短焦点・超短焦点プロジェクターとは?
「おすすめスクリーンや設置の仕方、選び方」
短焦点プロジェクターとは?

短焦点プロジェクターとは、短焦点レンズ(広角レンズ)を搭載したプロジェクターです。映像を広く拡散して映すことができるため、スクリーンから短い距離で大画面映像を映すことが可能です。
一般的な標準レンズ搭載プロジェクターと比較して、投影距離が約1/3※になるため、「プロジェクターが机の真ん中に置いてあるので机を使える面積が狭い」「会議中にプロジェクターからの排熱が気になる」ということが起こりにくい機種です。
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LV-WX310STとLV-WX320との比較
超短焦点プロジェクターとは?
超短焦点プロジェクターとは、ミラーや専用レンズを利用することで、さらに近い距離から大画面映像を映すことが可能なプロジェクターです。
LH-WU350UST/LH-WX370USTの場合、本体を壁にピタリとつける「壁ピタ設置」で、約80インチ(横幅約1.7m)を投写可能。必要なスペースは本体の奥行のみという省スペース性が人気です。
またプロジェクター本体が投影面近くにあるため、プレゼンテーターに投写光が当たりにくく、「影が映りにくい」「プレゼンテーターがまぶしくない」といった利便性も高い機種になっています。
通常プロジェクターの場合

超短焦点プロジェクターの場合

「レンズ一体モデル」と「レンズ交換モデル」
短焦点プロジェクター、超短焦点プロジェクターともに、「レンズ一体モデル」と「レンズ交換モデル」があります。「レンズ一体モデル」はプロジェクター本体にレンズが組み込まれており、購入後、箱を開梱してそのまま利用が可能です。本体サイズもコンパクトで、明るさは3,000~4,000lmクラスが主流になります。
一方「レンズ交換モデル」はプロジェクター本体とは別売のレンズを組み合わせることによって多彩な利用環境に適応ができる点が魅力です。より明るいモデルをラインアップしており、明るさは6,000lm以上のケースが多いです。
短焦点レンズ、もしくは超短焦点レンズを取り付けることで短焦点プロジェクター、超短焦点プロジェクターとして利用できます。
「5,000lm/4,500lm」高輝度のレンズ一体型
短焦点プロジェクターは、キヤノンだけ!※
レンズ一体モデルの短焦点プロジェクターは、3,000~4,000lmクラスがほとんどになります。その中でキヤノンは優れた光学技術を用いて5,000lm/4,500lmの高輝度モデルをラインアップしています。
一般的に5,000lm/4,500lmの明るさの短焦点プロジェクターを検討した場合、レンズ交換モデルのプロジェクターになりますので、「価格が高くなりやすい」「本体サイズが大きくなりやすい」などのデメリットがあります。
そのため、コンパクトなサイズ感で明るく高画質な映像を省スペースで映すことができるキヤノンのレンズ一体型短焦点プロジェクターは、多くのお客様に選ばれており、会議室や応接室、エントランスなどのビジネスシーンはもちろん、映像クリエイターからの評価も高いため「高画質映像を明るく映せる短焦点プロジェクター」として、美術館やプロジェクションマッピング、地方自治体などで活躍しています。
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2020年9月キヤノンマーケティングジャパン調べ
短焦点・超短焦点プロジェクターで使える
おすすめスクリーン3選
短焦点プロジェクターでおすすめ

短焦点プロジェクターは、その特性上スクリーンのゆがみや揺れに対して影響を受けやすいため、「平面性が高い」スクリーンを選択する必要があります。一般的なスクリーンは、利用しているうちにロールやゆがみが発生する恐れがありますので、短焦点専用スクリーンの利用をおすすめします。
一般的なスクリーンの場合

