イベントセキュリティショウ2019 キヤノンブース レポート

第27回セキュリティ・安全管理総合展「SECURITY SHOW 2019」 出展報告 2018年3月5日(火)~3月8日(金)東京ビッグサイト

「社会インフラ」「流通・小売」「製造」「医療・介護」など
多様な課題に対する映像技術を活かしたソリューションを紹介

キヤノングループは3月5日(火)から8日(金)まで、東京ビッグサイトで開催された第27回セキュリティ・安全管理総合展「SECURITY SHOW 2019」に出展しました。日本のセキュリティ市場を代表する展示会として知られる本イベントには、国内・海外から延べ76,142名のお客さまが来場され、会場内は連日熱気に包まれました。

キヤノンは2018年、映像要約技術を用いた映像解析ソフトウエアの開発・販売を行うイスラエルのブリーフカムをグループに加え、ネットワークカメラを提供するアクシスコミュニケーションズ、ビデオマネジメントシステムを手がけるマイルストーンシステムズともに、より多様な映像ソリューションを提供できるように、体制を強化しました。
今回のキヤノンブースでは4つの業種・業界ごとにコーナーを設け、プレゼンターが具体的な活用シーンを再現しながら、最新ソリューションのデモも交えて、映像技術を核としたキヤノンの様々なソリューションを紹介し、お客さまの課題解決に向けた提案を行いました。
ブース入口に設けられたメインステージでは、セキュリティ分野におけるキヤノングループ全体の取り組みを紹介しました。映像情報を集積、可視化し、生産性の向上やマーケティングといったさまざまなビジネス活動に応用することは、オープンプラットフォームを推進するキヤノングループならではの強みです。来場したお客さまがまず目を止めるポイントで、ブースの見どころをわかりやすくアピールしました。

最新の映像解析技術で安全で利便性の高い「社会インフラ」を支える

「社会インフラ」のコーナーでは、ブース内に「駅」や「指令室」をイメージしたセットを使い、鉄道事業をモデルにセキュリティ関連ソリューションの紹介をしました。
現在、鉄道駅には多くのカメラが設置されていますが、迷子の捜索や不審者の追跡など、特定の人物を追跡するニーズが大きくなっています。参考出展した「広域セキュリティシステム」は、駅構内にある複数のカメラ映像から特定の人物を検出・検索、さらに追跡し、防犯や顧客満足度向上を実現するためのソリューションです。ブースでは列車に乗車せず、ホーム上に長時間滞在している人を例に、その人がどんな経路で動くかを複数のカメラで追跡するデモンストレーションを行いました。
身体の不自由な人にきめ細かなサポートを行なうため、改札口で映像の中の「白杖」と「車いす」を検知し、より安全に駅を利用してもらう「オブジェクト検知」や、無人駅に設置したアイホン製ドアホン端末とネットワークカメラを組み合わせて音声と映像を管理駅に送り、速やかに現場の状況を把握できる「IXシステム連携」、そして、ホームドア故障などの機器トラブル発生を自動通知する「IoTデバイス連携」といったソリューションも紹介しました。
こうしたソリューションはすべてマイルストーンシステムズの「XProtect」上で運用・管理が可能です。さまざまな映像と解析結果をマルチ画面で一元管理する仕組みは鉄道業界に限らず、多くの人が集まるスタジアムやイベント会場の安全な運営に貢献することが期待されています。
また、本コーナーでは小型サイズ、高感度の多目的カメラ「MM100-WS」も紹介しました。身体に装着して記録するウェアラブルカメラで、保線や修理など現場の状況や作業内容を現場と管理部門がリアルタイムで共有し、作業内容の指示や確認を容易にするといった利用シーンが想定されます。

