グループのIT推進の取り組みキヤノンマーケティングジャパン株式会社

価値を生み出すITガバナンス

企業価値向上のためのIT投資について

キヤノンマーケティングジャパングループ(以下、当社グループ)は、自社業務の見える化や管理強化といった生産性向上重視のIT投資から、お客さま体験の向上や競争力強化といったビジネス成長重視のIT投資へ、戦略的シフトを図っております。さらにこのIT投資で得られたノウハウや成果を、ビジネスの柱であるITソリューション領域に活かし、企業価値を向上させてまいります。

ITガバナンス導入の目的

継続的な企業価値向上のため、コーポレート・ガバナンスの充実に向けたさまざまな取り組みをしておりますが、ITの活用を企業経営の重要な要素と捉え、ITガバナンスを導入しております。

当社グループにおけるITガバナンス

当社グループでは、企業価値向上のためのIT投資を実施するにあたり、「IT戦略策定」、「IT投資実施」および「IT活用」のプロセスを確立しております。さらに、それらの活動、成果および関係者を統制するために「IT投資管理」を制度化しており、IT投資効果の最大化およびリスク低減を図っております。

ITガバナンスのポイント

IT戦略策定
当社グループでは、長期経営構想と連動して各部門で中期経営計画を策定しており、その一環としてIT部門では、グループIT戦略を策定しております。IT部門が経営企画部門と事業部門のハブとなり、必要なIT施策の立案と優先順位の決定をすることにより、グループIT戦略策定を牽引しております。
IT投資管理
IT投資を管理するために経営会議傘下にIT投資審議委員会を設置しております。委員会はIT投資領域により2つに分かれており、事業用IT投資審議委員会はビジネス成長を、社内業務用IT投資審議委員会は生産性向上を重視し、投資承認および投資評価を実施しております。これにより事業用IT投資においては、小さく始めて大きく育てる戦略的投資を可能にしております。
IT投資実施
システム化構想・計画およびシステム構築では、適宜レビューを実施することに加え、当社グループであるキヤノンITソリューションズのビジネスで培ったノウハウ、ナレッジなどを活かすことで、確実に品質・コスト・納期を遵守する体制を整えております。
IT活用
システム導入後に、審議委員会で投資効果の報告・評価を実施し、成果をお客さまにも活用いただけるよう、事業部門と連携しております。想定した効果が出ていない案件については、改善勧告を行い、PDCAサイクルを回すことで、確実な成果の刈り取りを行っております。

今後の取り組み

「IT戦略策定」、「IT投資管理」、「IT投資実施」、「IT活用」それぞれの機能や連動性を向上させ、攻めのIT投資を加速させていきます。このような取り組みにより、お客さまを深く理解し、共に発展できるサービスを充実させ、社会課題の解決へ貢献するとともに企業価値の向上を実現してまいります。