平面性の高いスクリーンの場合


超短焦点プロジェクターでおすすめ

超短焦点プロジェクターは、短焦点プロジェクターよりもさらに平面性が重要になります。
そのため、通常スクリーンでは使用が難しく、壁やホワイトボードに映像を映すか、超短焦点プロジェクター対応のスクリーンを利用する必要があります。
壁を使う場合は、壁自体が曲がっていたり、壁紙の種類や色によって映像が映しにくい場合もありますので、事前の実機確認をお勧めします。
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スクリーンは検証用の実機をお貸出しできませんが、オンラインショールームにて使用感をご確認いただけます。
(株式会社ケイ アイ シーのオンラインショールームを使用します) -
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オンラインショールームは、WEB会議システムを利用します。
電動巻上スクリーン
超短焦点プロジェクター対応電動巻上スクリーン ESFシリーズ


電動巻上スクリーンESシリーズの超短焦点プロジェクター対応版!
左右マスク部分にテンションワイヤーが干渉しないウルトラスーパーフラットスクリーンです。
平面性をさらに追及し、今までの映像をさらにシャープに映します。
スプリング巻上スクリーン(手動)
スプリング巻上スクリーン MSFシリーズ


超短焦点プロジェクター対応の手動巻上スクリーン。
テンションワイヤーがスクリーン面に干渉しないデザインです。
ハイコントラストタイプスクリーン
dnp SupernovaTMSTWシリーズ


照明がついている環境でも明るく鮮明な映像表現が可能なハイコントラストスクリーンです。講堂やショールームなど明るい環境でもきれいな映像を実現します。
短焦点・超短焦点プロジェクター
おすすめの設置の仕方
会議室のテーブルの端に設置する場合
対象機種:WUX500ST、WUX450ST、LV-WX310ST、LV-X310ST(短焦点プロジェクター)

短焦点プロジェクターは、一般的なプロジェクターよりも短い距離で大きな映像を映すことができます。
そのため、自然と設置位置がスクリーンに近くなり、机の端に設置するケースが一般的な設置方法になります。
机の上を広く有効に使うことができ、机の上に物を置いても影が映らない、排熱が気になりにくい、発表者がまぶしくなりにくいなど、様々なメリットがあります。
壁にぎりぎりまで近づけて設置する場合
対象機種:LH-WU350UST、LH-WX370UST(超短焦点プロジェクター)

プロジェクターはスクリーンや壁からある程度距離をとることで大画面映像を映します。しかし、壁ピタ設置に対応した超短焦点プロジェクターなら、壁に本体をピタリとつけることで約80インチの大画面映像を映すことが可能です。省スペースで大画面映像を映せるため、会議室をより広くお使いいただくことができます。
会議室のテーブルの下に設置する場合
対象機種:WUX500ST、WUX450ST(短焦点プロジェクター)

短焦点プロジェクターをテーブル端に置いた場合、スペースを有効に使えるなど多くのメリットがありますが、本体サイズ分はどうしても場所を確保する必要があります。
そこでおすすめなのが短焦点プロジェクターをテーブルの下に設置する方法です。
WUX500ST/WUX450STには本体を傾けずに映像だけを上方向に動かすことができるレンズシフト機能がついています。画質を劣化させず映像だけを見やすい位置に最大上方向75%まで動かすことが可能です。この場合、プロジェクター本体が利用者から見えないため、スタイリッシュな会議室環境を構築することができ、排熱も気になりにくくなります。
また、置台だけで設置ができますので、天吊り設置と比べると設置コストを抑えることができます。
天井に設置する場合
対象機種:全機種

天吊り設置は会議室や研修室などでよく行われる設置方法です。本体の天吊りや配線作業に工事が必要ですが、使いたいときにすぐに利用できる点や、会議室の外観をきれいに整えたり、使いやすい環境を作れる点がメリットです。
最近では、プロジェクターの天吊り工事にあわせてマイクやスピーカーなど音響設備の見直しや、映像ケーブルのデジタル化(miniD-sub15ピンからHDMIへの変更など)、スマートフォンやタブレットを使って、プロジェクターの制御やスクリーンの上げ下げなど機器の制御を行える仕組みを一緒に導入するケースが増えています。
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天吊り設置をする場合は、対応した天吊り金具が必要になります。
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湿気やほこりの多い所、油煙や湯気が当たるような所、洗剤に触れるような環境への設置は避けてください。
壁に設置する場合
対象機種:LH-WU350UST・LH-WX370UST(超短焦点プロジェクター)