顔認識や足取りを追跡で実現する「流通・小売」におけるセキュリティ強化

「流通・小売」コーナーでは、飲食店とショッピングモールを例に、セキュリティ強化につながる各種のソリューションを提案しました。会計せずに商品を持ち去る万引きは、流通・小売業界のお客さまにとっては大きな課題です。今回の展示では、万引き発生を未然に防ぐために開発中の最新ソリューションを紹介しました。
「自動声掛けシステム」(参考出展)は、「周囲をキョロキョロ見る」など、あらかじめ学習した来店者の不審な行動を自動で検知し、店舗スタッフによる声掛けを促したり、店内のスピーカーから音声による注意喚起を行ったりといった予防に役立てるものです。対象者の不審な動きと同時に表示色が変わるデモンストレーションは、ブースを訪れたお客さまの関心を集めていました。
「広域セキュリティシステム」は、顔認証によりあらかじめ登録しておいた不審者を検出し、複数カメラで足取りを追跡することで再犯を防ぐソリューションとしても利用できます。入口、階段、売り場フロアなどに設置されたカメラ映像が対象者の来店とともに刻々と切り替わり、あたかも現場で観察している感覚で行動を把握することが示されました。
この他、店舗内のカメラ映像をクラウド上で管理し、遠隔地のパソコンやスマートフォンで簡単にモニタリングできる「VisualStage Type-S」の紹介では、POSレジのジャーナルデータとカメラ映像を結び付けることで、釣銭間違いなどのトラブル防止に役立てる新機能や、カメラ映像から来店客数のカウントを行いマーケティング分析に活用する提案をしました。

製造ラインとの連携で迅速な対応を可能にする「製造」向け映像解析技術

「製造」コーナーでは、工場と生産管理室をイメージしたセットを使い、製造現場での映像解析技術の活用事例を提案しました。
異常監視・録画ソフト「Monitoring Edition」の紹介では、アームロボットを使った箱詰め作業のデモンストレーションを行い、疑似的なエラーを起こして動作を再現しました。このソリューションでは、製造機器の制御装置であるPLCと「XProtect」の連携により、エラー発生前後の状況を録画することができます。従来、エラー発生時には担当者が現場へ行って確認する必要がありましたが、PLC信号に加えて映像からも異常の原因を探ることで、よりスピーディーな対応が可能になります。
「XProtect」はSCADAと呼ばれる監視制御システムや、製造実行システムのMESなど、各種のシステムとも連携可能で、製造現場で発生する「チョコ停」と呼ばれる短時間の動作停止や、稼働率低下の原因特定に役立てることが可能です。また、製造実績データを時系列でグラフ表示する富士通社製の製造ライン向けIoTソリューション「Visualine」との連携では、効率が低下した際の分析に「XProtect」の映像データを活用し、改善が必要な部分をピンポイントで把握することができます。
一方、事故を未然に防ぐ目的で映像情報を活用するソリューションも紹介しました。アクシスの温度アラームカメラ「AXIS Q2901-E」は、設備の温度状態を視覚で監視し、異常の予兆を検知します。通常のカメラでは得られない温度情報から異常高温や急激な温度変化をすばやく察知し、事故災害の抑止が期待できます。本コーナーで紹介された各ソリューションは、「XProtect」を中心とした監視の一元化をめざすことで、人材不足が深刻化する製造業のお客さまに対する効果的なサポートをめざしています。

