「リターナブル回収専用箱」による環境にやさしいトナーカートリッジの回収キヤノンS&S のコスト削減と環境負荷低減の取り組み
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンシステムアンドサポート(以下、キヤノンS&S)の事業所では、回収専用箱による使用済みトナーカートリッジおよびドラム(以下、使用済消耗品)の回収を行っています。今回は、再生プラスチックを利用した回収専用箱を採用し、回収専用箱の「リターナブル(繰り返し利用)化」を進めることで、コストの削減とCO2削減や省資源化による環境負荷低減を実現したキヤノンS&Sの取り組みをご紹介します。
トナーカートリッジの回収における課題

これまで、使用済トナーカートリッジの回収には、「段ボール製」の回収専用箱が使用されていましたが使用後に廃棄されていたため、廃棄と新しい回収専用箱の購入にコストがかかり、環境にも大きな負荷をかけていました。
回収専用箱のリターナブル化
キヤノンS&Sでは、2013年8月より使用済みトナーカートリッジの回収を段ボール箱から、繰り返し利用可能なリターナブル回収専用箱へ切り替えました。
このリターナブル回収専用箱は、一部に回収したインクジェットプリンター消耗品の再生材を使用しており、回収専用箱自体も環境面に配慮しています。
リターナブル回収専用箱の導入効果
キヤノンS&Sでは、全国約170の営業所でリターナブル回収専用箱を導入した結果、年間約6千箱の段ボールの購入・廃棄コストを削減しました。また、段ボールの廃棄により発生するCO2を約3.7t-CO2/年削減しました。
今後もキヤノンS&Sでは、リターナブル回収専用箱による環境にやさしいトナーカートリッジ回収を継続し、資源の有効利用と環境負荷低減に取り組んでいきます。
社員の声:トナーカートリッジの発送作業が短縮されました
キヤノンS&S東京支社では、毎週使用済みトナーカートリッジの発送を行っています。
今回、リターナブル回収箱に切り替えたことにより、箱の組み立てが楽になり、段ボールに比べて箱づめから発送までの時間が短縮されました。
またコンパクトに折りたためるので以前に比べ保管スペースが少なくなり、スペースが有効に利用できるという効果も生まれています。
今後もリターナブル回収専用箱を継続して活用し、環境にやさしい事業所を目指します。