廃れた「窓」から視える四季の風景を撮りたくて、日本の各地を廻っている。人に捨てられ、使われることのなくなった建物たち。
その一部は何らかの事情で、取り壊されることなく、時間の経過の中で、ゆっくり、あるいは急速に朽ちていく。
建物の「空気」を創るのが、そこに暮らし、集う人であるなら、主をなくしたこの建物の「空気」を創りだしているものは、なんだろうか。
壊れた屋根や壁から侵蝕してきている自然だろうか。
あるいは昔暮らした人たちの消えぬ想いだろうか。
壊れた「窓」という一枚のフィルターを通したとき、何気ない風景が表情を大きく変えて、別の意味を持ちはじめる。
人口が減り、村や町が消えていく。
もしかすれば、遠くない未来にあふれるかもしれない風景を「窓」を通して記録しているのかもしれない。
キヤノンギャラリー三上 健二郎 写真展:廃窓~廃れし窓から視ゆるもの~

開催日程 | 会場 |
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2014年11月06日(木) 2014年11月12日(水) | キヤノンギャラリー梅田 |
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