本展は、写真家、高木こずえ氏による写真展です。高木氏は、長野県の琵琶島遺跡への訪問をきっかけとして、2012年、多種多様な約300点の写真をコラージュした高さ約12メートルの巨大な写真作品「琵琶島」を制作しました。
そしてこのたび、「琵琶島」を形成する写真を改めて見つめ直し、新たに撮り下ろした写真も含め再構成した約300枚の写真を並べ、全長約40メートル、高さ約3.5メートルの会場を埋め尽くす作品展を開催します。
なお、展示作品はすべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし、展示します。
キヤノンギャラリー高木こずえ写真展:琵琶島

開催日程 | 会場 |
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2014年7月31日(木)~9月16日(火) | キヤノンギャラリー S(品川) |
作家メッセージ
2012年の夏、「琵琶島」というとても大きな写真が完成しました。これは主に2011年の春以降に撮影した写真、約300枚をコラージュしたもので、「目の前の光景は、それまでのあらゆる物事の堆積が作り出した形と、その表面の反射だ。」という感触を持って制作されました。
ある種の確信のもとに作られたこの巨大写真は、しかし出来上がってみると、遠い過去の遺跡のような、見知らぬ物体に感じられました。そのことは私を困惑させましたが、仮にこれがひとつの遺跡なのだとしたら、私はこの写真を発掘するようにして調べていこうと思いました。
「琵琶島」を形成するあらゆる写真を観察し想像し再現することで生み出された写真、約300点の展示をどうぞご覧ください。
ギャラリートーク開催のご案内
写真展会場にて、高木氏が作品について解説します。(事前予約は不要です。)
- 日時2014年8月2日(土)14時~
- 会場キヤノン S タワー 1階 キヤノンギャラリー S(住所:東京都港区港南2-16-6)
- ゲスト財団法人長野県文化振興事業団/長野県埋蔵文化財センター調査部長 大竹憲昭氏
- 入場料無料
- ※ 座席の用意はありません。
- ※ ご希望の方が多い場合には、入場を制限することがありますのでご了承ください。
プロフィール
高木 こずえ(たかぎ こずえ)
1985年、長野県に生まれる。2007年、東京工芸大学芸術学部写真学科卒業後、長野県にて制作活動を行う。
主な写真展
- 2006年
- 「写真新世紀東京展2006」(グループ展)東京都写真美術館、東京
- 2009年
- 「GROUND」TARO NASU、東京
「VOCA展2009 現代美術の展望—新しい平面の作家たち」(グループ展)上野の森美術館、東京 - 2010年
- 「MID / GROUND」写大ギャラリー(東京工芸大学・中野キャンパス内)、東京
「高木こずえ—MID—」第一生命南ギャラリー、東京
「木村伊兵衛写真賞35周年記念展」(グループ展)川崎市市民ミュージアム、神奈川 - 2011年
- 「SUZU」ホクト文化ホール ギャラリー、長野
「SUZU」TARO NASU、東京 - 2012年
- 「SUZU」諏訪市美術館、長野
主な出版物
- 2009年
- 「GROUND」赤々舎、「MID」赤々舎
- 2011年
- 「SUZU」信濃毎日新聞社
主な受賞歴
- 2006年
- キヤノン写真新世紀グランプリ受賞、森山大道賞受賞
EPSON Color Imaging Contest 準グランプリ受賞 - 2009年
- VOCA展2009 府中市美術館賞受賞
- 2010年
- 第15回信毎選賞受賞、第35回木村伊兵衛写真賞受賞
パブリック コレクション
- 府中市美術館、東京
- 東京工芸大学、東京
- amana photo collection、東京
- 川崎市市民ミュージアム、神奈川
- 諏訪市美術館、長野
- 長野県信濃美術館、長野
キヤノンギャラリー S 2014特別展 “She’s”概要
キヤノンMJは、若年層や女性層など、より幅広い層の皆さまに写真の素晴らしさを伝えることを目的に、特別展示として“キヤノンギャラリー S 2014特別展“She's”~3人の写真家。彼女たちの写真展~”を開催します。
当企画では、3会期連続で注目の女性作家による写真展を行います。
市橋織江写真展「Interlude」
- 開催期間
- 2014年6月19日(木)~7月28日(月)
高木こずえ写真展「琵琶島」
- 開催期間
- 2014年7月31日(木)~9月16日(火)
内藤さゆり写真展「Once in a Blue Moon」
- 開催期間
- 2014年9月19日(金)~10月28日(火)
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