一般的に超短焦点プロジェクターは、壁掛け用の金具を使用して壁に設置します。壁掛け設置の方がプロジェクター自体が揺れにくく、映像が安定しやすいためです。天吊り設置も可能ですが、専用ポールで高さを調節するため、場合によっては映像が揺れる要因にもなります。
黒板やホワイトボードなど映像を映す面の上部に取り付けるため、発表者の邪魔にならず、発表者に投写光がほぼかからないので、影が映りにくい、発表者がまぶしくないなどのメリットがあります。
天吊り設置、壁掛け設置は、安全にお使いいただくために環境によって天井や壁に補強をする必要が発生するケースがあります。そのため、事前に現地調査が必要です。
短焦点・超短焦点プロジェクターの
選び方・選ぶときの基準
プロジェクターの選び方と選ぶときの基準を5つの観点からご説明します。
直射日光が入らない部屋で、照明はつけたまま利用することを前提にしています。
購入の際は事前にデモ機などで確認することをおすすめします。
1.lm(ルーメン)・明るさで選ぶ
プロジェクターは、使う部屋の広さによって必要な明るさが変わります。ご利用予定の部屋のサイズを目安に明るさとスクリーンサイズを決めます。
20人未満:3,500lm未満の機種
- おすすめの機種
- LV-WX310ST、LV-X310ST(短焦点プロジェクター)
- 推奨スクリーンサイズ
- 60インチ程度
20人~50人程度:3,500~5,000lmの機種
- おすすめの機種
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WUX500ST、WUX450ST(短焦点プロジェクター)
LH-WU350UST、LH-WX370UST(超短焦点プロジェクター) - 推奨スクリーンサイズ
- 60~100インチ
50人~100人程度:5,000~7,000lmの機種
- おすすめの機種
- WUX7000Z、WUX6600Z、WUX5800Z(3機種ともにレンズ交換モデル。短焦点レンズもしくは超短焦点レンズが別途必要です。)
- 推奨スクリーンサイズ
- 80~120インチ
2.投写サイズ(インチ数)で選ぶ
投写サイズからプロジェクターを選びます。
サイズが大きくなると光が拡散するため、より明るい機種が必要になります。
60インチ:3,500lm未満の機種
- おすすめの機種
- LV-WX310ST、LV-X310ST(短焦点プロジェクター)
80~100インチ:3,500~5,000lmの機種
- おすすめの機種
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WUX500ST、WUX450ST(短焦点プロジェクター)
LH-WU350UST、LH-WX370UST(超短焦点プロジェクター)
100インチ以上:5,000lm以上の機種
- おすすめの機種
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WUX7000Z、WUX6600Z、WUX5800Z
(3機種ともにレンズ交換モデル。短焦点レンズもしくは超短焦点レンズが別途必要です。)
WUX500ST(短焦点プロジェクター)
3.解像度(4K、フルHDなど)で選ぶ
動画コンテンツなどの高解像度化に伴いプロジェクターも高解像度モデルが増えてきています。
高解像度の動画コンテンツなどを映したい場合、プロジェクターの解像度が低いと圧縮や間引き表示となるためきれいに映すことができません。
コンテンツの解像度別にきれいな映像をお楽しみいただける機種をご紹介します。
4K:4Kパネル搭載で4K映像を1画素1画素鮮明に映すことができるモデルがおすすめ
- 主なコンテンツ
- Blu-ray ディスク、ストリーミングサービスなど
- おすすめの機種
- 4K501ST(短焦点プロジェクター)

