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新たな価値創出に向けて育て、創る

ニュース

私たちのイノベーション推進活動

社会は今、大きな変化の中にあります。こうした環境下においては、これまでの常識や普通という基準が通用しなくなったという前提で、これからの価値をゼロベースで設計していくことが必要です。

その際の新たな価値創出の源泉は「人」であり、2021-2025長期経営構想におけるビジョンの中でも、「社会・お客さまの課題をICTと人の力で解決するプロフェッショナルな企業グループ」を掲げ、2025年に2,500名のイノベーション人材を育成するという具体的目標に向けて取り組んでいます。

また、同時にこれらの目標達成には、チャレンジする人を支える仕組みや風土づくりが不可欠であり、社内起業プログラムの運営や、事業づくりを加速するためのプロフェッショナル集団である事業開発アクセラレーターの内製化も進めてきました。

キヤノンマーケティングジャパングループでは、こうしたイノベーション推進活動を通じて、社会課題の解決や、より良い社会の実現に向けて世の中に貢献して参ります。

イノベーション推進活動

人を育てる ~イノベーションの扉を開く~

イノベーションアカデミー

新たな価値創出には、それを担う人が最も重要であり不可欠です。キヤノンマーケティングジャパングループでは、イノベーションに必要なベースとなるスキルとマインドを定め、これらを身に付けるための場として「イノベーションアカデミー」を運営しています。
イノベーションアカデミーでは、アート思考/デザイン思考を活用した様々なワークショップや、より実践的なアウトプットを行うプログラム等を展開しており、繰り返し学習・訓練することで、スキル・マインドの向上を図っています。

新たな価値創出に必要なベースとなるスキルとマインド

スキル

  1. 高い感度で違和感を持つ力
  2. 多角的な視点を持つ力
  3. 課題設定できる力

マインド

  1. 社会視点の高い視座
  2. 超当事者意識
  3. 圧倒的行動力 

各種ワークショップ・講義

ワークショップ・講義の様子

独自に開発した新しい視点の獲得に向けたワークショップや、ベンチャーキャピタリストによる、最新のビジネス環境を踏まえた新たな価値創出の思考法の講義など、幅広いプログラムを展開しています。
グループ社員は就業時間内に参加することができ、2020年からはオンライン中心に、年間500名以上の社員が参加しています。

イノベーター覚醒Lab

オンラインミーティングの様子とワークシート

異業種のメンバーと3~5名のチームを結成し、約3ヶ月間で斬新な課題解決アイデアのアウトプットをめざす短期集中型育成プログラムです。
チームには事業開発アクセラレーターが伴走。独自の手法による深い思考の学習プロセスを通じ、新たな価値創出に必要なスキルとマインドを身に付けます。

人事研修と連動したイノベーション教育

オンラインホワイトボードを活用した研修を実施

2022年度より人事部門と連携し、若手・中堅社員を中心に、年次研修、階層別研修に組み込んだ、対象社員全員の受講が必須のワークショップ型プログラムです。
約2日間かけて、日常生活や業務で囚われていた固定概念に気づき、視点を変えた仮説を取り入れることで、新しい切り口を導き出すプロセスを学びます。

イノベーションスキルの可視化

イノベーションスキル測定結果のサンプル図

イノベーションアカデミーや各種プログラムへの参加を通じて身に付けたスキルを測定・可視化できるテストを実施しています。
テストでは、創造力・評価力について4つのスコアが可視化され、結果が受検者本人にフィードバックされることで、自身の強みや特性を理解し、さらなるスキル向上につなげます。

支えるしくみ、風土づくり ~ありたい姿を目指して~

Canon i Program

Canon i Program

世の中への新たな価値創出に向けてグループ社内起業プログラム「Canon i Program(以下CiP)」を運営しています。

「CiP」の「i」には、【innovation】と【intrepreneur(企業内起業家)】の意味が込められています。「世の中をより良くしたい」「新しいことに挑戦したい」という強い想いを持った社員が、自らの手で事業創出にチャレンジできる場となっています。

プログラム概要

CiPは、2017年から始まったグループ社内起業プログラムです。2021年までに3期が終了し、延べ100名以上の社員が参加しています。
自身の強い課題や、日常で接しているユーザーの困りごとを起点として、同じ志を持つメンバーとチームを結成し、新規事業のアイデアを検討します。各チームには事業開発アクセラレーターが伴走し、仮説構築、インタビュー、プロトタイピングを通じて、事業案の精度を上げ、6ヵ月で最終審査に臨みます。
最終審査を通過したチームは、事業立ち上げの責任者として事業開発特区に異動し、ローンチをめざします。

  1. エントリー

    参加対象はキヤノンMJグループ全社員

  2. インプットセッション

    起業家としてのマインド醸成とベースとなる知識を身に付ける

  3. チーム結成

    同じ志をもつメンバーでチームを結成

  4. 事業案ブラッシュアップ

    事業開発アクセラレーター伴走のもと、事業案をブラッシュアップ

  5. 最終審査

    社内外の有識者により、事業案の選考を行い、通過チームを決定

事業開発スキーム

CiPで検討した事業案をもって、事業開発特区に異動し、専任者としてローンチをめざします。事業開発特区での活動においても、事業開発アクセラレーターがチームに伴走することで、シームレスにローンチ・事業化につなげます。

事業開発スキーム

事業開発アクセラレーター

事業開発アクセレーター

特に0→1のナレッジを有するプロフェッショナル人材である「事業開発アクセラレーター」を社内に育成しています。
事業開発アクセラレーターは、CiPの他、各部門における新規プロジェクトや他社との共創プロジェクト等に伴走。事業開発の加速を図るとともに、様々な案件での経験を蓄積することで、成功確率の向上を図っています。

イノベーション推進活動から生まれた事例