イベントIGAS2018 キヤノンブース レポート

IGAS2018 ワークフローシステムとプリンターがもたらす新たな「価値」 IGAS2018で印刷ビジネスのさらなる拡大を支援 出展報告 2018年7月26日(木)~7月31日(火)東京ビッグサイト

キヤノンマーケティングジャパンは7月26日(木)から31日(火)まで、東京ビッグサイトで開催されたIGAS2018(国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展)に出展しました。前回(IGAS2015)から3年ぶりの開催となる本展示会は「Venture into the Next!~変わる印刷、変える未来~」をテーマに、最新鋭の機材展示をはじめパネルディスカッション、セミナーなど各種のイベントが企画され、国内・海外から多数の参加者が来場されました。

今回のキヤノンブースのコンセプトは「PRINT, and BEYOND. ~印刷、そしてその先の価値提供へ。~」です。場内にはデジタルプリンターやソリューション群を紹介するゾーンを設け、さまざまな切り口から展示を行いました。

出展内容に沿ったさまざまなプレゼンテーション
「メインステージ」コーナー

ブース入口横に設置されたメインステージでは、商業印刷、産業印刷に取り組んでいるお客さまに向け、キヤノンブースの出展内容に沿ったプレゼンテーションが行われました。今回はインクジェット写真画質プロダクション印刷機「VOYAGER(ボイジャー)」、輪転インクジェットプリンター「ProStream」、UV硬化型大判プリンター「Colorado」の製品プロフィールが紹介されました。「VOYAGER」の転写プロセス方式などもビデオを交えて解説され、来場者の関心を集めていました。

オンデマンドプリンターの活用で、高品質と低コストを実現
「サンプル展示」コーナー

サンプル展示コーナーでは、キヤノンのオンデマンド機器を導入されているお客さまから提供された実例サンプルが展示されました。従来のオフセット印刷に比べて大幅な高品質、低コスト化を実現した新聞社の事例や、キヤノンが応援企業として参加する「パラリンアート(障がい者が生み出すアートを活かして社会参加と経済的自立を推進する活動)」で制作されたクリアファイル、バッグなどの作品も紹介しました。

「写真画質」が新たな付加価値を生み出す
「高画質インクジェット」コーナー

本コーナーでは、キヤノンが誇る高画質インクジェットプリンター群にスポットを当てた展示が行われました。まず来場者の目を引いていたのは、ブース入口に展示されたB2+サイズを約3000枚/時で印刷できるB2+インクジェット写真画質プロダクション印刷機「VOYAGER」のプリントサンプルと新印刷プロセスを中心とした技術紹介パネルです。2016年にドイツで参考出展されて以来、「VOYAGER」については開発中のニュースが中心でしたが、今回は実際に本機でプリントしたポスターなどが数多く展示され、専用紙ではなく多種多様なオフセット印刷で使われる用紙で写真画質を実現するメリットや、写真画質によって実現する新たな付加価値商材への期待をアピールしました。
「DreamLabo 5000」のコーナーでは、RGB高色域デジタル印刷による価値創造をテーマに、アプリケーションとさまざまなジャンルの実例サンプルを紹介しました。印刷業においてもRGB入稿のワークフローを取り入れることで、色校正や微妙な色出しの作業工程が飛躍的に改善されます。ブースには航空写真家のルーク・オザワ氏による限定写真集のほか、画集やフォトブックなど「DreamLabo 5000」で印刷し、販売された各種制作物が並び、RGB高色域デジタル印刷の実力を直接手に取って感じていただける展示を行いました。
「imagePROGRAF PRO」のコーナーでは、圧倒的な写真画質と臨場感を表現する素材として倉敷市・水島コンビナートの夜景を撮影した大型ポスターが展示されました。高画質ポスターへのニーズは印刷会社に限らず、プリントサービス業や一般企業の販促部門などにも広がりつつあります。今回展示された「PRO-6000」は60インチ(1,524mm)サイズの印刷が可能な製品で、出力時間も約7.7分(B0サイズ)と高速です。ブースでは本機に加え、高精度カラープルーフィングシステム「LabProof SE」も紹介され、出力とプルーフ業務の生産性アップを訴求しました。

大型イベントに向けてニーズが高まる屋外掲示物
「サイン&ディスプレイ」コーナー

キヤノンブース中央に設けられた「サイン&ディスプレイ」コーナーでは、大判プリンターが出力した印刷物でブースの壁面や床などを装飾し、2019年、2020年と続く、国際的なスポーツイベントに向けた活用を提案しました。ここで多くの来場者の注目を集めていたのは、64インチUV硬化型大判プリンター「Colorado 1640」の印刷デモンストレーションです。従来のUVプリンターは噴射と硬化を何回も繰り返す方式で、印刷に時間がかかるという欠点がありました。本機は硬化を一気に行うため、スピードが飛躍的に向上しています(高品質モードで40平方メートル/時)。大判ポスターや塩ビシートが素早く出力され、その場で触れてもインクが手につかないことなど、本機の特長をわかりやすく示しました。
UV硬化型大判フラットベッドプリンター「Arizona 1280GT」のコーナーでは、UVインクを使った隆起印刷ソリューション「Touchstone」の参考展示が行われました。これは、木目やタイルのテクスチャー(凹凸)表現やメタル感、エンボス調といった効果を出すためのソフトウエアです。隆起印刷には複雑な工程が必要ですが、本ソリューションはデータ作成から印刷までをワークフロー化し、簡単な操作で隆起印刷を可能にしました。
本コーナーではプラットホーム、プリントヘッド、インクを刷新した新製品「imagePROGRAF TX-4000」も展示されました。サンプルとして掲示された屋外ポスターは、雨ざらしで直射日光の当たる屋外に最長6カ月相当の掲示が可能で、バナーはラミネート加工なしで屋外掲示が可能な新屋外メディア(耐水バナービニール)に印刷されています。これらの耐水メディアは販促活動の幅を広げ、工数短縮とコストダウンを図るためにも有効なソリューションとして紹介しました。