4Kコンテンツは非常に高精細な映像表現が魅力です。優れた表現力と色再現性により映し出される超高精細映像を大画面で視聴することで、高い臨場感や没入感を体感することができます。
最近はエンハンスト技術を用いて4K以下のパネルでも4K相当の映像を映すことができますが、その魅力を最大限に引き出すためには4K解像度のパネルを搭載している4Kプロジェクターがおすすめです。
フルHD:WUXGAパネル搭載モデルがおすすめ
- 主なコンテンツ
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Blu-ray ディスク、DVDディスク、
ストリーミングサービスなど - おすすめの機種
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WUX500ST、WUX450ST(短焦点プロジェクター)
LH-WU350UST(超短焦点プロジェクター)

動画コンテンツとして市場にも多く出回っているフルHD解像度のコンテンツ。1,920×1,080ドットをきれいに映すためには、同等以上のパネル解像度を持つプロジェクターが必要です。WUXGAは1,920×1,200とフルHDを超える解像度ですので、フルHD映像をきれいにお楽しみいただけます。
4.ポータブル性で選ぶ
プロジェクターは常設するだけでなく、必要に応じて持ち運ぶという使い方があります。ポータブル性に優れた機種を選ぶには「重さ」「サイズ」「キャリングケースの有無」を基準に選ぶことがおすすめです。
持ち運びしやすい小型短焦点プロジェクター
LV-WX310ST・LV-X310ST
- 重さ
- 約2.8kg
- サイズ
- W:282mm、H:117.9mm、D:267.5mm(突起部含む)
- キャリングケース
- 有(別売)
軽量、コンパクトで、ポータブル性に優れた短焦点プロジェクターです。
5.導入価格で選ぶ
ご予算から機種をお選びいただけます。
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2020年9月時点
20万円以下
LV-WX310ST(短焦点プロジェクター)
- 明るさ
- 3,100lm
- 解像度
- WXGA
- 重さ
- 約2.8kg

50万円以下
LH-WX370UST(超短焦点プロジェクター)
- 明るさ
- 3,700lm
- 解像度
- WXGA
- 重さ
- 約10kg

LH-WU350UST(超短焦点プロジェクター)
- 明るさ
- 3,500lm
- 解像度
- WUXGA
- 重さ
- 約10kg

100万円以下
WUX450ST(短焦点プロジェクター)
- 明るさ
- 4,500lm
- 解像度
- WUXGA
- 重さ
- 約6.3kg

WUX500ST(短焦点プロジェクター)
- 明るさ
- 5,000lm
- 解像度
- WUXGA
- 重さ
- 約6.3kg

150万円以下
4K501ST(短焦点プロジェクター)
- 明るさ
- 5,000lm
- 解像度
- 4K(4,096×2,400)
- 重さ
- 約18kg

レンズ交換モデルについて
キヤノンでは、より高輝度の短焦点・超短焦点プロジェクターとして、レンズ交換モデルをご用意しております。WUXGAパネル搭載モデルが3機種(7,000lm、6,600lm、5,800lm)、リアル4Kプロジェクターが2機種(6,000lm、5,000lm)の計5機種、いずれもレーザー光源を採用した長期保証モデル※となっております。
短焦点・超短焦点のレンズとしては、短焦点固定レンズのRS-SL03WF、短焦点ズームレンズのRS-SL05WZ、超短焦点(固定)レンズのRS-SL06UWの3種類をご用意しております。
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5年間もしくは10,000時間のどちらか早い方まで。
超短焦点レンズRS-SL06UWについて

短焦点・超短焦点プロジェクターで大画面映像を投写すると、その性質上どうしても映像四隅のピントが甘くなりがちです。多くの方が目を止める大画面映像は、四隅までしっかりとピントがあっているかを十分に確認する必要があります。
キヤノンは、特長である高いレンズ性能により、ピントがあまくなりやすい大画面映像でも映像全域でしっかりとピントが合った鮮明な映像を映すことが可能です。
中でもRS-SL06UWはキヤノンの特長である上方向75%※のレンズなど様々な機能を搭載し、高画質と高い設置性を両立しています。
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リアル4Kプロジェクターの場合、上方向83%
プロジェクターの導入に関するご相談、デモ機のお貸出しは随時承っております。
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キヤノンマーケティングジャパン株式会社 ビジュアルソリューション企画課