「医療・介護」の現場における業務負荷軽減を実現するソリューションを提案

「医療・介護」コーナーでは、ブース内に個室とナースステーションをイメージしたセットを設け、病院や介護施設などで働くスタッフを支援するための各種ソリューションを紹介しました。
アイホン社製ナースコールの「Vi-nurse」と「XProtect」を組み合わせた「ナースコール映像連携」では、個室で呼び出しボタンを押すと同時にナースステーション内のモニターに病室内の状況が映し出されるデモンストレーションを行いました。病室に向かう前に何が起きているかを把握できるため、緊急度に応じた適切な判断が可能になります。また、呼び出し前の数秒も録画することで、業務の正当性の証明にも利用できます。
医療・介護に映像解析を役立てる取り組みとして、人物の「転倒」を映像解析技術で検知して通知する「映像解析を使った転倒検知」も参考出品しました。個室内での転倒は思わぬ事故につながりますが、常に見守り続けるのは困難です。そこで転倒時の身体の動きを検出してスタッフに通知することで、素早い対応を可能にするソリューションとして提案しました。
高齢者が暮らす介護施設などでは、事故予防のため単独での外出を避ける必要がある方への対応が課題になっています。そこで、あらかじめ見守り対象者の顔情報を登録しておき、その人物が無断で建物から外出した際に、スタッフに通知する「お出かけ見守りシステム」も参考出品しました。デモンストレーションでは、対象者がブース内にあるドアに近づいたところでアラームが鳴り、業務負荷の軽減と安全確保の両立が可能なことを示しました。

「プロダクトウォール」では最新のカメラや映像解析技術を一同に紹介

ブースには、各ジャンルのソリューションを支える製品やシステムを紹介する、「プロダクトウォール」コーナーも設けました。中でも来場者の注目を集めていたのが、身体に装着して記録するウェアラブルカメラです。新たに協業を発表したLINKFLOW社製の「FITT360 SECURITY」と、キヤノンが開発中の「Intelligent Compact Camera」を展示しました。
「FITT360 SECURITY」は、本体に4つのカメラを搭載した首周りに装着するネックバント型のカメラシステムで、死角のない360度の映像を記録します。実際にスタッフが身につけて撮影した場内の映像がモニター表示され、高画質をアピールしました。「Intelligent Compact Camera」は、被写体を認識するだけでなく、パン・チルト・ズーム機能で被写体を自動追尾する小型カメラです。今回紹介した4つの業界に限らず、さまざまな領域の現場での活用が考えられます。
ネットワークカメラの展示では、さまざまな用途に合わせて活用できるキヤノンとアクシスの豊富なラインアップに加え、高画質化によってデータ量が増大している映像データを圧縮する「VC1000」の紹介も行いました。この製品は協業を始めたサクサ社が開発したもので、ネットワークカメラの映像を、画質を維持したまま最大約1 / 10に圧縮することが可能です。高圧縮により録画時間が増加し、一層効率的な映像管理の実現が期待されます。
新たにキヤノングループに加わったブリーフカムからは、映像解析ソフトウエアの「BriefCam」を出展しました。本ソフトウエアは、長時間の録画映像を数分に「要約」して、映像の確認作業を大幅に効率化できる技術を採用しています。ブースではデモンストレーション映像を紹介しました。1時間に通った数十人すべてが1分ほどの映像の中に合成された映像や、「赤い車」や「右の車線」といった条件で該当する対象を抽出するフィルター機能を利用した映像に驚きの声が上がっていました。
交通機関やスタジアムなど、多くの人が集まる施設での混雑状況を可視化するための映像解析ソリューションも紹介しました。すでに提供を開始している、映像から人物の上半身を検出して人数をカウントする「People Counter for Milestone XProtect」に加え、人物の頭部を抽出して人数をカウントする「群衆人数カウント」も参考出展しました。検出方法が異なる技術を使い分けることで、さまざまなシーンで精度の高い映像解析が可能になります。
また、被写体のプライバシーに配慮して、映像中の人物をシルエットに置き換える「XProtect」のプラグインや年齢層や性別などの属性を推定する「Profile Analyzer」、重要施設の外周監視に活用できるAgent Viの映像解析ソフトウエア「savVi」も紹介した。これらのソリューションは、「XProtect」を中心とした映像管理の一元化を担う存在として、今後も開発に注力してまいります。

ご来場ありがとうございました。

キヤノングループは映像の有効活用をテーマに、セキュリティ強化はもちろん、お客さまの幅広いビジネスシーンで役立てることができる価値あるソリューションを展開していきます。導入に向けたご相談、ご要望などございましたら、ぜひお問い合せください。

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