多様化する機器と印刷ワークフローを一元管理
「PRISMAワークフロー」コーナー

印刷業務には「面付け」や「入稿確認」など、さまざまな工程管理が必要になります。多くの機器が共存するデジタル印刷において生産を一元的かつ強力にコントロールするための手段として、本コーナーでは印刷ジョブ管理システム「PRISMAproduction」を中心に、面付け確認などの印刷前工程のチェックを画面上で可能にした「TrueProof」、面付けなどのプリプレス作業を行う「PRISMAprepare」、Webブラウザー経由でのリモート管理を実現する「PRISMAsyncリモートマネージャー」を展示しました。

印刷業界における「働き方改革」の実現に貢献する
「ファクトリーオートメーション」コーナー

すべての産業界で重要なテーマになっている「働き方改革」。中でも印刷業界は価格競争が激しくなる一方で人材不足が深刻化し、合理化、効率化が難しい状況にあります。本コーナーでは、省力化によるコスト削減と自動化による生産効率化を実現するための提案として、「無駄・手間・ミス」を削減して収益性を高めるプリンティングワークフローを実演形式で紹介しました。
「ポストカード生産フロー」では、人手のかかるピッキング、仕分け作業までを省力化するソリューションとして、

という一連の流れを、カラープリンターの「imagePRESS C10000VP」と印刷管理システム「Production Print Flow Manager(PPFM)」との連携を中心に再現しました。カラフルなカードを注文情報に基づいて作成、加工、仕分けするラインを操作するのはキヤノンの新入社員たち。印刷業界は、熟練した職人技に依存しがちな一面もありますが、印刷業の経験のない彼らがテキパキと作業を進める姿は、来場者にも大きなインパクトを与えていました。
もう一つの「ブックライン生産フロー」では、オンデマンドで注文された一冊単位の本をミスなく簡単に生産できる工程として、

を、モノクロプリンターの「varioPRINT 140」、カラープリンターの「imagePRESS C850」を中心に紹介しました。「PPFM」と連携した一元管理の工程を再現するほか、後加工でミスが発生するとコストが上昇する書籍においてホリゾン社やデュプロ社の機器、ソリューションとも連携し、「ミスを発生させない」「発生しても戻りやすい」仕組みが構築されています。
「マテハン機器連携」コーナーでは、会場で印刷された製品の梱包・仕分け作業の効率化を図るための協力企業の機器を紹介しました。出荷に必要なバブルシート包装、配送票ラベリングを行うダイワハイテックス社の「自動メール便梱包ライン」、そして、印刷物をトレーに置くだけで自動仕分けする椿本チエイン社の「つばきリニソートS-C」との連携が展示され、省力化につながる取り組みを示しました。

インクジェット方式でさまざまな用途への対応が可能
「トランザクションプリンティング」コーナー

「トランザクションプリンティング」コーナーでは、企業や自治体が発行する請求書・通知物など、データを個別に印刷する分野への提案を行いました。あらかじめオフセット印刷された台紙にデータを印刷する「追い刷り」、白紙ロールに印刷する「ホワイトペーパーソリューション」、そして「再印刷」という、トランザクションプリントに必要な3つの印刷業務をPRISMAproductionで一元管理するフローのもとで、オンデマンドプリンターの「imagePRESS C750」や、Z紙にもロール紙にも対応可能なモノクロインクジェットプリンター「MonoStream 500」とともに紹介されました。また、ロール紙への後加工を一元的に行うスイスのHunkeler社のデジタル加工ラインや、さまざまな用途に対応する三菱製紙のサンプル、キヤノンプリンターと連動した米国のVidek社の検査システムなども展示しました。

「スマートファクトリー」をテーマとしたセッションで講演
Horizon Smart Factory Zone

IGAS2018では共同企画ゾーンとして、ホリゾン・インターナショナル社ブース内に「Smart Factory Zone」を設置し、スマートファクトリーをテーマとした全35セッションが開催されました。このうち、キヤノングループがグーフ、ホリゾン・インターナショナルと共同開催したセッションでは、運用者、ソフトウエアベンダー、ハードウエアベンダーという3つの視点から、「医療マニュアルの生産」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
マニュアルの多品種化が進む中、デジタル印刷機の更新だけで生産性向上、サービス力向上、コスト低減を実現するのは困難であり、デジタル印刷システムとプリプレス、JOBマネジメントシステムのそれぞれを最適化することで、ほとんどの課題が解決できる方向性が示されました。また、今後は印刷プロセスの標準化と、クロスメディアへの対応を同時に解決する能力が必須になるだろうという指摘も行われました。

ご来場ありがとうございました。

キヤノンマーケティングジャパンは、これからも印刷ビジネスに携わるお客さまのニーズに対応し、最適解を提供するための取り組みを進めていきます。製品やサービス導入に関するご相談がございましたら、ぜひお問い合せください。

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