理由なくこの世に生まれてきたこと。
理由なくこの世からいなくなること。
理由なくこの世が成り立っていること。
この世に理由なく存在するものばかりしかない。
だが、例え姿かたちがなくなったとしてもそこに存在したことが間違いない。
時間の川は静かに穏やかに流れてゆく。
身近な存在、遠く過ぎ去った存在。
現実と幻、そしてそのはざま的な情景。
静けさの中、距離感を感じながら暖かさも感じる。
美しさだけではなく、どこか懐古的な感情さえも共感させられる。