本展は、本年5月6日に逝去された写真家 田中光常氏への追悼の意を込めた写真展で、キヤノンフォトコレクションの中から氏の作品33点を展示するものです。
動物写真の第一人者として、1953年よりフリーランスの写真家として活動を開始し、世界中の動物たちのありのままの姿を記録し続けた氏は、膨大な作品をのこしています。
本展ではタイトル「動物たち」のもと、我が子に見せる慈愛に満ちたオランウータンの母親の表情、リラックスした表情を見せるライオンの親子など、氏の温かな眼差しが感じられる作品群を展示します。また、キヤノンオープンギャラリー2では、田中氏の薫陶を受け、動物写真家として活躍中の吉野信氏、浅尾省五氏、前川貴行氏の作品を併せて展示します。
キヤノンギャラリー田中 光常 写真展:動物たち

開催日程 | 会場 |
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2016年6月22日(水)~7月7日(木) | キヤノンオープンギャラリー1・2(品川) |
作家プロフィール
田中 光常(たなか こうじょう)
- 1924年
- 静岡県生まれ
- 1944年
- 北海道大学水産学部卒業
- 1953年
- フリーランスカメラマンとして活動を開始
- 1958年
- 動物写真家として活動を開始
日本動物写真界の第一人者として、長年にわたり世界各地の動物たちを追い続け、代表作『世界野生動物記』『動物カメラ絵本』をはじめ、100冊以上の著書を手がける。
近年では写真撮影のみならず、パンダ保護協会会長やエコツーリズム推進協議会理事もつとめ、動物や自然の保護活動にも力を注ぐ。2016年5月6日逝去。
- 田中光常動物写真事務所取締役
- 日本パンダ保護協会会長
- (財)世界自然保護基金(WWF)日本委員会評議員
- (財)自然公園財団理事
- 日本写真家協会名誉会員
- 日本旅行作家協会顧問理事
- エコツーリズム推進協議会理事
- 日本サバンナ協会名誉会長
主な受賞、受章
- 1964年
- 日本写真協会新人奨励賞、日本写真批評家協会特別賞受賞
- 1971年
- 日本写真協会年度賞受賞
- 1989年
- 紫綬褒章受章
- 1995年
- 日本写真協会功労賞受賞
- 2000年
- 勲四等旭日小綬章受章
主な写真集
- 1968年
- 『日本野生動物記』
- 1970年
- 『野生動物を追う―その随想的撮影法』
- 1971年
- 『世界野生動物記』
- 1976年
- 『日本野生動物誌』
- 1979年
- 『世界の動物を追う―動物撮影ノート三十年』
- 1980年
- 『自然・動物・わが愛』
- 1984年
- 『コアラちゃん』
- 1990年
- 『狼―シベリアの牙王(共著)』
- 1991年
- 『Heart to heart』
- 1996年
- 『夢みる動物たち』
- 2001年
- 『動物ワールド』
- 2004年
- 『ペア・パンダ 』
- 2005年
- 『猫のかわいい撮り方―プロが教える』
- 2008年
- 『だいすき!パンダ 』
作品収蔵先
東京都写真美術館、静岡県庵原郡蒲原町立図書館、神奈川県川崎市市民ミュージアム
高知県佐川町立図書館、北海道東川町文化ギャラリー
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