に流して固まったらお好みの形にカットすれば完成。

せっかくなので、おうちでも手軽にお作りいただけるレシピをご紹介します。

【グラデーションクリスタル宝石石鹸】

■必要な材料

  • 透明MP ソープ 100g
  • カラージェル お好みのカラー (基本3色 赤、青、黄色)

■道具

  • 電子レンジ
  • 紙コップかシリコンカップ
  • 耐熱スプーン
  • ナイフ
  • カッティングボード

作り方

  1. 透明MP ソープ100gを2センチ大にカットし紙コップに50gずつ入れる。
  2. 電子レンジで溶かしそれぞれ色を付け石鹸生地を作る。
    • 香りをつける場合は、このタイミングで2滴ずつエッセンシャルオイルを入れよく混ぜる。
  3. 紙コップの壁面を伝わせるようにして石鹸生地を合わせ、生地を固める。
  4. 生地が固まったら紙コップから出す。
  5. ナイフで石鹸を水晶の形にカットする。
    • 高さや大きさを変えてカットすると作品に動きが出る。
  6. 小さな紙コップの底を高さ8ミリほどにカットし、その中にカットした水晶石鹸を並べる。
  7. 石鹸を削ったかけらを小さな紙コップに入れ、電子レンジで溶かし、6.の型に流し込み固める。
  8. 固まったら型からはずし、土台の形を整え完成。
    • ケースに入れて保管するとお部屋の色どりにもなり美しい。
    • 手を切らないように注意する。
  • 保管する場合
    ラップでくるむ、もしくはタッパーの容器などに入れ、高温多湿、温度変化を避け、日の当たらないところで保管する。

宝石石鹸を贈ってみよう

好きなものを飾ったり、写真に残したり、アルバムにしたり。あなたの「好き」をかたちにするアイデアをご紹介します。

簡単ラッピング

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ちょっとしたプレゼントに

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